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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第38話            [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

こっほん!

僕です。やっぱり・・未来の僕はどうしようもない奴になっているみたい。(想像通りですけど・・・)
多分・・・30は当たり前・・40になっても女の子を追い回していそうな・・
まあ・・・僕たち・次の出番に備えているのに・・・未来の僕どうしちゃったんでしょうねえ~
えっ?なんですか?・・・ああ・・やっぱりねぇ~そんなところでしょうねえ~
そろそろ・・・尻でもけっとばして来なくてはいけませんよねぇ~
何せ・・・僕たち“悪たれ連”を蘇らせたのは・・・未来の僕なんですから・・・
おや?レディース軍団が殴りこみにいったようですけど・・・(オ~イ!始まるってよぉ~)
佐々木クンが“準備OK)の合図を送ってきました。
それでは・・皆様“時間旅行”の準備はよろしいでしょうか?
僕たちが一番輝いていた時代・・昭和50年代へ・・・タ~イム・・・スリップ・・・・

「嵐の前触れ・・・」10

「さぁ~て・・次のテスト・・・どんな手を使って来ると思う?」

僕は佐々木クンが差し出したジュースを受け取りながら聞いてみた。

「そうだなぁ~今度はお前だけじゃなく・・・俺らにも仕掛けてくるんじゃないか?」
「うん。さっき・・お前らが外へ出た後、提出してから恥かかせてやったから・・・・」
「ドアの外で耳を当てて聞いてた。あいつに出来るわけないじゃん。運動馬鹿なんだから・・・」
「でも・・よく“教職”取れたよなぁ~そこが不思議なんだけどな。」
「ああ・・・親父の情報によると・・理事長があっちこっち手を廻したらしいけどな・・・」
「道理で・・・縁故採用だもんな・・・それより・・・お前ら・・・」
「解っている!何をされても・・我慢すればいいんだろ!」
「そう言う事・・・・」

僕たちは、試験会場である会議室に勝手にはいることは許されない。まあ・・・これも鬼クマの陰謀のひとつ。
まあ・・何せ“礼儀”だけはうるさい学校だから、会議室の前で大人しく入室許可が出るまで、立っていなければならない。
美希が次の試験の問題を持って降りてきた。兄さん事・・学年主任は階段を飛ぶように降りてきた。
多分、“採点室”がある2階に居たらしい。

「ようし・・・お前ら入室していいぞ!」
「はい!」

そうは答えたものの・・・“鬼クマ”は姿を見せない。代わりに体育科の鈴木教官がやってきた。

「おや?鈴木教官どうしたんですの?確か・・監視役は熊田教官のはずですよねえ~」
「佐山先生・・そうなんですけど・・・熊田教官は“採点”が気になるみたいで・・・お前が行って来いと言われたものですから・・・・」
「そうなんですの?ま・さ・か・・・“改ざん”はしてませんわよねえ~」

美希は、鬼クマが僕の答案を改ざんするんではと思ったらしい。そこへすかさず・・兄さんが割り込む。
僕たちは知らん顔をしてそれぞれ割り当てられた机に座るのだけだ。

「大丈夫ですよ・・佐山先生。ここにいる生徒の答案が、機械にかけられるのを監視してきましたから・・・」
「そうなんですか・・・」
「ええ・・・そうなんです。校長先生の立会の元にね。」

そう言いながら兄さんこと学年主任は、僕たちに微笑んで見せた。
つまり・・鬼クマがいくら“権力”を使って・・僕たちの採点結果を、改ざんしようとしても、校長先生が防波堤になってくれている。それに、全て外部業者に委託されている機械の運営は、鬼クマがいくら喚こうが、無駄なこと。
多分・・・僕たちの点数がはじき出されるのを、“茫然”とみているだけに違いない。
物理の問題は、数値が違っていただけだから・・楽勝。まあ・・問題を考える人も大変なんだろうなぁ~
まあ・・校長の狸親父の弱みは“大量”に握っているので、まあ・・裏切ることはしないだろう。
裏切られたら・・表に帰っちゃうもんね僕たち。全部・・・洗いざらい喋ったら・・大変だろうなぁ~校長先生も・・・

「はい・・・じゃあ・・筆記用具を先に配るわね。今のうちに鉛筆を削る人は削っておくこと・・・」
「は~い!」

僕たちは自分の名前が書いてある(自分で書いたんだけど・・・)封筒から、鉛筆と消しゴムを取り出すと、一斉に鉛筆削りに向かった。まあ・・幸いなのは電動式だからいいけど・・・まあ・・ボンナイフでもカッターでも、ドスだって何だって・・僕は使いこなせるけど・・・・
歴史の試験は世界史と日本史がチャンポンになっちゃっている。まあ・・・他のクラスでは、ちゃんと授業が行われているらしいが・・・僕たちのクラスは先生が・・真っ先に授業を放棄しちゃったので、大抵・・プリントを配られて終り・・・・僕たちが居てもいなくても・・・まあ・・いなければ“自習時間”は少なくなってきているらしいが・・・

「それじゃあ~全員開封終わったわね・・・はい!始めなさい・・・・」

鈴木教官は僕たちの味方。だって・・・お隣の病院の看護婦さんと仲良くなりたいらしく・・僕たちを肉まんで“買収”したくらいだから・・・まあ・・・しょうがないから・・・誰かを怪我でもさせて・・付添で言って来るしかあるまい。
だから・・鈴木教官は“チェック表”に封印確認のサインをすると・・・椅子に座ったまま・・僕たちがやっている問題を眺めては・・ため息を吐いた・・・きっと・・解らないんだろう・・・・
まあ・・・兄さんが何やら耳打ちしているから・・きっと・・兄さんは鈴木教官を仲間に取り込んだのに違いない。
だって・・鬼クマ以外にサッカー部の監督しか来ないなんて不自然すぎるもの・・・8人中6人が休暇願なんて出すわけもないし・・確率から言ってもおかしい。きっと・・・兄さんが“休ませた”にちがいないんだと確信した僕。
後で・・聞いてみようっと!
まあ・・・歴史は1個だけ引っ掛かったと言うより・・解らなかった・・・まあ・・・100点じゃなくてもいいやと適当に答えておけばいい。何しろ・・4択問題だから・・・僕が100点を取るとすれば・・可能性は25%だ・・・確率から言えば・・・

「はい・・10分前!出来た人は提出して・・・退席していいわよ!」

僕たちは次々に席を立つ。もちろん筆記用具は封筒にしまい、今日の日付印の入っている封印シールを貼る。
それと一緒に試験の答案を提出すれば・・本日の残りは、遠征で忙しかったので、受けていない“芸術”の試験を受けに、それぞれ選択している各教室へ向かう。僕たち12頭のオオカミは7名が音楽を選択しており、5名は美術だ。
それぞれ・・・と言っても校舎の端に並んでいる教室へ向け、最上階までダッシュで登る。
音楽を選択している僕たちは、楽器演奏と歌の試験。美術を選択している奴は、デッサン画の提出。
歌の課題曲は、「エーデルワイス」。まあ・・・どんぐりの背比べと言ったところ。
呼吸を整える暇も与えられずに・・・まあ・・・与えられても無駄だけど・・・一人一人呼ばれて音楽準備室に入り、
先生の弾くピアノ伴奏に合わせて・・・歌う。僕は出席番号順なので、最後から2番目だった。
ちなみに・・・トリを務めたのはYクン。

「じゃあ・・次は楽器の演奏だが・・・何がいい!」

僕以外はみんな・・ギターを選択。僕は“スモーク・オン・ザ・ウォーター”くらいしかギターは弾けない。

「じゃあ・・・ギター組から弾いてもらおうかな?委員長はピアノでいいんだな?」
「はい。それくらいしか・・・」

ギター組が、“ほぼ壊滅状態”で次から次へと処理される。

「じゃあ・・頑張れよ!サイレント!」
「ああ・・・サイレント!」

僕たちはこの後、“静香”で昼飯を食べる事になっている。どうせ・・みんな“僕のつけ”で食べる。
そして・・僕は満腹状態になった後、“食べられちゃう”わけだが・・・・・

「委員長!君の番だ。君はピアノだったね?」
「はい。でも・・怒られる前に言っておきますけど・・・クラシックは弾けません。猫ふんじゃったレベルですから・・・」
「じゃあ・・・君の好きな曲を弾いてごらん。譜面はなしだからね・・・それが決まりだから・・・」
「はい・・・」

僕はグランドピアノの前に座った。譜面がない。つまり・・暗譜している曲を弾くしかない。

「1曲できたら・・20点で5曲で100点。まあ・・キミは・・歌が60点だったから・・・7曲弾ければ・・満点だな。」
「な・・・7曲ですか?」
「そう・・・クラッシックなら・・・1曲30点だったけどね・・・・」
「あのぉ~先生!間違いは・・・」
「ああ・・多少の音を外すのは認めるからね・・・」
「はい。」

僕はココを紗江子の店のステージだと思う事にした。7曲なら・・約30分のステージだ。
僕は“ミスターロンリー”“秋のささやき”“渚のアデリーヌ”“ムーンライトセレナーデ”を弾き・・・続いて
“We’re all alone”を弾き始めたときだった。それまで・・・目を閉じて聴いていた先生が僕にストップを掛けた。

「キミ・・この曲の歌歌えるかい?」
「はい・・・ただ・・日本語訳なら・・・」
「じゃあ・・・日本語の歌入りで弾いてみたまえ・・・」
「はい?」
「それで・・・キミの歌の試験の点数も考えよう!」
「はい・・・」

僕は最初から弾き直し、歌付きで終えると・・・先生は立ちあがり、僕の背中をポン!と叩いた。

「よし!満点!もういいぞ!」
「はい。ありがとうございます。」

まあ・・僕は普段“散々弾いている”曲で満点を貰った。生まれて初めて・・・音楽で満点を取った瞬間だった。

「ご指導ありがとうございました・・・」
「うん。気を付けて帰りたまえ・・・」
「はい!」

僕は音楽室を出たところで、美術室から出てきた。佐伯クン・佐々木クン・Sクン・白○クンにばったり会った。

「おう!部長!どうだった?」
「まあな・・なんとか・・・お前らは?」
「うん・・・明日の放課後までに提出だってさ・・・・」

各自・・スケッチブックを持っている。僕たちは揃って校門をすり抜け、サイレント・・静香へ向かう。

「なあ・・・明日はなんだっけ!」
「英語のオンパレード!」
「グラマーにリーダーだっけ?」
「馬鹿!リーダーにグラマー」
「それより・・腹減らねえか?」
「うん。頭使うと腹が減るよな・・・」

僕たちはダッシュして静香へ飛び込んでいく。

「静香さぁ~ん。パワーランチ・・・・」
「スペシャル大盛りでしょ?今・・作っているから[揺れるハート]・・・」

静香の眼が解っているんでしょうねと妖しく光ったのを、僕は見過ごさなかった・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第39話へ・・・続く・・・
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