「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第65話 [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]
ご案内・・・本編は連載ものでございます。
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。
高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。
ー作戦A ②-
僕は普通科300名の所へ駆けてゆきながら、ある異変に気が付いた。
殴り合いの“フリ”をしているだけのはずだが、これを機にいい機会だとばかりに、気に入らない奴を殴りつけているのもいる。まあ、やられた方もやられ放しにするわけがないので、“当然”の如く本格的な殴り合いに発展している。まあ・・最初から期待はしていなかったのだが、僕たちは大きな1枚の岩ではない。
立ち止まり、僕は“思案”した。そこへまるで地響きをたてながら、体育馬鹿の鬼クマがやってくる。
相変わらず、鈍足である。よくもまあ・・体育の先生になれたと言われるだけがある。
「ハァハァハァ・・ど・・どうした・・な・・なんで止めないのだ!」
「どこから・・手を付けますか?」
「どこからって・・お前委員長だろうが・・・」
今にも鬼クマはすごい形相で僕に殴り掛らんとしていた・・・
「はあ・・僕の言う事を聴くのは僕のクラスだけですけど・・・・」
そういいながら・・片手を上げると、僕のクラスB組だけは争い(もどきだけど・・・)を辞め、整列をした。
「止めましたけど・・・」
「他のクラスは・・・」
「さぁ~言う事聞くわけないでしょ・・・・」
「じゃあ・・・私が・・・」
言うが早いか馬鹿の子分は大馬鹿である。サッカー部の監督が乱闘の輪に分け入る様に入ってゆく。
勿論、そんなのは既に計算済みであり、監督は飛びこむと同時にその姿は消え、
「ぎゃぁぁぁぁ・・・」
叫び声を残し、ボロボロに集団リンチの渦に巻き込まれていった・・・
「だから・・言わんこっちゃない・・・で?どうします?」
「止められるか?」
「嫌ですねえ~監督の二の舞にはなりたくありませんから・・・」
「弱虫やろうめ・・・」
そう言いながら・・大乱闘の中へ飛び込んでゆく。鬼クマの姿があった。
勿論、僕のクラス全員が懇願の視線を送ってくるので、軽く頷く。それを合図に“社会関係奉仕部”以外の面々が争いの渦の中へ消えてゆく。
「なあ・・部長!」
「あん?なんだ・・佐々木!」
「止めなくていいのか?ここでTheEndじゃ寂しすぎるぜ・・・」
「そりゃそうだ・・もうちょっと・・“元気”で居てもらわねえと・・・」
そう言いながら僕は、美希に見える様に手を振った。
これは・・作戦Aを速やかに止めよ!と言う合図でもある。
「あんたたちいいかげんにしないと・・全員留年する羽目になるわよぉ~」
グランドに響き渡る声に一同静まり返る。グランドに横たわる“哀れな犠牲者”を残し、俺らは関係ないとばかりに気をつけの姿勢を取る。
「社会関係奉仕部は全員をただちに整列させること。全員は指示に従いなさい!」
再び、美希の声がグランドを駆け廻る。僕たちは“無事”だった者を整列させ、“名誉負傷”を負った戦士である仲間を救護所へ担いで行った。
「へへっ・・監督の野郎の腕をまたへし折っておいたぜ・・・」
「ば・・馬鹿・・黙ってろ!」
僕は忍者部隊のひとりを背負い、救護所へ引き摺って行った。
「お姉さま方・・・適当に治療宜しく・・・」
「解ったわ・・・」
カオリが僕に「しっかり飲ませて置いたわよ!」とばかりに、B薬が入っていた空きビンを振ってみせた。
僕は込み上げてくる笑いを必死に隠し、救護所のテントを後にし、仲間たちの待つグランドへ駆けてゆく。
まだ・・監督は起き上がれないで、自分の腕を押さえていた。
僕は仲間たちを引き連れ、鬼クマたちを引っ張って行かねばならない。まだまだ・・おネンネの時間ではない。
「監督ぅ~大丈夫ですかぁ・・・あっ・・・!」
元サッカー部のヤマが、トドメとばかりに、躓いたフリをして、監督の顔面をまるでサッカーボールの様に蹴り飛ばし、また今折ったばかりの腕と僕たちの特製下剤が詰まっている腹の上にドスンと落ちた。
「グッギャァァァァァァ・・・」
監督の断末魔が響いた。鬼クマは相当ケリを入れられたのか、全身が靴の後が付いており、唇を少々切っていた・・・
「て・・てめえら・・よくも・・かぁ~・・・ペっ!」
言いながら唾を吐いた途端、鬼クマの口から血と折れた歯が数本飛び出してゆく。
「俺ら何もしてないけどなぁ~なあ・・佐々木!」
「うんうん・・・何もやってない!」
「それで・・どうします?もう・・・開始時間過ぎてますけど・・・・やめましょうか?」
「ば・・馬鹿野郎!今度はお前等に血反吐を吐かせる番だ・・・」
「そうですか?それならいいんですけど・・監督は重傷の様ですが・・・」
「そうそう・・・もう止めて帰りませんか?」
「馬鹿野郎・・・その根性無しを立たせろ・・・」
「救護所へ運ばなくても・・・」
「いい!大丈夫だよな?俺が大丈夫だと言ったら、大丈夫なんだ・・・」
「大丈夫なんですね・・監督?」
僕はのしかかっているヤマをどけると、監督に意地悪く尋ねた。
「ああ・・・てめぇ・・つぶすまではな・・・・」
「でしょうねえ~美人のお姉さま方心配してましたよぉ~」
僕は意地悪く笑いながら監督の“折れている方”の腕を引き起こすフリをしながら、ついでに指の骨を一本折らせて貰う事に・・・だが、これはあくまでも偶然を装った必然の行為だ。
「おい!ヤマ!オカザキ!ちょっくら・・監督を支えてろ・・・熊札教官大丈夫ですか?」
「ああ・・」
「しかし・・汚くなっちゃいましたね・・・こんな無様な格好お姉さま方に見せれませんよ!」
「そ・・そうか?」
「ええ・・・少々我慢してくださいね・・ドロとホコリ落としますから・・・」
「すまん・・・」
僕たちは鬼クマを立たせると、泥やホコリを払う様にしながら、鬼クマジャージについた足跡等を思い切りよくはたき落としてゆく。
「教官・・救護へお運びした方が・・・」
「いいと言っているだろうが・・・お前らも整列しろ・・・」
「はい!」
僕たちは全員クラスの列の先頭に割り込む。勿論、委員長でもある僕は先頭に並ばねばならない。
鬼クマが怒り心頭でのっしのっしと歩き、その後ろをまるでペットのごとく腕を押さえた監督が続く。
“作戦A”をほぼ終え掛けているとき・・・先生方を乗せた“エンコしたはず”のバスが、ゆっくりとグランドの門をすり抜け、運動部の部室とその横にある今日だけは“女性専用”になっているトイレの入り口をまるで塞ぐかの様に停まろうとしている。
「部長ぉ・・・ちょっと経緯を説明して来て頂戴!驚かれるでしょうから・・」
「はい!」
僕は列を離れ、バスを降り出した先生方めがけて走ってゆく。各クラスの担任と学年主任である兄さんに事の次第を話す。まあ、各クラスの担任の中に好んで、」この場所へ来たのはまず居ない。
それに、全員の意思疎通は既に兄さんこと学年主任と僕たちの担任であるキー先生により、その意思は統一されている。つまり、このグランドには、鬼クマたちの味方など誰も居ない。
「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第66話 “オオカミ少年”へ続く・・・・
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ー作戦A ②-
僕は普通科300名の所へ駆けてゆきながら、ある異変に気が付いた。
殴り合いの“フリ”をしているだけのはずだが、これを機にいい機会だとばかりに、気に入らない奴を殴りつけているのもいる。まあ、やられた方もやられ放しにするわけがないので、“当然”の如く本格的な殴り合いに発展している。まあ・・最初から期待はしていなかったのだが、僕たちは大きな1枚の岩ではない。
立ち止まり、僕は“思案”した。そこへまるで地響きをたてながら、体育馬鹿の鬼クマがやってくる。
相変わらず、鈍足である。よくもまあ・・体育の先生になれたと言われるだけがある。
「ハァハァハァ・・ど・・どうした・・な・・なんで止めないのだ!」
「どこから・・手を付けますか?」
「どこからって・・お前委員長だろうが・・・」
今にも鬼クマはすごい形相で僕に殴り掛らんとしていた・・・
「はあ・・僕の言う事を聴くのは僕のクラスだけですけど・・・・」
そういいながら・・片手を上げると、僕のクラスB組だけは争い(もどきだけど・・・)を辞め、整列をした。
「止めましたけど・・・」
「他のクラスは・・・」
「さぁ~言う事聞くわけないでしょ・・・・」
「じゃあ・・・私が・・・」
言うが早いか馬鹿の子分は大馬鹿である。サッカー部の監督が乱闘の輪に分け入る様に入ってゆく。
勿論、そんなのは既に計算済みであり、監督は飛びこむと同時にその姿は消え、
「ぎゃぁぁぁぁ・・・」
叫び声を残し、ボロボロに集団リンチの渦に巻き込まれていった・・・
「だから・・言わんこっちゃない・・・で?どうします?」
「止められるか?」
「嫌ですねえ~監督の二の舞にはなりたくありませんから・・・」
「弱虫やろうめ・・・」
そう言いながら・・大乱闘の中へ飛び込んでゆく。鬼クマの姿があった。
勿論、僕のクラス全員が懇願の視線を送ってくるので、軽く頷く。それを合図に“社会関係奉仕部”以外の面々が争いの渦の中へ消えてゆく。
「なあ・・部長!」
「あん?なんだ・・佐々木!」
「止めなくていいのか?ここでTheEndじゃ寂しすぎるぜ・・・」
「そりゃそうだ・・もうちょっと・・“元気”で居てもらわねえと・・・」
そう言いながら僕は、美希に見える様に手を振った。
これは・・作戦Aを速やかに止めよ!と言う合図でもある。
「あんたたちいいかげんにしないと・・全員留年する羽目になるわよぉ~」
グランドに響き渡る声に一同静まり返る。グランドに横たわる“哀れな犠牲者”を残し、俺らは関係ないとばかりに気をつけの姿勢を取る。
「社会関係奉仕部は全員をただちに整列させること。全員は指示に従いなさい!」
再び、美希の声がグランドを駆け廻る。僕たちは“無事”だった者を整列させ、“名誉負傷”を負った戦士である仲間を救護所へ担いで行った。
「へへっ・・監督の野郎の腕をまたへし折っておいたぜ・・・」
「ば・・馬鹿・・黙ってろ!」
僕は忍者部隊のひとりを背負い、救護所へ引き摺って行った。
「お姉さま方・・・適当に治療宜しく・・・」
「解ったわ・・・」
カオリが僕に「しっかり飲ませて置いたわよ!」とばかりに、B薬が入っていた空きビンを振ってみせた。
僕は込み上げてくる笑いを必死に隠し、救護所のテントを後にし、仲間たちの待つグランドへ駆けてゆく。
まだ・・監督は起き上がれないで、自分の腕を押さえていた。
僕は仲間たちを引き連れ、鬼クマたちを引っ張って行かねばならない。まだまだ・・おネンネの時間ではない。
「監督ぅ~大丈夫ですかぁ・・・あっ・・・!」
元サッカー部のヤマが、トドメとばかりに、躓いたフリをして、監督の顔面をまるでサッカーボールの様に蹴り飛ばし、また今折ったばかりの腕と僕たちの特製下剤が詰まっている腹の上にドスンと落ちた。
「グッギャァァァァァァ・・・」
監督の断末魔が響いた。鬼クマは相当ケリを入れられたのか、全身が靴の後が付いており、唇を少々切っていた・・・
「て・・てめえら・・よくも・・かぁ~・・・ペっ!」
言いながら唾を吐いた途端、鬼クマの口から血と折れた歯が数本飛び出してゆく。
「俺ら何もしてないけどなぁ~なあ・・佐々木!」
「うんうん・・・何もやってない!」
「それで・・どうします?もう・・・開始時間過ぎてますけど・・・・やめましょうか?」
「ば・・馬鹿野郎!今度はお前等に血反吐を吐かせる番だ・・・」
「そうですか?それならいいんですけど・・監督は重傷の様ですが・・・」
「そうそう・・・もう止めて帰りませんか?」
「馬鹿野郎・・・その根性無しを立たせろ・・・」
「救護所へ運ばなくても・・・」
「いい!大丈夫だよな?俺が大丈夫だと言ったら、大丈夫なんだ・・・」
「大丈夫なんですね・・監督?」
僕はのしかかっているヤマをどけると、監督に意地悪く尋ねた。
「ああ・・・てめぇ・・つぶすまではな・・・・」
「でしょうねえ~美人のお姉さま方心配してましたよぉ~」
僕は意地悪く笑いながら監督の“折れている方”の腕を引き起こすフリをしながら、ついでに指の骨を一本折らせて貰う事に・・・だが、これはあくまでも偶然を装った必然の行為だ。
「おい!ヤマ!オカザキ!ちょっくら・・監督を支えてろ・・・熊札教官大丈夫ですか?」
「ああ・・」
「しかし・・汚くなっちゃいましたね・・・こんな無様な格好お姉さま方に見せれませんよ!」
「そ・・そうか?」
「ええ・・・少々我慢してくださいね・・ドロとホコリ落としますから・・・」
「すまん・・・」
僕たちは鬼クマを立たせると、泥やホコリを払う様にしながら、鬼クマジャージについた足跡等を思い切りよくはたき落としてゆく。
「教官・・救護へお運びした方が・・・」
「いいと言っているだろうが・・・お前らも整列しろ・・・」
「はい!」
僕たちは全員クラスの列の先頭に割り込む。勿論、委員長でもある僕は先頭に並ばねばならない。
鬼クマが怒り心頭でのっしのっしと歩き、その後ろをまるでペットのごとく腕を押さえた監督が続く。
“作戦A”をほぼ終え掛けているとき・・・先生方を乗せた“エンコしたはず”のバスが、ゆっくりとグランドの門をすり抜け、運動部の部室とその横にある今日だけは“女性専用”になっているトイレの入り口をまるで塞ぐかの様に停まろうとしている。
「部長ぉ・・・ちょっと経緯を説明して来て頂戴!驚かれるでしょうから・・」
「はい!」
僕は列を離れ、バスを降り出した先生方めがけて走ってゆく。各クラスの担任と学年主任である兄さんに事の次第を話す。まあ、各クラスの担任の中に好んで、」この場所へ来たのはまず居ない。
それに、全員の意思疎通は既に兄さんこと学年主任と僕たちの担任であるキー先生により、その意思は統一されている。つまり、このグランドには、鬼クマたちの味方など誰も居ない。
「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第66話 “オオカミ少年”へ続く・・・・
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