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僕たちに明日はあるのか VOL19 [ぼくたちのシリーズ完結編]

こんにちわ。過去の世界から再びやってきました。

僕こと委員長こと部長とか呼び名が一杯ある「僕」です。

「お前は将来。碌なヤツにならないだろう。」と見限られて数年。

いや、皆様のいる世界で言えば、数十年経っているそうです。

今の僕であった男は、見る影も、覇気も無くなってきていますね。

やはり、学校の先生が言っていた「将来碌なヤツ・・・」は、

当たっていたのかもしれません。

今の僕は、「地球と喧嘩したら・・・負けたぁ~」とか

やはり、「馬鹿は死ななきゃ治らない!」のでしょう。

多分、現世の僕=つまり、未来の僕の腰が思わしくないのは、

半分以上、僕のせいかと思いますが、それ以外もあったはず。

未来の僕は、「タイムマシーンがあったら、自分自身を殴ってくる」とか

そんなことを言っているだけで、やはりバカです。

さて、お話は昭和の世界に戻ります。ちなみに、僕とジュニアが

ライセンスを取れなかったのは、散々「民間航空」の皆様の邪魔をした。

まあ、邪魔=安全をないがしろにしたと言う判断だと聞きました。

「撃ち堕とされなかっただけまし!と思え」と言われたくらいです。

それでは、どうやら開演のお時間がやってきた様です。

- 帰京 1 -

僕は戸惑っていた。

隣でアホの様に喜んでいるジュニアは、暫く放って置いても

罰はあたらない。はず・・・

僕が、死に場所を求めて船に乗ってから、色々な事が起きた。

そして、僕は何の因果なのか考えるのは、やめにして、

横に座っているアホを、責任を以て「護送」するのが当面の

役目だ。

僕たちの学校は、脱落者が多い。

例えば、「こんなバカ校に居たら、人生終わる」そうほざいた奴は、

どうしてだか僕には見当もつかないけど、コンクリート製の古い階段で

落下して、コンクリート製の壁に突っ込んだ。

確かに、「こんなバカ校」には、来なくて済む様になったけど、今では

身体中を包帯でグルグル巻きにされ、もうちょっとで「別の理由」で

人生を終わるところだったみたいだ。これは、担任から知らされた事で

事実らしいが、阿保らしいのでこれ以上の詮索は不要だと僕は思う。

まあ、その頃、いきなり数人の顔が、学校から消えていて、僕のクラスは

「少し」隙間ができたらしい。

音信不通になったやつもいる。

確か、内申書と入学試験の結果が数値化され、取り合えず

「トップで入学。総代にもなったはずだが、気が付いたら、

学校中どこにもいなかった。聞いた話だけど、浪人して

もう一回受験する。そんな奴は、とある公園の大きな木に、

「逆さま状態」で、素っ裸で、「大事な所」だけ、「前バリ」で

隠されていた・・・・らしい。

ここで「前バリ」を知らない人に説明しておくと、〇活〇〇ノで

「映っちゃったら、映倫通らない。」そんな所を隠すものをいう。

また、ある奴は、電車のホームから落ちて行ってしまったけど、

そのホームは、その時間帯には、電車は入らないのだけど、

窓に鉄格子のある病院に入院して、それっきりの奴とか、

でも、一番多いのは、「こんなバカ校で留年する奴見たこと」と

言いかけ、佐々木クンが睨んでいたので、「お前は素行面でだろ!」

まあ、その一言が原因で、入学早々殴り合いをしていたし・・・・

意外だったのだけど、「こんなバカ校」でも、年間数十人が、

「成績不良による・・・なんちゃら・・・」でいなくなってゆくのだ。

だから、ジュニアみたいなカモ。じゃなかった。転校生は、学校にとって

また一人、金づるが入学したことになる。みたいだ。

ジュニアが転校してくるために受けた「入学試験」は、僕たちの定期試験が

そのまま、使われると言う有難い情報を、大量の泡盛を献上して、酔っ払った

兄さんから、聞き出して、「終わったら忘れていいから」と、マークシートの

問題だったので、上から番号を覚えさせておいた。

「なあ・・・シン。じゃなかった・・・ブッチョウ!」

「あん?どうした?」

「カワイイコ・・いるだろ?」

「カワイイコ・・・・・あ・・・女子?残念だけどな・・・ヤローばかりだ。」

ジュニアは、現実に引き戻され落ち込んでいく。まあ、無理もない話だ。

「ジュニア!悪い事ばかりじゃない。毎日・・ナンパ・・いや、ガールハント」

「ん?」

「エブリディ。アフタースクール。ガールハント!OK?」

「イエース・・・」

その時。僕のお尻の肉は、ちぎれてしまうのでないか?そう感じるくらい。

美希の手で抓られていた。

「そんな暇ないでしょ?働くんでしょ・・・」

「そうだった。」

僕はパパになるわけだから、働いてお金を貯めなければならない。

「ジュニア!ソーリな。ササキに言っておくから、ササキたちとガールハント!」

「OK!ゴ・・・ゴ・・・・ゴシュウ・・・あれ?」

「何が言いたい。」

僕は話題を代えることにした。このままでは、機内で乱闘騒ぎになるからだ。

ジュニアは、サエママのイトコの家に住むことになっている。

「あっ・・・」

「ジュニア!せ・・・・制服・・・」

「ホワット・・・」

制服を僕は手配を忘れていた。いや、正確には忘れていたわけではない。

「大丈夫!ちゃんと・・・サエママが手配していたわ・・・」

「本当!良かった・・・・」

「学校に届いているので、到着次第学校に行かないとね・・・」

「お・・・俺はいいよね?」

「逃げれると思う?定期試験1回受けてないじゃない・・・・」

「え~え・・・」

「えっじゃないわ。追試。これで落第点だったら・・」

「だったら?」

僕は学校を続けるべきか悩んでいた。

横浜の楊ママは、優子から聞かされていたらしく、慌ただしく飛んで来た。と

そう思っていたら、いきなり平手打ちを喰らったので、反対なのか?と

思ったら、そうでなく、僕がやろうとしたことへの、制裁だったわけで、

そのまま、息が出来ないくらい楊ママの棟に抱かれた僕は、もうちょっとで

窒息死する寸前だった。

優子も学校を続けろと言っていたし、楊ママもそうしろと言う。

「そうそう・・・紗栄子がね。毎日。働かせるって・・・」

「そりゃあ~働くけど、お祓いもあるんだよ・・・」

「学校もでしょ?」

「うん。頑張んないとね・・・俺・・・パパになるんだし・・・・」

「そうね」

その時。ポンと音が鳴り、シートベルト着用のランプが点いた。

- 帰京 2 -へ続く






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