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「真夏の夜の夢」第48話 [高1・・・・の夏休み ちょっとえっちな話]

朝のひととき

「い・・いただきま~す。」

餓えたオオカミたちは・・・・・食事の争奪戦を始めた。
みんな口々に・・・・・

「いやぁ~こんな美味い・・朝メシ喰った事ないなぁ~」
「うん。美人手作りだもんね・・・・・・あっ!俺のオカズとるな!」

まあ・・・・男が8匹いやオオカミ8頭んの食事風景ってこんなものです。
でも・・ここでのこの風景での食事は明日の朝が最後・・・・・
食後・・・でも・・俺ら食いすぎです。みんな・・・動けなくなりました。
食事を作ってくれた・・女性陣も大満足!
もう・・・・何もテーブルには残ってません。
食後のお茶を・・啜っていたところ・・・・・・

「なあ・・・・昨日の夜・・・遠吠えみたいなもの聴こえなかったか?」とバカ大岩が切り出しました。
「ああ・・・聴こえた・・ような・・・・」
「うん。でも・・あれ・・・・なんかさ・・・・・艶かしい声だったよな・・・・」
「あん・ここに日本オオカミの出来損ない8頭いるから・・・・どっかのメスが鳴いたんだろ」
「なるほどねえ~では・・委員長に聞いてみましょう」
「あん?」
(僕は知らないふりをすることにしました。あれは・・遠吠えではありません・・・・優子の声です)
「なぁ・・・どう思う?」
「し・知らないな・・・・・俺たち・・・ぐっすりだったもんな」
「ほう!俺たちねえ・・・・」
「ああ・・・獲物目の前にやらねえ・・わけないよな」
「で・・・昨晩・・やっちゃったわけ・・・・」
「あのな・・俺たち・・・・一応・・・祝言したし・・・」
「と・・いうことは・・・・あれ・・・誰の声?」
「お・俺じゃないからな!」
「す・すると・・・優子さんね?」
「ば・ばか・・・俺たちぐっすり寝てた・・って言ったろ・・・・もういいじゃんか」
「優子さ~ん。若奥さ~ん。ご主人お呼びですよ~!」
「は~い。」

僕は口を塞がれ・・・・下敷きにされていました。

「あの~ご主人に聞いても教えてくれないんで・・・・・」
「あの悩ましい泣き声は・・・・奥さんですか?」
「えっ・・・・ち・・ちがうわよ・・・ばかぁ!」優子の顔がみるみる赤くなります。
「やっぱりね・・・・・・」
「そ・・・それより・・・・・そろそろ作業しないと・・・・・ごはん抜きだからねぇ~」
「や・やば・・・・さ・・作業にはいろうぜ・・・おう!」

オオカミ7頭は持ち場に散っていきます。
そこにカオリさんがやってきます。

「や・はり・・姉さんでした?ちょっと・・声大きかったですよ」
「ば・ばかぁ・・・・・」優子は台所へと駆けていきました。
「なあ・・・委員長!」
「はい?」
もうちょっと声とか気をつけないと・・・・・・・・

僕・・仕返し忘れてましたので・・・・

「無理でしょ!昨日は・・・・タップリヒィヒィ言わせましたから・・・・」
「はぁ・・・・あのな」
「カオリさんも試してみますか?」
「ばか。」
「俺・・自信ありますよ・・・・・多分腰抜けちゃうかも」
「えっ・・・・」
「今度・・やりましょうね」
「えっ・・・・・」

僕は退散しました・・これ以上は火に油を注ぐようなものです。

その日僕たちは・・・・旅館の修理に没頭していました。庭木の手入れから始まり・・・・ガラス磨き・・・そして旅館の屋根のペンキ塗り
夕方・・・・一台の車が村に入ってくるのが見えました。

「あっ・・あれ・・学年主任だわ・・・・・」
「あ・・本当だ。でも・・・」
「ああ・・・運転下手だよな!」
「花火・・持ってきたかな?」
「差し入れも・・あるといいけどな」
「うん。でも・・・・ウラ本は今回・・ねえよな」

僕たちは旅館の屋根から・・沈み行く太陽をみつめていました。

今度・・8頭が揃うのは・・・・・2学期なのですから・・・・・

「真夏の夜の夢」第49話へ続く






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