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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第7話     [ひとりごと]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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こっほん

僕です。いつも・・・お越しいただきありがとうございます。
さて・・・墓穴を掘るというクセは直らない・・いや治らないどっちが正しいのでしょうか?
それでなくても・・・隠しきれない尻尾を10数メートルは引き摺って歩いているんじゃないかと言う僕たち。
特に悪たれ連のメンバーに言わせると僕の引き摺っている尻尾の長さは数十メートルに達しているそうで・・・
これで解りました。僕が何もないところでコケる理由が・・・きっと誰かが僕の尻尾を踏んづけているのか?それとも・・・しっかりと握られているかのどちらかだと思います。
それでは・・・前置きはこれくらいにして・・・僕たちが一番輝いていた時代・・・昭和50年代へご一緒にタ~イムスリップ・・・・

元服ってなんだ? ⑦

「あのぉ~電話です。青○くんから・・・・」夕食を終え・・・後片付けや洗濯ものを畳んでいるミサとミミ・・・僕はと言うと美希に監禁され・・・お勉強。
お勉強はお勉強でも・・・ちゃんとしたお勉強。と・・言っても物置から出てきた昔の古文書を解読しているわけで・・・・まあ・・・いつどういう自然災害があってとか飢饉があってとかそういう類。
そのついでに・・・あっちのお勉強も実戦したんだから・・・どっちのお勉強?と言われてもよく解らない。
コンコンとドアを叩くミミが来るほんの数分前に・・・美希が声を噛みしめている中・・・たっぷりと僕は僕自身から分身のお魚さんを美希の神秘の泉に放流したばかりだった・・・・

「うん・・・今いくから・・・・」

僕は慌てて洋服を身につけ部屋を飛び出す。美希も慌てて・・洋服を直している最中。
社務所へ向かう途中一仕事を終え、お風呂に向かうミサとすれ違いざま・・・抱きしめ・・・

「今夜行くからね」
「うん。待ってる[揺れるハート]ぼそっと・・ミサの耳元で囁き・・キス。
それから・・社務所に駆けてゆき・・・電話に出る・・・

「もしもし・・・青・・・なんだもう着いたのか?」
「ああ・・・それより・・大変だ!」
「大変は解ったよ・・・お前はいつもじゃん。」
「違うんだってば・・・・お前・・元服って知っているか?」
「さあ・・・知らねえな・・・」
「あのよ・・・俺ら全員16歳になったじゃん!」
「そういや・・・あれ?佐々木はまだ16歳だっけ?」
「うん。あいつは俺らと同じ年生まれ。ただ・・・2月だっけ誕生日・・・・」
「それで・・・元服とか言ってたけど・・・なんだそれ?」
「ああ・・・由香の親父が・・・・」
「由香?ああ・・・由香ちゃん1号ね。お前・・呼び捨てで・・いいのか・・・婚約したし・・・」
「いいから聞けよ・・・・俺ら全員元服の儀式を受けるんだって・・・」
「はぁ?意味解らねえな・・・なんだそりゃ・・・儀式ならお前一人でいいじゃん・・・」
「いや・・・・来週、由香の親父が東京に来るんだわ・・・その時に・・・なんか元服って言って・・大人の仲間入りの儀式するらしい・・・」
「俺・・・結婚してるし・・・やることもやっているし・・・もういいよ。電車だって大人料金だしな・・・」
「由香のおやじが全員参加しろって煩いんだよ・・どっかに連れて行くとかなんとか・・・・」
「何か旨いモンでも喰わせてくれるのかな?お前の未来のお父様」
「ああ・・・そうらしいけど・・・」
「じゃあ・・参加するか・・・でも夜はバイトがあるからな・・・駄目だぞって言っておいてくれ!」
「ああ・・・部活の一環でいいんじゃないかって・・・学年主任も言ってた・・・」
「それなら・・・いいじゃん。そうしようぜ・・・みんなに連絡しておけよ・・・」
「了解!それから・・・・やりすぎには気をつけろよ!」
「大きなお世話。そのうち・・出来るじゃんか・・・お前も・・・」
「なあ・・・処女とドーテーって上手くいくと思うか?」
「さあな・・・無理なんじゃねえか?」

僕は・・早く電話を切りたかった・・だって・そばでミミが聞き耳を立てている・・・

「あのよぉ~」
「あん?」
「トルコ行かねえか?全員で・・・」
「ト・・・そうじゃなくて・・・全員って意味解らねえぞ・・・」
「だ・か・ら・・・・ドーテーじゃなけりゃ大丈夫なんだろ?」
「たぶん・・・・」 ミミに感づかれなかっただろうか?
「だから・・行こう!みんなで・・・」
「解った・・・そのことは・・・学校で打ち合わせすることにして・・・切るぞ・・・俺、勉強中だから・・・」
「はあ?お前が勉強?ああ・・・あっちのか・・・じゃあな・・・明日。」
「ああ・・明日。」

ミミにはどうやら・・・感づかれていない様子。

「ねえ[揺れるハート]今・・何の話してたの?」
「ああ・・なんでも・・・元服とか言ってたけど・・・良く解らない。ミミ・・そういえば電話した?」
「まだ・・・電話しようかな?って思ったら・・電話なったから・・・んっぐ・・・」

もちろん・・・エサ場にいる獲物を見逃す僕ではありません。何せ・・・エネルギが一体どこからそんなに沸いてくるのか不思議。まあ・・・「やれるときにやれ!」が僕の横浜のママである楊ママの教えなんだから・・・
それを実行しているだけ・・・・

キスでミミの唇を塞ぎ・・・・ミミの身体を弄ってる僕の手。たぶん・・・あのまま・・・邪魔が入らなければ・・・
もう一回戦と言いたかったんですけど・・・・

「ミミぃ~お家に電話したの?」と美希の声。
「ま・・まだです・・・けど・・・」
「早くしなさい・・・そうしたら・・・お風呂にはいるわよ・・・ファッションショーに備えなきゃね・・・・」
「ミミ・・早く電話したほうがいいみたい。キレると怖いからな・・美希は・・・」
「部長は邪魔しちゃだめ・・・・お風呂にもう一回這入りなさい。」
「ええ~さっき入ったけど・・・」
「髪の毛洗ってないでしょ・・・・」
「はぁ~い。」

僕はお風呂にダッシュしかけた途端。鎮守の森の入口から・・・優子の車のクラクションが2発響いてきた

「あっ!帰ってきた・・・・明日大丈夫かな?」
「大丈夫!私とミサ先輩で運転するもの・・・・」
「そうなの?」
「そう決まっているの・・・免許取ったし・・・・」
「わぁ~お!俺って・・・幸せすぎるな・・・きっと・・・」
「そう?地獄を見るかもよ・・・明日・・・」
「お・・・お手柔らかに・・お願いします。」
「うん[揺れるハート]キスしてくれたらね・・・」
「アペックプレジュール!勿論・・喜んで!」

キスを終えて・・・しばらくすると・・・

「ただいまぁ[揺れるハート]~」

優子と奈々子が玄関で叫ぶ。

「お帰りぃ~」

僕・・・又・・忘れてて・・・玄関まで猛ダッシュで走っていったんだけど・・多分・・・僕の見えない尻尾をミミが踏んだのだろうか・・・・それとも・・ワックスのかけすぎか知らないけれど・・・玄関を上がってきた奈々子にスラィディングタックル・・・・

「きゃあっ!」

小さく声を上げ・・・見事に僕の上に落下してくる奈々子。もちろん・・ちゃんと受け止めたけど・・・

「ったく・・・何やっているのよ[揺れるハート]それより・・・・」

そう言いかけて・・・玄関に上がり・・・倒れこむ二人を尻目に
トイレに小走りに行こうとした瞬間・・・

「あ・・あのね・・・」
「きゃあっ!」
「うわぁっ」

見事に滑って・・・奈々子の上に落下してきた優子。僕はふたりに押しつぶされて・・・グウの音もでやしない。

「ごめんね!奈々子ぉ・・・何でこんなに滑るの・・・この廊下」

優子が立ちあがりながら、奈々子を起し・・・僕に聞く・・・

「あのね。ワックスの量間違えたというより・・・掛けすぎたみたい・・・・」
「ワックス?・・・道理で・・床がピカピカを通り越して・・ツルッツルに・・・・」
「うん。だから・・・気をつけて・・・・」
「あのね・・モノには限度という物が・・・あれ・・・柱も綺麗になっちゃって・・・」
「でしょ?ヒマだったから・・・磨いたんだよ・・・・それより・・・優子ぉ~トイレじゃないの?」
「あっ!そうだった・・・」

騒ぎのあいだにクラクションが鳴ったのだろう。カオリ・洋子を乗せた車がご帰還。

「ただいまぁ~・・・」
「あ・・あの・・・」
「いいからいいから・・・ね[揺れるハート]

優子が僕にウィンクして見せた・・・僕は起き上がろうとしたのだけど・・・だってもう下敷きは嫌だから・・・
カオリは変なの?と言う顔をして・・・玄関から上がった瞬間・・・・

「あっ!」

ツルっととすべり・・・僕は逃げ切れずに・・・また下敷きになり・・・

「何やってるんですか・・・カオリさんまで・・・」

そう言いながら・・・助け起こそうとした洋子まで・・・

「きゃあっ!」と・・・僕の上に落ちてきた。
「死ぬぅ~重いから早くどいて・・・・」

僕は・・また・・・墓穴を掘ったようだ・・・女性に「重い」は禁句だったのをコロッと忘れていたのだ・・・

「ふう~ん・・・いい根性してるわね。ちょっと・・・こっちにいらっしゃい[揺れるハート]
「ふんぎゃあ~優子ぉ~助けて・・・・」

僕の声は多分・・・鎮守の森中だけではなく・・・その周辺に聞こえたに違いない。


「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第8話へ続く・・・・ 
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