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「僕たちは社会関係奉仕部」第62話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

こほっ!

委員長こと・・・部長でもある・・・・面倒くさいので・・・・僕です。
「赤ちゃん」なんて・・・・考えてもいませんでした・・・・まあ・・・いずれ・・・・出来るかも・・・くらいにしか
まあ・・・僕・・・本当の家族が欲しい・・・ので・・・構いませんが・・・・
さて・・・正式に稲刈りと豊穣祭の・・社会関係奉仕部の活動も決まり・・・・
いよいよ・・・学園大騒動の始まりです。
では・・・皆さんもご一緒に・・学園騒動に巻き込まれてください。

オオカミたちの謝肉祭・・・10

月曜日の朝・・・・いつもの正門前には・・・ギャラリーが集結している・・・
定刻どおり・・・登校すべき時間の5分前に、1台の赤い車が滑り込む・・・・
助手席から・・・颯爽とジャケットにスラックス・・それにネクタイを締め・・・大人びた格好の・・・・どこかのファッション雑誌から切り抜いたような格好をした・・・僕が降りる・・・・後部座席から・・・着替えを詰めた大きめのスポーツバックを取り出す・・・・
そして・・・運転席から・・・・どうすれば・・・こんな美人が・・・馬鹿に捕まるのかと言った装いに化けた
優子が降りてくる・・・
ギャラリーからの羨望の眼差しと・・・・罵声を浴びながら・・・・3・2・1・・・ゼロ!の掛け声と共に・・・
月曜日の恒例となりつつある・・・キスを交わす。
ついでに・・・後部座席に首を突っ込み・・・・後部座席にいる・・・どこの清楚なお嬢様・・・にやはり化けた・・・ミサにもキスすると・・・・ギャラリーの怒りは爆発寸前!というか・・・・ため息モード・・・・
もちろん・・・・月曜恒例の・・・・校内放送が黙っていない・・・・でも・・・後部座席に座っている人間がいるのは・・・・見えないはず・・・・

「えっ~1-B・・・委員長こと・・・社会関係奉仕部部長・・・速やかに・・・馬鹿共を教室へ誘導し・・・・
とっとと・・・・出頭しろ~

その頃・・・・ギャラリーからは・・・・アンコールの声が・・・・
まあ・・・学園のアイドルとしては・・・答えないわけに行かない・・・・もしかしたら・・・・最後になるかもしれない・・からだ・・・・

大量のクラッカーが打ち鳴らされ・・・・公園の鳩が飛んで逃げる有様・・・・・
もちろん・・・その中で・・・・校内放送は・・・・甲高く響く・・・・

「いいかげんにしろぉ~馬鹿ップル・・・・さっさと出頭せんかぁ~」

「じゃあ・・・木曜日・・・・」
「うん。待ってる・・・」
「じゃあ・・・気をつけて・・・・ミサもありがとう!」
「うん・・・じゃあ」

優子は運転席に戻ると・・・小さく・・・バイバイ・・と手を振ると走り去る・・・・
それと・・同時に・・・・手荒い歓迎を受ける僕・・・・・勿論・・・歓迎する人間は・・・オオカミ8頭・・・つまり
社会関係奉仕部の面々・・・
「さて・・・・いよいよだな・・・・」
「根回しその他は全て完了・・・・」
「ああ・・・後は放送を以って・・・無期限ストライキだ・・・」
「要求事項は?」
「ああ・・・すべて・・・伝達済み・・・・」
「いいか・・・今日は・・・黒子に徹しろ・・・いいな!」
「ああ・・・正義の使者はつらいなあ・・・・」
「じゃあ・・・俺・・・活動報告行くから・・・・いいな・・・おとなしくしろよ・・・・今日は!」
「ああ・・・じゃあ・・・また!」
「ああ・・・」

これは・・・僕個人の戦いです。・・・・仲間たちはその手助けをしてくれただけ・・・・
仲間たちの背中を見送りながら・・・・僕は心の中で・・・頭を下げました。

「俺を・・・仲間にしてくれて・・ありがとう・・・・」

そうつぶやくと・・・・僕は高校教務員室へ向かいました。
教務員室の前には・・・兄・・・・学年主任が待ち構えており・・・・
部室という名の・・・元・・生活指導室へ・・・・
部室のカギを開け・・・ドアに「指導中」の札を掲げ・・・・中へ・・・・・

「お早うございます。・・・兄さん」
「おう・・お早う・・・・」
「いよいよ・・始まります。それで・・・兄さんに頼みが・・・・」
「ああ・・・言ってみろ・・・・」
「今回の騒動の首謀者は・・・・僕1人で・・・お願いします。他のやつらは・・・僕に脅されただけだと・・・」
「お・お前・・・1人で・・・被るつもりか?」
「はい・・・・僕には・・帰れる場所が出来ましたし・・・仕事もあります。でも・・・あいつらには・・・まだ」
「解った・・・もしも・・・そうなった場合には・・・お前の意思を尊重する」
「お願いします。」

兄さんはタバコを・・・胸ポケットから取り出し・・・・僕に一本奨めてくれ・・・・多分・・・もしかしたら・・・ここで・・・兄弟が・・・タバコを吸うのも・・今日限りかもしれません・・・・

「兄さん・・・・俺・・・・18歳・・・遅くても20歳の誕生日に・・正式に入籍することにしましたから・・・」
「そ・・そうか・・・・ま・・まさか・・・赤ん坊?」
「いえ・・・まだ・・みたいで・・・でも・・・・優子は・・・早く欲しいみたいですが・・・」
「そうか・・・でも・・・・赤ん坊・・か・・・・どっちに似ても・・大変だな・・・やんちゃ・・・間違いない・・・」
「はい・・・きっと」
「そ・・・そうだ・・・・中等部の佐山先生が・・・・お前に・・・地学準備室の片付け手伝って欲しいそうだ・・・」
「はい・・・これが・・・最後かもしれませんが・・・・」
「多分・・・大丈夫だろう・・・そうなったら・・・俺も・・・ひと暴れする・・・」
「に・・兄さんはやめて・・ください。」
「いや・・・だめだ。・・・・俺が出来るのはこれくらいしかない・・・・」
「そうですか・・・解りました・・・・お任せします。」
「ああ・・・何せ・・お前がいないと・・・やつら・・・また・・何かやらかすかもしれんし・・・」
「はい・・・・じゃあ・・・行ってきます・・・」
「ああ・・・4時間目終ったら・・・ここに来い・・・・打合せしなければならない・・・稲刈りと豊穣祭の・・」
「はい・・・了解しました・・・じゃあ・・・失礼します。」
「ああ・・・必ずだぞ・・・いいな!」
「はい。」

僕は部室という名の・・・元「生活指導室」を後にすると・・・・美希の待つ地学準備室に駆けて行きました。
もうすぐ・・・・2時間目には・・・学園が大騒ぎになります・・・・

「僕たちは社会関係奉仕部」第63話へ・・・続く・・・・



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