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「僕たちは社会関係奉仕部」第75話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

拉致・・・6

ちょっと・・浜カジ風の僕と・・・学園にいるときとは・・・全然違う装いの・・美希。
確かに美希は装いも違えば・・雰囲気もちがう・・・従って・・佐山美希先生には・・・誰が見ても・・・解らないだろう。
問題は・・・僕にあった。学園のアイドルを自他共認める(他は・・・ごく一部だが・・・)僕は・・顔を知られすぎている・・・
変装しなければいけないのは・・僕だったのだが・・・サングラスも・・帽子も・・・ましてや覆面も持っていなかった。
それに・・・あいつらが・・・渋谷に・・ナンパに来なければ良かったのだ・・・・・
いや・・・僕たちが・・・ハチ公の前を通らなければ・・バレなかったはず・・・・
美希と腕を組み歩く僕・・・普通だったら気がつかないはずなのに・・・仲間の匂いを嗅ぎ分ける嗅覚をもつ・・・オオカミたち・・・・僕も本来持っている・・はずの嗅覚は既に・・・美希の香水の香りでマヒしていたのだ・・・・

「なぁ・・・あれ・・・部長・・・」
「おっ・・ほんと・・・声掛けるか?」
「待て!あいつ・・・なんで・・・こんなところにいる・・・・」 
「そうだな・・・なあ・・あの連れ・・どっかでみたことないか?」
「ああ・・・優子でもミサでも・・奈々子・洋子・・カオリでもないし・・・・佐山でも・・・・」
「そ・・そうか・・・よくみろ・・・佐山に似てないか?・・・・佐山美希・・・・」
「うん・・・美希先生だな・・・あれ・・・・」
「なあ・・・でも・・・佐山って・・あんな・・いい女だったか?あの・・・オールドミス」
「違うような気もする・・・・でも・・・・なんで・・あいつだけ・・・・いい思いしてるんだ・・・・」
「ああ・・・ナンパも全滅だし・・・・なあ・・・・尾行するか?」
「そうだな・・・・おい・・やっぱ・・あれ・・・美希・・佐山美希・・・間違いない・・・・」
「じゃあ・・・うまくとっ捕まえて・・・・」
「ああ・・・何かおごらせよう・・・・・」

そうとも知らない・・・僕たち・・・まさか・・・後ろに血気盛んなオオカミたちがこっそり・・・尾行しているとは知りません。
あちらこちらの店を覗き込み・・・僕の着替えを買っているだけなら・・・良かったんですけど・・・・美希の洋服や・・・ランジェリーショップに一緒にいるところを見られていたとは・・・・お釈迦様でも気づかないかもしれません。
美希が化粧室に行った瞬間・・・僕に最大の悲劇が・・・・

「よう・・・部長!」
「お・・大岩・・・それに青〇・・・き・・奇遇だよな・・・」
「そうかな・・なあ・・・あそこみてみろ・・・」 

大岩が指差す方を見ると・・・オオカミたちが薄ら笑いを浮かべ・・手を振っています・・・・

「ど・・・どういう・・・・お・・お前ら・・なんで・・・ここ・・・」
「ああ・・・ハチ公前で・・お前見かけて・・ず~っと・・尾行したもんな」
「ああ・・・まさか・・俺らの部長が・・・・女と一緒に下着売り場に行くとは・・・思わなかったが・・・・」
「あ・・あの・・・・その・・・だな」
「いいから・・ちょっと顔貸してもらおうかな・・・・」
「つ・・連れが・・・・いる・・から・・・」
「佐山・・・美希先生・・・だろ・・・・もう・・・隠さなくていい」
「来い!」
「あ・・あの・・・・」
「ああ・・・後であわせてやる・・・・」

僕は・・・青〇と大岩に引き連れられて喫茶店へ・・・
化粧室から・・出てきた・・・美希も・・・驚いたでしょう・・・僕が・・そこにいないで・・・代わりにYがいたのですから・・・

「佐山先生・・・こんにちは・・・・」
「あ・・あの・・・・」
「ああ・・部長なら・・・俺たちで・・・一緒に来てもらわないと・・・・知りませんけど・・・」

僕は後から連れられてきた美希と・・一緒に座らされ・・・・

「さて・・・部長・・・」
「何で・・・・美希先生と・・・渋谷にいるのかな・・・・」
「あ・・あのな・・・話せば長くなるから・・・明日・・・」
「いや・・・駄目だ・・・じゃあ・・・美希先生・・・何で部長と一緒なんですか?」
「あ・・あの・・ぐ・・偶然・・・・」
「へえ・・・・偶然って恐ろしいですよね・・・俺らも・・偶然・・渋谷にいるわけで・・・・」
「あ・・あのな・・・美希・いじめるな・・・」
「ほほう・・・美希ねえ・・・ねえ・・先生・・・俺ら・・全部見てたの・・・」
「あ・・あの・・その・・・」
「な・・なあ・・・お前ら・・・・仲間だよな・・・」
「ああ・・だから・・許せねえ・・・・お前ばっかり・・いい女と・・・・優子に言いつけてやる・・・」
「優子なら・・・知っている・・・」
「えっ・・・お前・・優子さんに・・バレてるの?」
「いや・・・自分で話した・・・学校にバラす気なら・・勝手にしろ・・・俺が学校辞めれば済む話だからな・・・」
「あのな・・・お前辞めさせてどうすんだよ・・・・」
「そうだよ・・冗談・・・美希先生ごめんね・・・こいつら・・・野蛮で・・・」
「おい・・Y・・お前だろ・・・尾行させたの・・・」
「まあ・・・いいか・・・ここの払い・・・部長にしてもらえば・・・」
「ああ・・・それに・・・俺らのナンパ隊長だからな・・・」
「お・・お前ら・・その辺にしておけ・・・・それ以上・・しゃべるな・・・・」

結局・・・散々飲み食いされ・・・・オオカミたちは去っていき・・・後には・・・きょとんとした・・美希と・・・すっかりばれてしまいましたが・・・スッキリした僕が取り残され・・・・

「ああ・・・・心臓止まるかと・・・・」
「美希・・大丈夫?」
「あの子たち・・・・」
「ああ・・・奴らも俺も・・・オオカミだから・・・仲間は裏切らない・仲間は売らないから・・・大丈夫だよ」
「うん・・・あなた・・信じる」
「でも・・・変装が必要だな・・・今回ばれたのは・・・俺・・素顔だったからだって・・・・美希は解らなかったそうだ」
「そう・・・・」
「うん・・・・サングラスでも掛けて・・・変装すれば・・・・もう・・見つからないって・・・言ってた・・奴ら・・・」
「じゃあ・・・一緒に歩ける?」
「うん・・・早速買いに行こう・・・・」

レジで会計を済ませ・・・・サングラス売り場へ・・・僕だけで良かったのですけど・・・・美希もお揃いを購入しまして・・・
そう・・・二人は・・・・禁断の・・・カップルですから・・・・素顔を晒してはいけません。

「ねえ・・このあと・・どうする?」
「そうね・・・少し疲れちゃったから・・・家に戻って・・・・二人きりになりたい・・・」
「じゃあ・・・帰ろうか・・・」
「うん・・・」

僕たちは・・夕暮れの渋谷の街をしっかり・・手をつないで・・家まで・・・ひと時も放すことはなく・・・・・
明日は・・・・僕・・・・鎮守の森に帰るんです・・・

その夜の美希は・・・・積極的で・・・・眠りにつくまで・・・・悦びの声を上げ続け・・・そして・・・朝・・・を迎えました。

「ねえ・・・ごあいさつ・・・・」
「うん・・・どこにしようか?」
「あたし・・・行こうか?」
「いや・・・向こうも納得しないし・・・そうだ・・・横浜」
「横浜?」
「うん・・・俺・・・横浜の中華街にママがいるの・・・横浜のママ・・・小さい頃から呼んでいる・・・・」
「うん・・・・それで?」
「そこに・・・・みんな連れて行かなきゃいけないから・・・そのときは?」
「でも・・・・きちんとご挨拶しないと・・・・・」
「じゃあ・・・電話するから・・・・向こうに着いたら必ず・・・・」
「うん・・・・月曜日には帰ってくるよね・・・・部室で待ってる」
「解った・・・・そろそろ・・学校行かないと・・・・・」
「うん・・・」

僕と美希は手をつなぎ・・・・学校最寄の駅で別れ・・・美希はタクシーで・・・僕は・・・やはり・・・猛ダッシュで学校へ駈けていきました。
正門前には・・・仲間が待ち構え・・・一緒に・・・飛び込むと・・・・門扉は勢いよく・・閉められました。


「僕たちは社会関係奉仕部」第76話へ・・・続く・・・・




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