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「僕たちは社会関係奉仕部」第77話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

帰森・・・・2

鎮守の森が夕闇から・・・夜の帳が降りかける頃・・・ミサの運転する車は・・・鎮守の森に差し掛かり・・・・窓から入る風の匂いに懐かしさを感じ・・・・僕は癒されている自分に気がつき・・・・
駐車場に滑り込む車・・・全員・・・今日は日勤・・・・らしく・・・・
社務所に繫がって立つ・・・魔女たちの棲家は・・・煌々と明かりが灯っています・・・

「ただいまぁ~」
「ただいま戻りました・・・」
「お帰り・・・・」 カオリさんが出迎えてくれ・・・・

台所からは・・複数のパタパタ・・走る音で・・・・奈々子と洋子・・そして・・・手に包丁を握り・・・・血だらけの優子・・・・が小走りに走ってきて・・・・・
僕・・・一瞬・・・殺される・・・・と感じるほど・・・・

「す・・すぷらった・・・・」
「お帰りなさい・・あなた・・・・今・・何か言った?」
「ああ・・・優子・・・・・ただいま・・・す・・すぷらった・・・スプラッタ?」
「ああ・・・あのね・・・これ・・血じゃないの・・・トマトジュース・・・ひっくり返しちゃって・・・・」
「あのさ・・・・包丁握って・・・出てこられたんじゃ・・・・俺・・・・殺されるかと・・・・」
「なにか?・・このあたしに・・・殺されなければならないようなこと・・したのかしら?・・・・返答次第では・・・」
「殺す?」
「殺さない・・・」
「ゆ・・・・優子ねえさん・・すいません・・・お・・遅くなっちゃって・・・・」
「あら・・いいのよ・・ミサ・・・・ちゃんと・・・デート出来た?」
「そ・・それが・・・ね・・・・だいぶ・・待たせちゃって・・・・買い物だけ・・・・」
「そうなの?ミサ・・・・・」
「は・・はい。でも・・・・お洋服・・買ってもらって・・・・・」
「良かったじゃない・・・もうちょっと・・ゆっくりでも良かったのに・・・・」
「じゃあ・・・ミサ・・もう一回やり直そうか・・・・」
「あ・・あの・・・・」
「こらぁ・・・帰ってきたそばから・・・そんなことばっかり・・言って・・・・・早く・・上がって・・・・」
「う・・うん・・・・」

全員揃っての食事・・・・それも全員大好物の優子のハンバーグ・・・・よそ見をしようものなら・・・一口また一口と・・ちゃっかり者に盗られてしまうほど・・・ぎゃあぎゃあ・・騒ぎながら食べる食事は・・まるで・・・
ハゲ鷹ヤ・・ハイエナの食事のよう・・・・・

「ねえ・・・みんな・・元気なの?」
「ああ・・・一頭加わったから・・・俺入れて・・・9頭の群れ・・幸い・・誰も・・・クビになってないし・・・・」
「社会関係奉仕部って・・・何やってるの?」
「えっと・・・・清掃活動・先生の雑用係・洗車・・・・ナンパ・・・ヤバイトと・・・・それから・・・派遣でしょ・・・・あと・・・慰問・・・」
「う・・ん・・まあ・・ナンパは良いとして・・・ヤバイトって何?」
「ヤバイ・・バイト・・・略してヤバイト・・・」
「だから・・・何やってるの?」
「バイト斡旋と・・・僕たちの聖書も配達・販売・・・・」
「聖書・・・ああ・・ウラ本・・・・・」
「「うん・・・その利益を・・・社会関係奉仕に役立てる・・・の」
「そう・・・で・・慰問って・・なにやるのかな?」
「オオカミたちと・・・赤頭巾ちゃん・・・・題名は・・・・赤頭巾ちゃんご用心!」
「何それ・・・」
「まだ・・・秘密!これで・・・保育園とか・・・女子校とか・・・廻るの・・・・」
「ふう~ん・・まあ・・・動機は明白そうだけど・・・・じゃあ・・・うちの病院でもやってもらおうかな・・・」
「カオリさん・・・・それは・・・練習してからでいい?・・・まだ・・・着ぐるみ・・ないし・・・・素顔じゃ・・やだ!」
「うちに・・・ピンクのウサギならあるけど・・・使ってないのが・・・まだ・・新品だよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

結局・・・オオカミの着ぐるみを兄さんが・・・手配し終える前に・・・・僕・・・ピンクのうさぎを着て・・・病院に入院している子供たちを・・・慰問することに・・・・なんで・・・こんな話になったんでしょうか?
睡眠不足で・・・それでなくても・・・思考能力の99.99%は・・・あっち系に占められている脳みそでは・・・
よく解りませんで・・・・・
???の僕と大笑いをしている・・・魔女軍団・・・・まあ・・・オオカミがピンクのうさぎを着るはめになるのは・・・・神様が僕に与えた・・・試練の一つかもしれません・・・・

優子以外の魔女たちは・・・お風呂場に消え・・・・二人だけ・・・居間に取り残されました・・・
僕は・・・ごあいさつの話を切り出さねばなりません。

「ねえ・・優子・・・・あのね・・・」
「なあに?」
「ごあいさつの話だけど・・・」
「うん・・・」
「俺・・・考えたんだけど・・・お互い・・・行くって・・言うでしょ?」
「当たり前でしょ・・・妻のあたしが行くの・・・・・」
「向こうも・・それで・・・楊ママにも相談したんだけど・・・・俺のママみたいなものだし・・・」
「ああ・・・横浜の?」
「うん・・・楊ママが・・・みんな纏めて連れて来いって・・・母親代わりとして・・あいさつするって・・・言って聞かないの・・・・」
「そう・・・まあ・・一度・・ご挨拶・・に行かなければいけないし・・・」
「それでね・・・・ママが・・・・全員手ぶらで・・来いって・・・・」
「でも・・・ご挨拶の品くらい・・・・」
「受け取らないって・・・・楊ママ・・・言い出したら聞かないから・・・」
「そう・・・じゃあ・・別の機会に・・・」
「たぶん・・・美希先生とか話あうんじゃないかな?・・・・美希先生も・・・元・・・・」
「も?・・元ってまさか・・・・スケ番なの?」
「らしいよ・・・・ついでに先生の友達なんだけど・・・俺そこで・・・バイトすることになって・・・まあピアノの練習も兼ねてだけど・・・・その・・お友達も・・・・元・・・だし・・・・ついでに・・楊ママも・・・」
「ぜ・・・全員・・・そっち系・・・」
「うん・・・みんな・・恐いお姉さま方・・・・・」
「あたしは・・・優しい妻のはず・・・だけど?」
「うん・・・みんな・・・・俺には・・優しい・・・」
「でしょ?」
「それで・・・みんなの休みが重なる日にいらっしゃいって・・・」
「そう・・・・あっ・・・今度の日曜日は・・全員休み・・・・」
「じゃあ・・・俺・・美希先生に連絡してみるから・・・」
「うん・・・ねえ・・・美希先生って美人なの?」
「う~ん・・・・優子のほうが美人・・・おっぱい小さいけど・・・
「いや~ん・・ちょっと待って・・・今・・ドサクサに紛れて何か言った?」
「いや・・・何も・・・・」
「おっぱいがどうとか・・・言わなかった?」
「いや・・・・」
「いいえ・・確かに・・・・そりゃ・・・カオリとかより小さいけど・・・形だって・・・崩れてないし・・・・って何言わせるのよ!」
「自分で言ったんでしょ・・・・欲求不満なの?」
「そう・・・あとで・・・た~っぷり・・・・可愛がってもらわないと・・・・わかった?」
「うん・・・だけど・・・あの声・・・注意しないと・・・・」
「あの声?・・あっ!・・・・」
「ね?・・みんな寝不足になっちゃうから・・・・」

いよいよ・・・この章もクライマックスが近いようです・・・・そして・・・最大の見せ場・・・いや・・・僕にとっての修羅場?が近づいているような・・・気がします・・・・・・


「僕たちは社会関係奉仕部」第78話へ・・続く・・・・


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