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「僕たちは社会関係奉仕部」第61話  [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

オオカミたちの謝肉祭・・・9

「おい~お前ら・・・少しは先輩たち見習え・・・・こらぁ・・・肉の塊にするぞ・・このやろう・・・」
「おい・・委員長・・魔女軍団と仲のいいのは解るが・・・・もう少し・・・オスの威厳見せろ・・」
「こらぁ・・洋子と奈々子・・・・いいかげん・・・卵・・よこせ・・・この~ぉ」
「おい・・優子・さっさと卵・・渡せ・・この女ボス・・・・」
「痛ェ~このバカ・・・・蹴っ飛ばすんじゃない・・・・」

僕は卵集めにおおわらわ・・・・数が増えた分だけ・・・・卵の量も増える・・・・まあ・・・エサも大量に食うし・・・糞の量もハンパじゃない・・・・いつの間にか作業服に着替えた・・・優子とミサが・・・・金網越しに僕を箒で突っつく・・・・

「しかし・・・・本当に・・腹立つよね・・・・なんで・・・あたしら・・・鶏になっているんだろう・・・ねえ・・・ミサ」
「ええ・・確かに・・・・池の鯉にもなっていますけど・・・・」
「そうねえ・・・でも・・変じゃない・・・あたしら・・卵集めるとき・・・・素直だよね・・・この子たち」
「ええ・・・そうですね・・・・」
「あのさぁ・・・・見てないで手伝ってくれないかな・・・・・」
「やだ・・・見ているほうが面白い」
「そう・・・・僕の手にしているもの・・・なんでしょう・・・・」
「スコップ!」
「そして・・その上のものは?」
「鶏糞・・・・まさか・・・・あたしたちに・・・・」
「う・・うそ・・でしょう・・・・」
「手伝うかな?」
「しょうがない・・・・」

魔女の本家本元の二人が入ると・・さっきまでの喧騒は・・嘘のよう・・・・
卵・・・は優子とミサに任せて・・・・僕は鶏糞を・・積み上げる・・・・
程よく発酵された・・・鶏糞を一輪車に積み込み・・畑へ・・・・いい肥料になる・・・・
そうかあ・・・これが・・・食物連鎖なのか・・・・考えていたら・・・・・

「おう!精が出るな!・・・部長!」
「はあ?・・・・に・・・兄さん・・どうしたんですか?」
「いや・・・地区長から稲刈りと祭りの件で呼ばれて・・・・打ち合わせを兼ねてお前の様子を見に来たわけだ・・・弟」
「そうですか・・・」
「いやあ・・・でも様になっているなぁ・・・・いっぱしのファーマーだな・・・・」
「そうでしょう・・・・勉強より・・・性にあうかもしれません・・・・」
「でも・・・なんで・・・赤い作業服・・・しかも背中・・・・・み・・MIKO’Sってなんだ・・それ」
「ええ・・・MIKO’Sは・・・・巫女で・・・・赤を着ているのは・・・・兄さんの妹の考えですね・・・・」
「ゆ・・・優子の?」
「ええ・・・俺・・保護色のほうが良かったんですけど・・・・隠れられるし・・・・」
「そうか・・・・で・・・景山・・なんだが・・・・」
「ああ・・・もう・・・学校にこれないでしょ・・・全身の毛・・剃っちゃいましたし・・・・強姦未遂までやらかしたら・・・」
「で・・どうする・・・・」
「ええ・・・全校生徒及び・・・PTAに・・写真が行き渡り・・・・先生方の机にも届くはずです・・・それに・・・」
「それに・・・ええ・・・ご家庭にも・・写真とカセットテープ・・・・さらには・・・景山の奥さんのお父さん・・代議士だそうで・・・・その政敵にも写真・・渡っています。・・・月曜日に・・・授業ボイコット運動が実施されますので・・・火曜日・・・全校集会は必須になります・・・・まあ・・そのまえに・・・懲戒解雇にしておかないと・・・・校長先生とかにも飛び火するかもしれません・・・・」
「そのあとは?・・・・」
「聞かないほうが・・いいと思いますが・・・・・」
「そうだな・・・なにも聞いていない・・ことにする・・・・しかし・・・よくやったな・・・・」
「ええ・・・強姦未遂の現行犯逮捕・・・ですから・・・景山も訴えられないいや・・その前に・・ひょっとして・・・・ひょっとするかもしれませんが・・・・・」
「そうか・・・・」
「ええ・・・俺ら・・社会関係奉仕部ですから・・・学校に巣食う・・・・恥部を掃除いたしました。ところで・・兄さん」
「なんだ・・・・」
「お茶でも・・・飲んでいきませんか?」
「び・・びっくりさせるな!・・・・お前のことだから・・また・・何かやらかすのではないかと・・・・・」
「ええ・・・やりますよ・・・・たぶん・・・・・俺ら・・・社会関係奉仕部・・・・悪をくじき・・弱きを助けます・・・・」

「あなたぁ~終わった?・・・・・あら・・兄さん・・・」
「お前・・・大したもんだ・・・・いい男みつけた!・・・よくやった!」
「そうでしょ・・・・それより・・・・いいお菓子あるし・・・ゆっくりしていってよ・・・・」
「ああ・・・でも・・この後・・・地区長と・・酒飲むことになってる・・・・」
「大丈夫ですよ・・・遅くなっても・・・地区長の弱み・・握っていますから・・・・・」
「そうか・・・あっははは・・・・」

鎮守の森に兄さんの・・・大きな笑い声が響きわたりました。

「僕たちは社会関係奉仕部」第62話へ・・・続く・・・・




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