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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第42話                  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。


「嵐の前触れ・・・」14

僕は誰を恨めばいいのだろう?僕はお店の制服に着替えながら考えた。
何故なら・・体力は限界点に達し、ヘトヘトだし、脳みそも疲れきっている。
薬局のおばちゃん?それとも・・・自分自身の本能を恨めばいいのだろうか?
まあ・・ひとつだけ言えることは、“塗るだけでビンビンの使用2は、今の僕には必要がないと言うことだけだ。
面白がって、僕の僕自身に塗ったのは紗江子だから、紗江子の腰が抜けちゃったのは、僕の責任ではない。
但し・・・それは1ラウンド目だけど・・・
僕は、紗江子の事をそういえば、殆ど知らない。知っているのは、優子の先輩で元“スケ番”。そして、禁断の関係である美希の親友で、僕をアルバイトに雇っているお店の経営者兼オーナー。そして、僕と美希の禁断の巣の持ち主。その巣と言うマンションは、別れたと言うより、結婚する前だから、婚約破棄の慰謝料に分捕ったものだけど・・・
お互い・・一糸纏わぬ姿でベットの中で、何故か僕は“英語の勉強”をさせられていた。
紗江子は“英語だけは得意なのよ”とばかりに・・・僕に解りやすく教えてくれたのだから、人はみかけに寄らない。
まあ・・解りやすく教えてくれたお礼に、2ラウンド目に突入したとき、さっきのお礼も兼ねてクリームを塗っちゃったものだから、紗江子は腰が完全に参ってしまったらしい。車で言えば・・ほぼ新車が一瞬にして中古車になっちゃったと言えばいいのだろうか?僕は2ラウンド目の延長戦。つまり、抜かず2発射を行い、都合3回も紗江子の中に、僕の分身であるお魚さんたちを放出したのだ。
ただ・・・紗江子も美希もそうだけど、奥さんである優子や鎮守の森に棲む魔女たち。別名、巫女’sや、静香もそうだし・・・僕は知らぬ間に生き血を吸われているのか?解らないけれど、そのたびに艶っぽくなってゆくのは、
何でだろう。まあ・・・それは永遠の謎だ。
だが、ひとつはっきりしたのは、“英語は教室で学ぶものではなく、ベッドで学んだほうがいい!”ということだ。
その方が・・・僕の僅かな脳みそに確かに刻まれることだろう・・・たぶん。

「レン!お腹空いたでしょう[揺れるハート]?」
「うん・・・飢死するかも・・・・」
「どうする?美希はと・・・もうすぐ来るわね!来なくてもいいけど・・・」

紗江子は開店準備に入っている。何せ・・・レン’sナイトは“手の込んだ料理は出さない事になっている。
何せ・・・ワンドリンク付きで2500円の入場料。後はドリンクだっておつまみだって・・・500円均一らしい。
らしい・・と言うのは、僕は出番以外は、2階に籠っちゃう~知らない。その間に“制服”を着替えたり、休憩を取る
レン’sナイトだけは、明瞭会計。但し、男性客はお断りになっている。
普段の営業は、間違えて入ってきた男性客は“暴利”を貪られることになっているらしいから、来るわけがない。
何せ、お客さんの中には、“婦警さん”が沢山いる。僕にいつも1杯差し入れをしてくれる美奈さんもその一人だ。

「う~ん。そんな事を言っていると・・・・」

噂をすれば影とはこの事を言うのだろう。ほどなくして・・・美希が店に駆け込んでくる。

「ただいまぁ[揺れるハート]~」
「お帰り・・・美希!」
「お帰り!・・・腹減ったぁ~」

紗江子と美希は顔を見合わせ・・笑いだした。だって・・・僕の腹時計が丁度、夕食の時間を告げるように、
「グゥゥゥゥ~」と鳴き出したからだ。

「もう・・限界みたいね・・レン[揺れるハート]!」
「うん・・・お腹ペコペコ・・・・」
「大丈夫よ・・・・」紗江子が言いだしたとき・・・
[るんるん]カラン~カラ~ン[るんるん]とドアが開き・・「お待ちどう様ぁ~」とお隣の洋食屋さんから、“出前”が運ばれて来たのだ。ジュウジュウ~と鳴っている・・ステーキ皿には、特大ニカットされたサーロインステーキが、皿からこぼれ落ちそうな大きさで乗っているし、僕の好物のカキフライがこれ以上・・乗せられないんじゃないか?というくらいお皿に乗っていて・・・別のお皿には、やはりどっちのほうが大きいのか?と思われるくらいのエビフライが、載っかっている。

「ハイ。レン!今日・・3科目満点のお祝よ[揺れるハート]。」
「いいの?紗江子ぉ~ありがとう・・・・」
「3科目って・・・あなた・・・音楽も満点だったの?」
「うん。歌は相変わらずだからねえ~1曲何点だったか・・・その分ピアノで稼いできた。」

僕は特大ステーキにフォークを突きたてると、ナイフで切りながら答えた。

「道理で・・・音楽の先生が、もしかしたら・・我が校初の音大入学が出るかもって・・・あなたの事だったのね[揺れるハート]・・・」
「オーバーな・・・俺、音大は行かないよ!まして・・受かる訳けないじゃん。」
「いいじゃない・・・レン!受けてみるだけでも[揺れるハート]・・・」
「受けるだけ無駄!どうせ受かったとしても、行かせてくれないよ。・・・K中の時もそうだった・・・小4から観たいテレビも我慢して入試の過去問やったりして・・・受かったけど・・・・」
「えっ・・・K中って・・・お隣の駅の・・・」
「そう・・・他にはないよね。確か競争率・・・ん十倍だったんだけど・・・」
「どうして?あなたのお父さんお金持ちでしょ?」
「まあね。私立の小学校へ行っていたくらいだから・・・」
「じゃあ・・どうして・・・」
「さあね・・・いいんじゃない。済んじゃったことだし・・・」

僕はそれっきり黙りこくると・・ひたすら餓えたノラの様に・・・目の前にある食べ物を胃袋へ押し込んでゆく。
多分、小学校で5年間お世話になった先生が、僕を見抜いていたのだろう。僕はもしかしたら・・・“気が狂ったフリをして・・電車に飛び込んでいたかもしれないと・・・・その実僕はそうするつもりだったのだ。
それを知っていた神様が、小学校の担任にそう告げてくださったのかもしれない。
受かったのに行けなかった。それから・・・僕は“勉強=無駄な事”と思考回路にインプトしてしまったのだろう。

「さてと・・・腹ごなしにちょっと・・弾こうかな・・・何がいい?でも・・その前に・・・」

まずは・・・このピアノの持ち主であった・・ミーチャンへの鎮魂を込めて、エリーゼのためにを弾く。
そして・・ミーチャンと同じ所で音を外す。いくら・・・直そうとしても直らない。いや・・・直したくないのが、僕の本音なんだろう。そもそも・・・僕がピアノを習う羽目になったのは、ミーチャンの影響だった。僕は横浜のママの家に遊びにいくたび・・・この曲を聴かされたのだ。何十回も・・・まあ・・・“門前の小僧ナントヤラ”で覚えちゃったんだから・・・いくら・・楽譜を見ても・・指が勝手に“音を外す”これじゃあ・・・音大なんか受かるわけもない。
僕のピアノの先生は、歌劇団所属のピアニストで、厳しい先生だった。最初は普通の・・その辺の生徒と同じ扱いだったのだが、そのうち・・・特別レッスン室行きとなり・・・延々と“クラッシック”を弾かされたわけで・・・
そうなれば・・・僕は先生の目と耳を盗み・・・ジャズとかポピュラーミュージックを弾くのが、日課になったのだ。
ただ・・・このエリーゼのためにだけは・・・別なのだが・・・・
紗江子の店にミーチャンのピアノが運ばれてくるまで、このピアノは楊ママの“哀しい思い出の品”だった。
それが・・・今ではミーチャンと僕のピアノになったのだから、必ず僕は“レクイエム”のために・・・この曲を弾く。
美希と紗江子のそれぞれのリクエストを弾いていると・・開店時間になろうとしていた。
紗江子はいつものように・・開店を告げる看板に灯りを灯し、そしてドアに“レン’sナイト”のプレートを掲げ、美希は“型物美希”の仮面を脱ぐべく、2階へ駆けあがり“お色直し”をしはじめた。
僕は・・コークハイがそそがれたグラスを持って、同じく2階へゆき・・・今日のステージの構成の再確認をしたのだった・・・・・

「ねえ~美希!明日も・・・鬼クマの野郎・・邪魔しに来ると思う?」
「まあ・・来れないわね。あなたたちの大ファンが理事長にすぐ電話してたもの[揺れるハート]・・・」
「大ファン?誰・・・それ・・・」
「校長先生に決まっているでしょう!退学寸前の劣等生が今じゃ・・・学校一の優等生だもの[揺れるハート]・・・」
「何で・・そうなるのかな?」
「うちの・・校則知らないの?」
「だから・・・生徒手帳なんか読んでいる奴なんかいないって!そんな奇特な奴いたら・・お目に掛りたいもの」
「まあね。あなたたちは今じゃ・・“学校名誉製造機”みたいなものなの・・・・感謝状が一杯来てるわ[揺れるハート]
「まあ・・・そのための社会関係奉仕部だもんね。そうか・・・それで・・優等生ね・・・」
「そうね。それに・・・それに授業点数は、あなたたちには自動的に合格点が付くから・・・それに・・試験の成績も上がったし[揺れるハート]・・・」
「うん・・美希のおかげだな。感謝・感激・雛あられ・・・」
「茶化さないの・・・それで・・明日からは鬼クマじゃなくて・・熊田教官は中等部の試験監督に廻されて・・・」
「中等部のやつら・・可哀そう!」
「まあ・・・いずれ・・“退治”しちゃうのよねえ~“正義の仮面部隊”[揺れるハート]・・・・」
「さあねえ~退治されるかするか解らないけどね・・・」
「大丈夫!職員会議の結論は言えないけど・・・当日の敵は2名だけよ[揺れるハート]
「後は?」
「任せておいて[揺れるハート]

美希は意味ありげにウインクした。多分・・兄さんこと学年主任と美希が相当手回しをしたらしい。
中等部の連中には可哀そうだが・・・その処分内容によっては・・・“無期限ストライキ”とか方法は一杯ある。
そんなことを考えていると・・・・

「あらやだぁ~これ・・“塗るだけでビンビン”って・・・」
 そういいながら・・美希は紗江子のベッドサイドテーブルの上にある“例の箱”を取り上げた。
何せ・・僕は出番まで・・・紗江子のベッドの上で寝っ転がりながら・・譜面を眺めているのだ。
「あっ・・それ・・・」
「ふう~ん。まあ・・いいわ。あとで・・・試してみようかな[揺れるハート]
「知らないからね・・・俺!どんなに・・なっちゃっても・・・」
「ウエルカムよ・・・ユーアンダースタン[揺れるハート]?」
「イ・・イエス!アンダスタン・・・・」

どうやら・・僕は“墓穴”を自ら掘るのが好きというより・・・当たり前になっているみたいだ。

美希ぃ~早く・・・手伝ってちょうだい!」

紗江子が下から怒鳴っている・・どうやら・お客さんたちが次から次へとご来店のようだ。

「今・・行くわぁ~」

紗江子の呼ぶ声に答えると、僕に軽くキスをして、美希は階下へ降りてゆき、僕は出番に備えて再び譜面に目を通し始めたのだ。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第43話へ続く・・・ 
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