SSブログ

「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第66話      [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

ご案内・・・本編は連載ものでございます。
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

こっほん!

僕です。某私立学園高等部普通科1年B組。“通称、腐ったリンゴクラス”に所属していまして、一応、そこの組長と言うべきなのか、委員長をしております。まあ、言い換えれば、“怒られ役”そんな役です。
まあ、僕たちの将来は明るいんです。何しろ、地元では評判(悪い意味で・・)チンピラ養成学校ですので、
悪くてもチンピラ上手くいけば、ヤクザ屋さんの幹部にはなれるかもしれません。
何しろ、高校生で日本最大級のヤクザ屋さんの直系金バチから、「ホレ!御守り代わりだ!」と銀色のバッチを貰ってます。暴力団ではございません。“任侠”を重んじ、弱きを助け、悪党をやっつける。そんな組織です。
まあ、ひょんなことから優子と出会い、その後輩であるミサを、色ボケ代議士のアホ息子から救うべく、ひとつ暴力団を潰してしまいましたけど・・・何にしろ、身体の血が騒ぐんです。僕の身体には、野性の日本オオカミの血が流れているんですから、仕方ありません。
それでは・・・引き続き、“オオカミ少年”をお楽しみください。
僕たちが一番輝いていた時代。昭和50年代へ・・ご一緒に・・・タ~イムスリップ・・・・

オオカミ少年 ①

「もう一度聞くが!お前らから手は出してないんだな?」
「はい。学年主任先生・・・」

確かに“僕たち社会関係奉仕部”は先に手出しをしていない。そもそも・・僕だって多少面喰ったほどなのだ。
僕は、“フリ”をする様に通達したつもりだったのだが、忍者部隊が脚色していたのだ。
学年主任である兄さん。まあ・・皆さんご存じの僕の義理の兄?になる。そして、キー先生と、顔面を殴られ少々ケガをした、忍者部隊の大沢クンの担任が、彼へ事情聴取のために、救護所へ出向いてゆく。
僕も腕を掴まれているので、そのまま引っ張られてゆく。

「大沢!大丈夫か?」 

学年主任である兄さんが尋ねる。大沢クンは折角、いい匂いに囲まれ少々暴れすぎて疲れ果てていたので、仮設のベッドで睡眠を取っていたのだ・・・・

「ええ・・あっ!学年主任に田中先生・・そして皆川先生まで・・・おはようございます。」
「おまえ・・・大丈夫なのか?」

僕は彼にだけ解る様にサインを送った。まあ、サインを送るまではないのだけど、念のためにだ。

「いきなりですよ・・サッカー部の監督が殴りかかってきて・・・・」
「本当なのか?部長・・・」
「ええ・・・多分、何しろ・・300名も居るんですから・・・・それが、準備運動を兼ねて押しくらまんじゅうをしていたんです。」
「誰か・・証人がいればなぁ~」
「あっ・・あたし見てましたよ!」

そう言ったのは、ミサである。何しろ、この救護所にはカオリの病院関係者しかいない。
つまり、全部・・“僕”の関係者である。兄さんも知っているくせに、他の先生方の手前、知らないフリをしている。

「あなたが?」
「ええ・・・今どきの高校生もああいう事するんだなぁ~って見てたんです。」
「ここから・・・」
「ええ・・・そうですけど・・・」
「いきなり・・殴りかかった?」
「はいそうです・・・」

同じ質問は僕にもされるだろう。

「お前はどうしてた?」
「はい。遅刻ギリギリにグランドへ佐々木クンと一緒に到着しました。佐山先生が証人です。その後、お手伝いが必要かと思い、救護所へ参りました。」
「それで・・・」
「はい。熊田教官に大事な期末試験を妨害されまして、被害届は出させていただいております。その決着と言いますか、先生と生徒ではなく、男として、決闘を挑まれておりましたので、それを承諾しに参ったのです。」
「それでしたら、私たちが証人ですわ・・・」
「そうか・・まあ・・熊田教官の嫌がらせについては、後日、会議に取り上げられる。それで・・・」
「はい。グランドの隅で寒さを防ぐ意味で、押しくらまんじゅうが始まっていたので・・・」
「うんうん・・それで・・・」
「はい。熊田教官に止める様指示されましたが、生憎、僕には1-Bの生徒及び社会関係奉仕部の部員にしか、命令する権利も義務もありません。」
「そりゃそうだな・・」
「一応、駆けつけ、1ーBだけは、整列させました。」
「そこへ・・殴りこんできたんですよ・・・監督・・・」
「確かにそうなのか?」

そこへ美希こと佐山美希先生が、やってきた。

「先生方、おはようございます。バス直ったんですね・・・」
「ええ・・酷い悪戯する奴らがいるんですなぁ~そうだ、佐山先生ご覧になってました?」
「ええ・・女一人ではどうする事も出来ずオロオロしてましたわ・・・」
「そうでしょうな・・・」
「大体・・・マイクで整列と言えば彼等だって従ったはずです。」
「えっ!言わなかったのですか?」
「ええ・・いきなり殴りかかっていかれて・・・そうそう・・大丈夫?大沢クンだったわね・・[黒ハート]
「大丈夫だとな・・大沢!」 

僕はそろそろいい加減にしとけと合図を送る。まあ・・彼のおかげで、サッカー部の監督の腕を一本貰ったんだから、“殊勲賞”で超レアな裏本を一冊プレゼントすることにしよう。

「ええ・こんなことで・・体育の単位落としたくないですからね・・参加しますよ・・」

そういいながら、大沢クンが立ちあがろうとしたので、僕は彼に手を貸す。

「先生方いかが思われます?」
「そうですな・・・それで・・お前等はどうしてたんだ?」
「はい。学年主任先生から、僕たち社会関係奉仕部は、先生方の助手を命じられておりましたので・・・」
「うん。確かにそう命じたな・・・」
「そこで、事態収拾を図って居たんですけど、熊田教官が・・」
「体育科の熊田教官がどうした?」
「はあ・・他の生徒を殴りだしまして・・・」
「まったく・・あの人は“疫病神”としか言えないな・・・」
「そこで、仲間を守るべく、何しろ“校則”でいつ、いかなる時も友達を見捨ててはならない。とありますので・・」
「確かに、我が校の信条だな!」
「そこで・・・同級生を守るべく、体育科の馬鹿じゃなかった・・熊田教官と監督を抑えつけにかかったわけでして・・・」
「なるほど・・しかし、教官に向かって馬鹿とは口が過ぎているな・・」
「申し訳ありません。そこで・・・」
「ええ・・私がマイクで怒鳴ったんですわ・・」
「聴こえてましたよ・・・グランドの手前にまで響いてましたから・・・」
「お恥ずかしい限りで・・・」
「まあ、これが事実だとすると、どうやら“懲罰委員会”に掛けざるを得ないと思いますが・・・」
「そうですね・・・後ほど、校長先生がお見えになるので、協議しましょう。確か2時でしたな・・・」

そう言いながら、キー先生は、僕に背負向け後ろ手に組んだ指で、Vサインを出してみせた。
つまり、2時に校長先生が来る。そこで、決着をつけろと言うことらしい。

「あら・・キミもケガしているんじゃない・・・こっちへいらっしゃい。ばい菌が入るといけないから・・・」
「ありがとうございます。あっそうだ・・・取り押さえる際に少々、教官方も怪我されたらしくて・・・」
「じゃあ・・・呼んできてくれるかな?」
「それが、ココへご案内しようとしたんですが・・・俺はいい!の一点張りで・・・」
「そう・・じゃあ・・・とりあえず・・コレ!を飲んで貰っておいて・・・」
「じゃあ・・・それは私がお届けしましょうか?」
「いや・・・私が持って行きましょう!」

手を上げたキー先生の瞳の中に悪戯っ子の姿を僕は見逃さなかった。
きっと・・自分も“加担”したくてうずうずしているのだ。さすが、僕たちの学園の卒業生である。

「よし!部長治療終わったな?」
「はい・・」 おおげさに巻かれた包帯をした手を上げてみせた。
「じゃあ・・大沢と列に戻れ!そうだな・・・午前中は予定変更でお前等球技でもして身体を温めておけ!いいな!」
「いいんですか?」
「ああ・・その間に当事者に状況を確認せねばならん!」
「じゃあ・・私が放送をしておきますわ・・・」
「佐山先生。宜しくお願いいたします。」

兄さんこと学年主任はペコリと頭を下げ、僕と大沢クンに向かってウインクをして見せた・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第67話 オオカミ少年 ②へ続く・・・・  



nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0