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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第63話 [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

こっほん!

僕です。皆様には、大変お待たせして申し訳ございません。
何しろ、未来の僕が申すには、イロイロあるんだよぉ~とほざいておりました。
僕は、皆様ご存じの通り、某私立高等学校普通科1年生。ちょっと前に16歳になったばかりです。
ひょんなことから、鎮守の森の神主代行(村の方々は、神主と呼びますけど、僕まだ必要な資格を持ってません)をしています。それまでは、やりたい放題したい放題の、何処にでもいる高校生(ちょっとだけですよ・・外れてたの)それから、僕の運命はガラリと姿を変えました。
えっ?ひょんな事を説明しろですか?まあ・・・ヤリタイ盛りと言えばいいのでしょうか?
そうですねえ・・・説明だけでも長くなりますので、コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

まあ、ナニ事も経験。楽しい夏休みでございました。そうそう・・僕に奥さんが出来たんです。皆さん知ってますよね?それで、天敵だったはずの学年主任が、僕の義理の兄さんになってしまったので、僕たちはますますヒートアップしてます。
そうそう・・今は、僕たち悪たれ連も改心しまして、社会関係奉仕部と名付けられた、部活動に全力投球してます。まあ、学校に居ても寝てるか、悪戯するか、先生を脅すかくらいしかしませんので、学校側に体よく追い払われたみたいな感もありますけど、僕そこの部長もしてます。
えっ?何でそうなった?・・・そうですねえ~その方は、この辺へどうぞ!
コチラ・・・からお読みください。

そうそう・・青○クンが婚約した(多分、後で後悔すると思うんですけど・・どっちかが・・)おかげで、僕たち元服とか言う昔の“成人式”みたいなお祝をしてもらいました。
もし・・その辺を知らない方は・・・コチラ・・・からお読みください。
もうすぐクリスマスになろうとしています。街には至る所にクリスマスソングが流れてきていて・・・
でも、楽しみの前に“学園の大掃除”をしなければなりません。何しろ、売られた喧嘩は全て買え!
これが、僕たちのポリシーみたいなものです。

おや?どうやら、開演の準備が整った様でございます。
それでは、僕たちが一番輝いていた時代へ、皆様をご案内したいと思います。
では、ご一緒にタ~イム・・スリップ・・・・

-楊ママの願い ②-

「しかし・・・美味かったわ!昨日の中華・・・」
「そりゃあそうだわ!高級中華だもんな・・・」
「いいのかな?ご馳走になりっぱなしで・・・」
「いいんだよ・・・佐々木!でも、お前ら・・あの後どうした?」
「まあな・・・みんなで・・・吉原へ直行!」
「ったく・・・お前ら尻尾掴まれるなよ・・後々面倒なんだから・・・」
「了解!・・・しかし・・・面白かった!」
「何が?」
「お前のまじめな顔・・・」
「ふ・・ふざけんじゃねえぞ!お前らだっていずれ・・・くそぉ~」
「そう言えば・・もう一回やるんだろ?」
「何を・・・」
「何をじゃねえよ!籍入れる時に結婚式・・・」
「もう・・コリゴリ!お前もその時になれば解るよ・・・ふうっ・・・」

飲み終わったユンケルと赤まむしの便を紙袋に入れ、佐々木クンからバックを受け取る僕。
段々・・腹が立ってきました。そうです・・コイツ等に胴上げされ、地面に落とさかけたんですから・・・

新郎立会人と言うべきか、胴体にロープを巻かれたまま・・・まるで、死刑執行台へ引き摺られていく“死刑囚”のごとく、僕は祭壇の前に進み、ようやくロープを解かれたんです。
ありがたいかどうかはこの際別にして、牧師さんの説教も終わり、同じ教会であの日、ミーちゃんと撮った様にポーズを、あれやこれやと直され、無事写真撮影も終わった時・・・・

「おい!やっぱり・・アレやらなきゃ!」
「だよなぁ~佐々木ぃ~」

ジリジリと僕に近づく社会関係奉仕部の面々。もちろん彼等の中には企みがあったのは言うまでもないこと。
何しろ、僕だって彼等と同じ立場なら絶対にやりかねません。

「あっ!お前ら・・・」

僕が声を上げかけた時には、手遅れで僕は空中を舞っており・・・

「ば・・馬鹿や・・・あっ!」

地球上に生息している以上、万有引力の法則には逆らえません。宙に舞えば落ちるのは、当たり前。
彼等の手の中に2度、3度と落ちた時、僕は地面に激突するんじゃないか?と思えた瞬間。

「痛ぇ~てめえら・・よくも・・・・」

僕の声は笑いの中かき消され、幸い佐々木クンとSが手を持っていてくれたおかげで、頭を打つことはありませんでしたが、お尻から芝生の上に着地させられたんです。

「んもう!あんたたち・・うちの人に何するのよぉ~」

優子が慌てて飛んできました。勿論、そこのところも計算済みだったらしく、優子が僕を抱き起そうとした瞬間。

「あっ!」
「あっ!あんたたちぃ~覚えてらっしゃい!」
その声も虚しく、僕と優子は一つにグルグルとロープで巻かれまして・・・

「一丁あがりぃ~!」

全員、グルだったんです。まあ、仲間連中や巫女’sにリリーズの面々からの祝福みたいなものです。
その後、楊ママのお店で散々、飲み食いした連中を尻目に・・・・
優子と僕は(この時点では・オマケ扱い!)楊ママに呼ばれ、ママの部屋へ、

「優子・・・これ!貰って頂戴!」

楊ママは言いだしたら聴きません。いくら、優子でも巫女’sが束になっても敵いません。
まあ、楊ママに我儘を言えるとすれば、僕だけですが・・・・

「ねえ・・あなた!そうしよう・・・・」
「何が?貰っておけば・・・・どうせ・・たいした・・・げっ!」

優子に渡そうとしていたのは、楊家の家宝でもある指輪・・・・

「マ・・ママ!落ち付いて・・・」
「いいの!Qの奥さんに渡すことに主人も賛成しているんだから・・・・」
「駄目だよぉ~優子には・・・・・豚に真珠。猫に小判・・」

睨まれているのを気付かなかった僕。必死に断わりの言葉をさがしており、

「ええとぉ~痛ぇ~

“豚に真珠”が悪かったのか?猫に小判が悪かったのか?
僕。まともな断わりの文句が出なかったので、咄嗟にそう言いましたが、時すでに遅く、優子の爪が僕のお尻に喰いこんでいたわけでして・・・・

「あら・・・この子はもう!」

僕はお尻をさすりながら、こう言うのが精一杯でして・・・

「ママ!ママが死んだら貰いにいくから・・それでいいでしょ?」
「Qっ!人を勝手に・・・」
「わたしからもお願いしますわ・・・楊ママ!」
「そうそう・・・スケ番に説教・・・
「Qっ!」
「あなた!」

ほぼ同時に僕のお尻に手が・・・

「ふんぎゃぁぁぁぁぁぁぁ~」

お尻を押さえながら飛びあがる僕。シングルでも痛いのに・・・ダブル攻撃を喰らい、ノックダウン寸前。
これ以上ここに居たら殺されかねないおそれがある。

「じゃあ・・ママ!俺向こうに戻るわ・・・」
「わ・・わたしも・・・」
「まだ続きがあるの・・・実はね!Q・・・・」
「また良からぬ事だな・・どうせ、あのひとが来たんでしょ?」
「ええ・・それでこれをって・・・・」

差し出されたのは、結構厚みのある束。正直それだけあれば、神社の運営費には事欠きませんが・・・

「いらない!手切れ金なら、この間貰った・・・」
「それとこれとは・・・」
「一緒!どうしてもと言うのなら、もうママのところへは来ない!返しておいて・・・」
「わ・・解ったわ!・・・頑固ねえ~誰に似たのかしら・・・」
「多分!楊ママにでしょ・・・もういい?」
「優子・・・この子の事・・・色々面倒掛けると思うけど・・・」
「はい。」
「優子・・・・そろそろ・・着替えて帰らないと・・・あいつら、明日大丈夫かな?」
「明日だったわよね・・・」
「うん。そ・・そうだ!ママ・・・お祝頂戴っ!」
「何が欲しいの?」
「ママの・・・チャーハン!」
「はいはい・・・・」

楊ママが、厨房へチャーハンを作りに行っている間に、僕はタキシードやら、ドレスシャツを脱ぎ棄て、
別に誂えてくれていたジャケットとスラックスに着替えることにした。
優子もウエディングドレスから、楊ママが用意してくれたチャイナドレスに着替え始める。

「Q・・出来たわよ・・・」

楊ママがワゴンを押して入ってきた時、僕と優子は寄り添い、マネキンに着せたさっきまで着ていたウエディングドレスとタキシードを眺めていた・・・・これも、ミーちゃんの部屋に飾られるのだ。

「あとは・・早く赤ちゃんの顔見せてね!」
「はぁ?ママまで・・・プレッシャーかけるわけ?」

僕の問いには答えず、楊ママは優子い話し出した。

「女の子がいいわねぇ~男の子はQで沢山・・・」
「えっ・・・そ・・・・そんなぁ~!」
「いい?優子!女の子ね。男の子だったら・・Qみたいになったら・・大変よ!」
「ひ・・ひでぇ~」
「あなた!ひでぇ~じゃなくて・・・酷いでしょ?」
「そうだった・・酷いよ!ママ。俺って意外とマトモだと思うけど・・・」
「これだもの・・・優子!くれぐれも宜しくね!」
「はい・・・でも、赤ちゃんは・・そのぉ・・・・・」
「解ってるわ!Q!頑張りなさいよ!」
「へっ?」

まあ・・廻りの期待には答えたいとは思うのだけれど・・こればかりは・・・

「ふうぅぅぅぅぅ・・・」

僕はひとつため息を吐いた。
何しろ・・明日は“A+B+C=Z”作戦決行日である。僕としては睡眠不足は避けたいけど、そうはいかないんだろうなと覚悟を決めた。
A=あんたら・・・ B=馬鹿よね・・・・C=C調言葉に騙されて・・・Z=これ以上はもう後がない!
これで・・・鬼クマとサッカー部の監督はもう・・・The・Endなのだから・・・・

「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第64話へ続く・・・・ 
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shige

こんばんは^^
by shige (2010-02-08 00:29) 

かずっちゃ

オストドさん、文才もあったんですね!(って今頃気付いたワタシ)
これって青春グラフィティですよ!せーしゅん!(性春では無くて・・・)
オストドさんってスゴイなぁ。
by かずっちゃ (2010-02-08 15:08) 

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