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「僕たちの・・・正義の戦い」 第88話    [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

こっほん!

僕です。まったく・・・未来の僕はいい加減な奴みたいです。
まあ・・・僕の将来だから・・・解っていましたけど。
さて・・・はじめてお越しいただいた方は誠に恐縮ではございますが、この先をご覧いただいても意味不明のドタバタ劇です。誠に恐れ入りますが・・・・こちら「悪たれ連誕生」からご覧ください。
では・・・引き続き・・・出演者一同で・・・もう少しで未来の僕を絞めるところでしたが、ご覧いただきたいと思います。
それでは・・・えっとぉ~そこの方・・物騒ですから刃物は置いて・・・それから・・カップを投げつけようと構えている貴方。
危ないですからやめておいてください。何せ・・・入場料も拝観料も・・ましてやお祓い代もいただきません。
掛かるのは・・・わずかな電気代だけ・・・本のようにムダなスペースも必要ありませんし、お暇なときに、いつでも僕達に会いにきてください。いつでも・・・時空を超えて僕達はそこにいますから・・・
それでは・・・僕達のドタバタを始めたいと思います。みなさん時間旅行の準備はお済みでしょうか?
飲み物・食べ物はご提供できません。おトイレもOKですね?
では・・・ご一緒にタイムスリップして・・・昭和50年代へいきましょう。タ~イム・・・スリ~ップ・・・・・

僕達のメニメニ大作戦・・・10

僕以外のオオカミたちが地区長の家に帰っていくのを見送る。僕と美希。ミサとミミはT市まで洋子と共に出かけている。紗江子を迎えに行っているのだ。奈々子とカオリそれに優子はお勤め・・・お勤めと言っても看護婦なわけで、
病院に行っているだけ・・・。
美希の手にはまだ・・ハンドマイクが握られている・

「キミたちぃ~悪さしないで帰るのよぉ~」 美希がマイクで怒鳴っている。
「センセーも悪さしないようにねぇ~」 オオカミたちも怒鳴り返してくる。
「うっ!・・・・大人をからかわないで・・・いい子にしてなさい・・・いいわね!」
「は~い!部長をよろしくぅ~」
「み・・美希・・・もうそろそろ・・・やめてくれないかな・・それ。それに・・・あいつら・・今夜焼肉だから・・大丈夫!でもいいよなぁ~。こっちは・・・五穀なのにさ・・・・」 つい僕の本音が出る。
「うふっ[揺れるハート]あなたも食べたいでしょ?」 美希がちょっと小悪魔的に微笑みながら言う。確かに僕は神主代行だけど・・その前に、食べたい盛りの高校生。
「そ・・そりゃ食べたいけどね。しょうがないでしょ・・・大事な神事の前だもん。」
「別のお肉ならいいんじゃない[揺れるハート] 明らかに・・美希は僕を誘っている。
「そ・・そうだね。その手があった。早速頂きま~す。」

僕は美希の腕を引き寄せると・・その唇を塞ぐ・・・・

「んぐっ[揺れるハート]!・・こ・・こらぁ~ちょっと汚いわよ。」
「えっ!」
「あ・・あのね・・・あなたの頭の上・・・羽が一杯ついているわよ・・・・一体、どなたのかしら?」

どなた?もヘチマもない。れっきとした・・・鶏の羽なんだけど・・・

「ああ・・・コレは・・ええとぉ~そうだ・・・さっき小屋から出るとき・・・美希と紗江子連合が頭の上に乗ってきたんだっけ」
「もう!お風呂に入って!洗ってあげるから[揺れるハート]・・・」
「アペックプレジュール・・・」
「好きね・・その言葉・・どこで覚えたの?」
「どこだたっけかな・・・覚えてないけど・・・」
「もう!ほら・・すぐ入る!着替えは用意してあるから・・・」
「は~い!」

そのまま・・お風呂場へ直行すると・・・僕の着替えのほかに・・美希の着替えもある・・・

「はは~ん!やっぱ・・その気だったんだ・・・」
「ばかぁ~!そうに決まっているでしょ[揺れるハート]・・・」

お風呂で・・・我慢できなくて・・・1回。もちろん・・その後も・・・布団の中で濃厚な1回戦。

「あふっ[揺れるハート]身体が壊れちゃうかと・・・」
「どこの誰でしたっけ?もっとぉ~って声出したの?」
「ばかぁ[揺れるハート]そういうの・・・デリカシーがないって言うの!覚えておきなさい」
「はぁ~い。美希センセ-。あっ!今何時かな・・・・」
「もう・・ふたりのときはセンセーはなしでしょ[揺れるハート]・・・えっとぉ~あっ!そろそろ・・・」

そのとき・・・鎮守の森にクラクションの音が響き・・・・まあ・・・これは「帰ってきたんだから・・・いいかげんにしなさいよ」と言う声にも聞こえないでもないけど・・・・

「あ・・あたしお風呂に入ってくる・・・汗だくだもん!」
「お・・俺は?・・・」
「貴方は作業着着てなさい!」

作業着といっても・・・ツナギといわれるモノ・・慌てて着るとロクな事にならない。もうちょっとで大事なとこ挟むところ。
ファスナーを上げ終わると同時に・・・社務所の前に車が乗り入れられてくる。
慌てて・・・美希の部屋を飛び出す。
美希も・・・必死に笑いを堪えながら・・着替えを一纏めに纏めるとお風呂場へ飛んでいく。

「お帰りぃ~ミサ。紗江子さんいらっしゃい!」 何事もなかったように玄関に出迎えに出る僕。
「ただいまぁ~あれ?先輩は?」
「レン!ちょっと汗臭いわね?」
「美希はさっき・・お風呂に入ったとこ・・・俺はさっきまで作業してたの・・・ところでミミと洋子・・さんは?」
「いま・・来るわよレン。どっちが足が速いか競争してくるの。」
「???」
「あのね。レン!あなた一人で乗り込む気なんでしょ?」
「うん・・・最初はね。そのあと・・すぐ本家のSさんが乗り込んでくるけど・・・それが何か?」
「それでじゃないでしょ?・・・あたしたちだって突っ込むタイミングがあるの。今どっちが伝令として走るか競争してるわけ・・・・」
「その必要はないと思うけど・・・俺・・やられる前提なの?」
「やられない自信ある?」
「まあ・・・そんなに強いほうじゃないけど・・・2~3人位ならのしちゃうけど・・・それに・・・」
「それに?」
「うん!佐々木とか俺が・・突っ込んでから10分後にトラックで突っ込むことになってる!」
「ト・・トラック?」
「そう・・・何故か・・・佐々木運送のビール瓶を積んだトラックがね・・・偶然その近くで乗っ取られる算段。」
「ええっ~!」
「それから・・・何故か・・・それと前後して覆面暴走族の軍団が近くを通ることになっていて・・・・」
「じゃあ?」
「うん・・・俺がやられたら・・・まあ・・・ヤクザはトラックの下敷きか・・・覆面暴走族に粉砕される手筈だから・・レディースの出番は・・・そうだな・・・負傷兵の救護くらいじゃない?」
「そうなの?」
「うん。それに・・・」
「それにって?」
「ミサを狙っているバカ息子の父親・・国会議員だよね・・・ミサ?」
「うん。」
「それも・・・後はない。ヤマのオヤジさんが動いてくれたから・・・同じ党だってさ・・・・最大与党の・・・」
「それで?」 先を促す紗江子。
「うん。まず・・・党からの推薦はパーどころか辞職に追い込まれるの。つまり、次の選挙は、粋のいい若手に切り替えるらしいよ。もちろん後援会もなくなる。」
「じゃあ・・・」
「うん!昔から言うでしょ・・・臭いモノは元から絶たなきゃダメって・・・ついでに・・・経営している土建屋とかも・・・」
「まだ何かするの?」 ミサが心配そうな顔をしている。
「うん。誰にも言ってなかったけど・・・楊ママのネットワークは凄いわ・・・銀行が貸し金回収に走ることになっている。そうなると・・・どうなると思う?ミサ?」
「ええとぉ~よくわからない・・・」
「あのね・・・会社も人手に渡るの・・・それでも・・まだ執拗にミサに固執するなら・・・・」
「ど・・・どうする気?レン!」
「さあ・・・・楊ママも相当お怒りだからな・・・中国マフィアでも動かすかもね。」
「そ・・そこまで・・・」 絶句するミサ。
「うん!だって・・・俺・・楊ママの子供みたいなものだし・・俺の大切な人はみんな・・楊ママの大切な子供だってさ・・・」
「良かったわね・・ミサ!もう大丈夫。楊ママも後ろにいるんだし・・・」
「でも・・・ヤクザですよ・・・執念深いんじゃ・・・この人やママの身が心配で・・・」
「大丈夫!親の血を引く兄弟よりも~ってやつかな。俺・・Sさんの弟分みたいだもん。やつらだって馬鹿じゃないでしょ利用価値のない奴の肩持って・・日本で最大級のヤクザ屋さんにケンカ売るとは思えないよ・・・」

そこへ息を切らせて・・・走りこんでくるミミと洋子。結局・・ドジっ子のミミが倒れて・・・洋子の勝ち。

「あはは・・・あんたら・・・出番なしみたいよ・・・あたしらは・・・隅っこにいろ!って・・・」
「ど・・・ハァハァ・・・どういう事・・・・ハァハァ・・・・」 
「あのね・・洋子にミミ。俺がやられるわけないじゃん。勝てないケンカでも勝てるように考えるの・・・俺!」
「と・・・いう事は・・・」 座り込んだままのミミ。
「そう・・・ミミ!無駄だったのよ・・・・あなたたちの駈けっこ・・・」
「そんなぁ~」
「それよりさ・・・ミミ。明日・・・神楽だからね。練習大丈夫?」
「うっ!」
「ミサ・・・仕込んで・・・もうすぐ・・優子とか帰ってくるし・・・」
「うん。いろいろ・・ありがと・・・あなた・・・」
「じゃあ・・・みんなでお風呂に入って・・・今・・美希が入っているし・・・」
「レンは?」
「あ・・・あとで・・・ゆっくり入る・・・身も清めないと・・・明日、戦勝祈願だもん。それに・・・エサやとかないと・・・暴動が起きるでしょ・・・」

鎮守の森に2台の車のクラクションの音が聞こえる。一台はカオリのスカイラインの音。もう一台は・・優子の車の音。
しばらくして・・・2台の車が滑り込んでくる。
いつの間にか・・・鎮守の森はもう陽がどっぷりと暮れ・・・一番星が輝き始める。
洋子とミミは紗江子の持ち込んだ荷物を降ろしに行き、ミサは食事の準備に取り掛かりにいった。

「ただいまぁ~あなた。」
「お帰り・・・お疲れ様。カオリも奈々子もお疲れ様・・・お風呂に先に入れば?」
ふたりはコクンとうなずくと・・・洋子とミミ紗江子と母屋に消えてゆく。
「出来たの?」
「うん。出来た。後は・・明日の戦勝祈願と明後日の出陣。明々後日はお祭りだな・・・」
「病院の慰問は?」
「忘れてた・・・明日にでもみんなで行くよ・・・」
「うん。子供たち喜ぶ。」
「そういえば・・・あの女の子どうしたっけ?」
「もうすっかり元気よ・・・あなたの祈願のおかげかな・・・」
「へえ~来週からもガンガン祈願しようかな・・・」
「お勉強は?」
「うっ!」
「期末試験近いんでしょ・・・大丈夫なの?」
「まあ・・・予想問題は配られるし・・・なんとかなるでしょ・・・学校の名誉のために・・俺ら働いているもの・・・」
「地区長が村長に・・感謝状の申請してくれるそうよ・・・」
「へえ・・・そうしてくれると・・・卒業できそうな気がする。」
「ねえ・・・あなた汗臭くない?」
「まあね・・・」
「みんなと一緒にお風呂入る?」
「後で・・・身を清めないといけないんだし・・・」
「大丈夫!神様光臨されているんだし・・・」
「後で・・・ゆっくり優子と入る。それがいいの・・・」
「うん。あたしも・・・そっちがいい。」

自然に・・・ふたりの影がひとつになったとき・・・鎮守の森の木立から一筋の月明かりが丁度二人を、まるで、スポットライトのように照らしてゆく。

「僕たちの・・・正義の戦い」 第89話へ・・・続く





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