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「僕たちの・・・正義の戦い」 第101話  [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)

僕達のメニメニ大作戦・・・22

鎮守の森は、いつもと変わらない優しい風が木立を吹き抜ける。
今日は・・ヤクザの事務所に殴りこみにゆく。昨日までは高揚していた心が嘘のように静まり、いつもと変わらない
僕がそこにはいる。
楊ママは昨夜、横浜に帰って行った。もしもの時はミサを横浜のママの店まで送り届ければ、そこからママがミサをどこかへ逃がしてくれることになっているし、ヤクザの奴らもママの交友関係にある組織を敵には廻すことはできないはず。
それに・・ヤマの親父さんも動いてくれることになっている。あのクソみたいな親子はもう・・・政治家の道はなくなる。
それに・・・ママの紹介であった・・上部組織の金バッチであるSさん(本人は・・ヤクザの高倉健を自称しているけど・・・体型でいうと・・・ちょっと太りすぎ・・・)が動いてくれるけど、これは僕の戦いだ。
強いていえば・・・折角・・あとちょっとで気持ちよくなれるところを邪魔された気分。
「俺の女に手を出すな!」と格好をつけたいし、僕を初めての男に選んでくれたミサを守ってやりたい。
この戦いに勝利すれば・・・晴れてミサは自由になれる。ここにいてもいいし、ミサが本当に行きたいところへ行ってもいい。

いつものように・・・「神泉」をたっぷり浴びて心身を清める僕。浴室から脱衣所に上がると、優子とミサ。それにミミまで総出で僕の身支度を手伝ってくれる。
カオリや洋子・奈々子は朝早くから・・・境内を掃き清めている。リリーズの二人は朝食の準備に忙しい。
僕は神殿へ上がり、もしかしたら最後になるかもしれない・・・祝詞を奏上して出陣してゆくオオカミたちやジジ&ババ連を送り出さねばならない。駐在さんも「昔取った杵柄だ・・あはは!」と言いながら・・・現れた。
「元はお前らとおなじ・・・手のつけられないガキだったもんでな・・・・」
駐在さんの昔を知る地区長が笑っていた。何故か・・・そこへ・・県警に散らばる・・一斉に休暇をとった「オマワリ軍団」が奥さんに伴われてやってきた。この・・奥さん連中こそ・・T女のOG連。

「いいんですかねぇ~止めるたちばじゃないんですか?殴りこみにいくのを・・・」
「いいんだよ。俺ら・・・休暇だもんな。ワッパも察帳も・・・警棒すら持っていないんだぜ・・・あはは・・・」 駐在さんが笑う。
「それにな・・・ここだけの話。やつら・・・みんな女房に頭が上がらないんだ・・・」
「そうなんですか?・・・俗に言う尻に敷かれているって奴ですか?駐在さんも?」
「ば・・馬鹿言っちゃいかん。俺はだな・・・うん。神主に無事でいてもらわんと・・・安産祈願とかあるからな・・・うん。」
「そういえば・・・奥さん。まもなくですよね?病院で会いましたけど・・・・」
「そうだ・・・初宮詣りもあるしな・・・それに・・・この地区のみなさんの安全を守るのが本官の務め・・・」
「でも・・・その格好。駐在さんには見えませんよね・・・あはは」
「まあ・・・その・・なんだ・・・機動隊の奴もいるから・・・な。」
「そうだ・・・あのジジ連なんですけど・・・大丈夫なんですかね・・・クワとか鋤まで持っているけど・・・」
「農家が車に積んでいるだけだ・・・法的にはクリアーされている。」
「そんなもんですかね?」
「そんなもんだ・・・あはは・・・・」

僕はみんなに心の中で頭を下げた。これだけの人数がいれば・・・ミサだけはなんとか逃がすことができる。
バラバラに鎮守の森を出てゆく面々。村のマイクロバスにオオカミの着ぐるみを着た社会関係奉仕部の連中。
手には・・・武器を巧みに隠した箒を持って乗り込んでゆく。箒の柄を引っこ抜けば・・・立派な槍になる。
兄さんは何故か黒づくめの格好。まあ・・・いざと言うときには・・・佐々木クンの家のダンプで突っ込む手はず。
そして・・・その騒乱に紛れてミサは脱出することになっているのだけど・・・

「じゃあな・・・くたばるなよ!」 そう言い残して・・・オオカミたちとその引率者が消えてゆく。一応・・彼らはT女軍団と合同で街の美化活動という名目になっている。

「それじゃあ~あたしたちも行くからね」 カオリや洋子・奈々子が車で出発した。
カオリの家の関係が深いクリニックが「野戦病院」。
そこからは・・・僕が乗り込むヤクザの事務所が丸見えなのだ。
そして・・・ヤクザの事務所の周囲は買い物客を装った・・・何故か非番の警察官が奥様連中とウロウロすることになっている。そして・・・その周囲の道路はすべて・・・T女のOG連が動員した車両で封鎖されることになっているのだ。

「あなた気をつけてね[揺れるハート]!」
僕に声を掛けながら優子がリリーズとミサを乗せて出発してゆく。
僕は楊ママが寄越したハイヤーにミミと共に乗り込んで・・・鎮守の森を後にした。

「ねえ・・・本当に大丈夫よね[揺れるハート]
「当たり前じゃん!返すものは返して・・・それに・・・」
「それに?・・・・なあに?」
「俺には・・・神様も味方にいるし・・・九尾のも手を貸してくれる。大勢の仲間もいる。・・・」

その時は他の誰も知らなかったんだけど・・・僕の懐には鎮守様に伝わる懐剣が忍んでいたのだ。
それは・・・昨夜のことだった。

「あなた・・・」
「うん?」

いつもの夜のように夫婦の営みを終え、僕は枕もとに置いてある水差しから・・ゴクゴクと神泉を飲んでいるときのことだった。

「あのね・・丸腰で行くの?」
「それしかないじゃん。まあ・・・2~3人は道連れにできるかもしれないけど・・・」
「そう・・・じゃあ・・・これ!お守りに持って行って・・・」

枕の下から取り出した・・物体を僕に渡す優子。

「何これ・・・懐剣じゃん!」
「そう!護身用にお父さんが死ぬ間際にくれたんだけど・・・・」
「じゃあ・・・あのとき・・・無理やり襲っていたら・・・・」

僕はこの鎮守の森にきて・・・優子の部屋で健康診断?を受けたことを思い出した。

「そうね・・・刺殺していたかもしれないし・・・受け入れていたかもしれないし・・・どうだったかな。うふふ[揺れるハート]
「やばかった・・・・無理やりやらないで良かったぁ~」
「もう[揺れるハート]!コレ・・お守りに持って行って!」
「いいの?そんな大事なの・・・」
「いいの[揺れるハート]あなたの命のほうが大事だもの・・・
「優子・・・・」
「あなた・・・」

そのまま・・・僕と優子はもっと濃厚な2回戦・・3回戦に突入していったんだけど・・・それは僕の別人格とあっちの神様が頑張ってくれたからいい話。

「ねえ[揺れるハート]昨日・・・どこからか遠吠えが聞こえなかった?」
「さ・・さあ・・・気のせいじゃない・・・きっと」

優子の声だ・・・「アウォ~ン[揺れるハート]と連発していたせいで、母屋にも洩れ伝わっていたのだろう。

ミミを途中で降ろし・・・僕はアタッシュケースを握りしめ、ヤクザの組事務所の前へ・・・そこへSさんを乗せたベンツが滑り込んでくる。

「おお・・Qか・・・見違えた格好してるな・・・」
「はい。このたびはお手数おかけして・・・」
「いいてことよ・・・奴らの破門状も手配してあるしな・・・・」
「破門?」
「ああ・・・ここのシマ俺がもらう。まあ・・・本部直轄になるけどな・・・」
「それじゃあ・・・・」
「ああ・・・お前言ったろ・・・臭い元は根元からって・・・」
「まあ…言いましたけどね。」
「こっちの世界にはこっちの世界の礼儀があるんだ・・・任せとけ!悪いようにはしない。」
「はあ・・・」
「お前が乗り込んでいって・・5分後に俺が入るそれでいいな!」
「はい!」
「お前は。。俺の大事な弟分だしな・・・第一号の・・・」
「そうなんですか?知らなかった・・・・」
「お前・・俺のビール旨そうに飲んだんだ・・だから・・・一号はお前なんだ1解ったか?」
「了解っす・・・じゃあ・・・行ってきます!」
「おう!」

僕は組事務所のドアを乱暴に開いた。もう・・ここまで来たら後には引けないから・・・・


「僕たちの・・・正義の戦い」 第102話へ・・続く・・・ 


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