オストドのためいき。「究極の選択について・・・」 [ひとりごと]
空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。
前回の記事・・・「究極の選択!あなたなら・・どうする」では、皆様の知りたくなかったニュース。
御不快に思われた方がいらっしゃいましたら、心よりお詫び申し上げます。<(_ _)>
実は・・コレ!オストドの永久課題なんです。いつもでもまだ・・答えが出ません。
オストドが元ツアコン。もとい、トラコン。つまり、プロの添乗員だったことは、皆様ご存じだと思います。
オストドたちが入社した時。まず、最初に習った項目にそっくりなんです。この事例。
万事予定通り進行している時は、♪ツアコンは気楽な稼業ときたもんだぁ~♪と歌いたくなるんですが、
事故や事件、火災等は、いつどこでどの様なことが起こるか解りません。
そのとき習ったのは、ただひとつ。
「万一の時は、我が身を犠牲にしてまでも多くの命を救え」
大体、ツアーなどの添乗に行くと、バスでは最前列に腰掛けますし、ツアコン部屋と呼ばれる部屋は、
大抵、眺めの悪い部屋になります。常に危険予知を考え、万一の際には、速やかに実行しなければ
彼等の存在する意味がありません。まあ・・自分のお客様の安全を守る義務があります。
ある日、登山ツアーで行きたくもない山登りをさせられることがありました。
登山は嫌いではありませんし、むしろ“ナントカは高いところが好き”なたちですから、
単独やパーティーでも登っておりました。でも、お仕事になれば別になります。
山岳救助隊の資格を持つ方と最後尾を歩いている時の事でした。
「なあ~究極の選択って経験したことがあるかい?」 そうその方はオストドに話しかけてきました。
「いいえ・・まだ・・・Oさんはおありになるんですか?」
「ああ~何度かね。」 遠くに見える槍が岳を眺めながらそう言ったのです。
「特に忘れられないのは・・シーソーだったかな。」
「シーソってあの公園なんかにある?」
「そうさ・・・それだよ。ある山道で山道から落ちた車があったんだ。」
「それでどうされたんです?」
「丁度、下山途中でね。急を聞いて駆けつけたんだが・・・」
Oさんの装備その時装備していたのは、1本の登山用ロープだけ。助けられるのはただ一人だけ。
丁度、バランスを保っているのが、精一杯。今にも車は谷の底へ落ちかけている状態。
仲間を待つ時間もそんなにない。ましてや同時に救助出来る状態じゃなかったそうです。
「それで・・どうされたんです?」
「ああ・・アベックだったんだ。男性は重傷で女性は軽傷だった・・・キミならどっちを助ける?」
「さ・・さあ~答えられません。」
「だろうね。それが答えだよ。人間としてはね。でもね。僕は女性しか助けられなかったんだ」
「そうだったんですか?」
「ああ~まずは生存確率の高い方を助ける。これが僕のポリシーさ・・・だから・・」
「だから?」
「うん。だから山で死ぬなよ!絶対。生きていれば人間扱いだけどね。死んだら荷物扱いだからな!」
このときのOさんの言葉は今でも頭に響く時があります。
とっさの決断力、判断力、そして実行が求められるのが、万一の時です。
ツアコンだけじゃありません。命を賭けて危険な仕事に飛び込んでゆく大勢の職業もあります。
我が家の娘がCAを目指すと言った時、オストドは日本航空の安全啓発センターへお伴した事があります。
そこには、亡くなられたCAさんの手帳が飾られておりました。
彼女の手帳には、死の直前まで書かれていたのでしょうか?
非常脱出に備えての手順が認められておりました。
「もし、CAになるんだったら、万一の時は自分の命が続く限り、多くの命を救うんだよ!いいね!」
そう彼女に言ったことがあります。それがその職責なのです。
そう言えば・・この間。我が社のトラブルメーカーではない方のHクンに待望の男子が産まれました。
彼が結婚するとオストドに報告しに来た時、彼に言った言葉があります。
「そうか!じゃあ・・究極の決断力を持つ事だな。」
「究極の決断力ですか?」
「ああ、何が最善で最適なのか瞬時に決断しなくちゃいけない。それが家庭を築く男の最低条件だ!」
「オストドさんは持っているんですか?」
「そこが永久課題なんだよ・・・答えが見つからないのがね・・・だから、探し求めているのさ」
究極の決断・・・案外その辺にも転がっているのかもしれません。
まあ・・・その答えが見つかった時、オストドの心は安らかになるのかもしれませんが・・・
最後になりましたが、この事故で深い心の傷を負われたご家族の皆様に哀悼の意をそして、
お亡くなりになったお子様のご冥福を心より祈念させていただきます。
前回の記事・・・「究極の選択!あなたなら・・どうする」では、皆様の知りたくなかったニュース。
御不快に思われた方がいらっしゃいましたら、心よりお詫び申し上げます。<(_ _)>
実は・・コレ!オストドの永久課題なんです。いつもでもまだ・・答えが出ません。
オストドが元ツアコン。もとい、トラコン。つまり、プロの添乗員だったことは、皆様ご存じだと思います。
オストドたちが入社した時。まず、最初に習った項目にそっくりなんです。この事例。
万事予定通り進行している時は、♪ツアコンは気楽な稼業ときたもんだぁ~♪と歌いたくなるんですが、
事故や事件、火災等は、いつどこでどの様なことが起こるか解りません。
そのとき習ったのは、ただひとつ。
「万一の時は、我が身を犠牲にしてまでも多くの命を救え」
大体、ツアーなどの添乗に行くと、バスでは最前列に腰掛けますし、ツアコン部屋と呼ばれる部屋は、
大抵、眺めの悪い部屋になります。常に危険予知を考え、万一の際には、速やかに実行しなければ
彼等の存在する意味がありません。まあ・・自分のお客様の安全を守る義務があります。
ある日、登山ツアーで行きたくもない山登りをさせられることがありました。
登山は嫌いではありませんし、むしろ“ナントカは高いところが好き”なたちですから、
単独やパーティーでも登っておりました。でも、お仕事になれば別になります。
山岳救助隊の資格を持つ方と最後尾を歩いている時の事でした。
「なあ~究極の選択って経験したことがあるかい?」 そうその方はオストドに話しかけてきました。
「いいえ・・まだ・・・Oさんはおありになるんですか?」
「ああ~何度かね。」 遠くに見える槍が岳を眺めながらそう言ったのです。
「特に忘れられないのは・・シーソーだったかな。」
「シーソってあの公園なんかにある?」
「そうさ・・・それだよ。ある山道で山道から落ちた車があったんだ。」
「それでどうされたんです?」
「丁度、下山途中でね。急を聞いて駆けつけたんだが・・・」
Oさんの装備その時装備していたのは、1本の登山用ロープだけ。助けられるのはただ一人だけ。
丁度、バランスを保っているのが、精一杯。今にも車は谷の底へ落ちかけている状態。
仲間を待つ時間もそんなにない。ましてや同時に救助出来る状態じゃなかったそうです。
「それで・・どうされたんです?」
「ああ・・アベックだったんだ。男性は重傷で女性は軽傷だった・・・キミならどっちを助ける?」
「さ・・さあ~答えられません。」
「だろうね。それが答えだよ。人間としてはね。でもね。僕は女性しか助けられなかったんだ」
「そうだったんですか?」
「ああ~まずは生存確率の高い方を助ける。これが僕のポリシーさ・・・だから・・」
「だから?」
「うん。だから山で死ぬなよ!絶対。生きていれば人間扱いだけどね。死んだら荷物扱いだからな!」
このときのOさんの言葉は今でも頭に響く時があります。
とっさの決断力、判断力、そして実行が求められるのが、万一の時です。
ツアコンだけじゃありません。命を賭けて危険な仕事に飛び込んでゆく大勢の職業もあります。
我が家の娘がCAを目指すと言った時、オストドは日本航空の安全啓発センターへお伴した事があります。
そこには、亡くなられたCAさんの手帳が飾られておりました。
彼女の手帳には、死の直前まで書かれていたのでしょうか?
非常脱出に備えての手順が認められておりました。
「もし、CAになるんだったら、万一の時は自分の命が続く限り、多くの命を救うんだよ!いいね!」
そう彼女に言ったことがあります。それがその職責なのです。
そう言えば・・この間。我が社のトラブルメーカーではない方のHクンに待望の男子が産まれました。
彼が結婚するとオストドに報告しに来た時、彼に言った言葉があります。
「そうか!じゃあ・・究極の決断力を持つ事だな。」
「究極の決断力ですか?」
「ああ、何が最善で最適なのか瞬時に決断しなくちゃいけない。それが家庭を築く男の最低条件だ!」
「オストドさんは持っているんですか?」
「そこが永久課題なんだよ・・・答えが見つからないのがね・・・だから、探し求めているのさ」
究極の決断・・・案外その辺にも転がっているのかもしれません。
まあ・・・その答えが見つかった時、オストドの心は安らかになるのかもしれませんが・・・
最後になりましたが、この事故で深い心の傷を負われたご家族の皆様に哀悼の意をそして、
お亡くなりになったお子様のご冥福を心より祈念させていただきます。
c_yuhki様
早速のそしていつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-05 16:41)
kaoru様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-05 16:44)
xml_xsl様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-05 17:02)
トメサン様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-05 17:33)
こんにちは。ニュースなら深く考えずに聞き流しそうな時でも、
ネットやブログで取り上げられると、色々と考えさせられる良い機会に
なりますね。究極の選択は、遭遇して初めて選択する事になるから
考えても考えても尽きないですが、それでも「その時、私なら?」って
ついつい考えてしまいますね。
by livly-cu (2009-12-06 12:24)
dora様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-06 17:19)
hamu5様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-06 17:23)
livly-cu様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
そうなんですよね!私もいろんな方のブログで教えられることが、沢山あります。(*^。^*)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-06 20:34)
アロンダイト様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-06 20:34)
miopapa様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-07 11:45)
k-ya様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-07 14:34)
竜眼寺 暁様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-07 14:52)