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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第37話          [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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「嵐の前触れ・・・」9

「いいかぁ~お前ら!注意事項を言っておく。私語は禁止だ。それにカンニング行為は、即退学処分にしてやる」
「熊田教官!ひとつ宜しいですか?」 美希が耐えかねたようだ。
「ええ~どうぞ・・佐山先生。私は監視役ですから・・監督は学年主任とあなただ・・・」
「解りましたわ。みんな・・ちゃんと“普段の実力”を全部出し切りなさい・・いいわね?」
「はい!」
「それから・・先生は何か仰られることはございませんか?」 

美希は兄さんこと学年主任へ振った。多分・・僕たちへの“暗号文”が含まれるはずだ。

「ええ・・じゃあ・・ひとつ。“君たちの行い”は全て“監視”されている。他の者の試験の邪魔をしないように忠告しておく。もし・・そのような“不届き者”がいれば・・後日、“処分”されることになる。以上」

僕は頭を傾げた・・君たちの行い?僕たちは、試験に臨むだけだ。それに・・・監視?ここには何もないはずだ・・
それに・・・仲間の試験の邪魔をする馬鹿はいない。
必死に僕は・・・頭の中で兄さんの暗号文章の組みたてに入った。
「解ったぞ!あれは・・僕たちじゃなくて・・・鬼クマへの警告なんだ・・・」 僕は心の中でつぶやいた。
つまり・・・君たちの行いは、鬼クマも含まれるはずだ。監視は監視役ときっと僕たちのために“隠しマイク”でもしかけてあるのだろう。カセットテープなら60分は片面録音できる。それに、僕たちは仲間の邪魔をしない。つまり、鬼クマが、僕たちの試験の邪魔をすれば、”証拠となるテープ”が職員会議や理事会に提出されるんだろう。

「それじゃあ~みんな。筆記用具は、全てこちらで用意したものを使うこと。全部カバンにしまいなさい。」

まあ・・・マークシート方式なので、僕たちが普段使うシャーペン(シャープペンシル)では、“判読不能”に
なりやすい。そこで・・学校側は”手作業”を余儀なくされる。そこで・・・僕たちの成績の改ざんをしたのではないか?と鬼クマがちゃちゃを入れ、全校生徒に学校側が用意した鉛筆3本と消しゴムが1個配られることになったらしかった・・・そららさえも・・・各自名前を書いた封筒に入れ、学校側へ預けるという面倒な措置が行われたのだ。何しろ“カンペ作戦”はイタチゴッコみたいなもの・・・だから、学校側も鉛筆に、細工すら出来ない様にしているのだろう。
僕の予想いや・・大方の予想通りと言うべきか、それとも全員の予想が的中したと言ったほうが、“正しい”のか早速・・1時限目から・・“鬼クマの嫌がらせ”行為は始まった。それも、僕に集中しての攻撃。
まあ・・予想通り何しろ・・この前、大衆の面前で“階段落ち”の恥をかかせている訳だし、昨日は昨日で、散々やり込めている。
鬼クマは会議室の中を、木刀を片手にのっしのっし歩き・・・まあ・・その姿は美希がこっそり・・カメラで写真に収めていたが・・・兄さんは僕のそばに置いてある机に座り、カセットテープレコーダーのスイッチを入れたらしい。
鬼クマは、僕の机のそばまで来ると、”わざと”転びそうになりながら、僕の座っている机にぶつかってくる。
それでも・・・平然として(内心は殴りかかりたいところだけど・・)問題を斜め読みに読みとばし・・・それでも・・ウンウン唸るマネをして見せる。その間に仲間たちを鬼クマの攻撃から守るのが、神様が与えた試練なのだ。
平然としてみせているわけだから・・・今度は大きくぶつかりながら・・・一応・・・

「済まんなぁ~部長ぉ~」 

僕に言う。それでも・・・“私語”は禁止なわけだから軽く会釈をする。そう・・・慇懃無礼な態度だ。
仲間達は早々と試験を終えているみたいだ。
僕はそれまでのスピードブレーキを開放させる。つまり、ちんたらやっていたのを・・一気にマークシートに、
写し終える。

「なんだ?部長・・解らないから適当に塗ったのか?ん?それとも・・お前は馬鹿なんだな・・・」

僕は美希のコールを待っていただけだ・・・

「あと10分!出来た人から提出して退出しなさい。」

僕は最後に解答用紙を提出すると、手をあげ“発言許可”を求めた。

「はい。部長。いいわよ・・・全員退出したから・・・・」
「はい。ありがとうございます。熊田教官!」
「なんだ?」
「ご自信がおありでしたら、参考までに解いてご覧になったらいかがです?まあ・・国立レベルの問題ですけど・・・ね。それも・・・下の下。あっ!熊田教官は体育大学でしたよね・・・それじゃあ・・・ご無理ですね・・・」
「なんだとぉ~」

その間に美希は慌てて解答用紙を封筒に入れ、封印をする。つまり・・・採点機にかけるまでこの封印は破かれないようになっている。

「さ・・佐山先生!部長の答案見せてください。」
「あらぁ~残念ですけど・・もう封印してしまいましたわ・・・」
「そうですよ・・熊田教官!あなたが・・主張されたんでしたよね・・・“改ざん”出来ない様に封印すべしと・・」

鬼クマは何も言わずに、会議室を出て行った。第一ラウンドは引き分けが微妙な判定だろうけど・・・・

「おい!無茶するな!これ以上挑発してどうするつもりだ・・・」
「そうよ!さっさと・・封印シール貼っちゃったから良かったけど・・・」
「大丈夫ですよ・・・録音出来ました?」
「ああ・・・解っていたのか・・ばっちり・・録れているいるはずだ。」
「こっちもね・・・時計を入れて邪魔している様子バッチリ・・撮影したもの・・・」
「ありがとうございます。」
「うん。あと・・1時間だけ辛抱しろ・・・いいな!」
「はい。芸術の試験は・・・音楽室ですからねえ~それに・・試験は準備室だろうし・・・」
「じゃあ・・・ノートを見ておきなさい・・いいわね!」

さて・・・次の時間はどんな手を使ってくるのだろう・・・とっても楽しみな僕。
どうせ・・あとで・・1000倍にしてお返しするから・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第37話へ・・・続く・・・・
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