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「僕たちは社会関係奉仕部」第84話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

修羅場!?・・・・嵐!?の前の・・・

鎮守の森に、少し冷たい秋風が木立を揺らす朝・・・・
僕はこの森での日課である・・・境内の清掃・・・・やはり・・・日課の神泉を浴び行っている。
もしかしたら・・・・僕がこの境内の清掃をするのは・・・・今日が最後かも・・・・と思いながら、
掃除しているわけだ・・・・・。
優子は朝から・・・楊ママに届ける・・・お札を用意するため・・・久々に巫女の衣装を身につけ、社務所の机の前に座りこんでいる。
ミサも・・・いつものように・・巫女として・・神殿のお供えの用意に余念がない・・・
後で・・・僕が・・最後になるかもしれない・・・祈願を行うのだ。
いつもより・・・粛々と過ごす・・静寂は一瞬で破られた・・・・由香ちゃんが境内に飛び込んできたのだ。

「か・・・・神主のお兄ちゃぁん~」 
由香ちゃんの声は鎮守の森を震わせる・・・・
「「やあ・・・お早う・・・由香ちゃん!」
「お・・・おは・・・・おはよう・・神主のお兄ちゃん・・・・」

由香ちゃんの声に・・・社務所から優子・・・・神殿からミサが顔を出す・・・・・

「お早う・・・由香ちゃん!」
「お早う・・・優子お姉ちゃん・・・・お早う・・ミサお姉ちゃん」
「お早う・・・・由香ちゃん・・どうしたの?」
「あ・・あのね・・・お姉ちゃん・・・・おじいちゃんが・・・・神主のお兄ちゃんに・・・赤ちゃんの名前決まりましたか?って・・・聞いてきてくれって・・・・」
「そう・・・・あの名前よね?・・あなた・・」
「うん・・・神様が選ばれたんだから・・・・あのね・・・おじいちゃんに決まりましたって・・・言ってくれるかな?後で・・・・名前・・・お渡ししますからって・・・・」
「うん・・・」
「それからね・・・稲刈りに・・・・白○来るからね・・・・2週間いるから・・・・」
「あたしもお休みするんだよ・・・・おじいちゃんが、お手伝いしてって言ったから・・・・」
「そう・・・良かったわね・・・由香ちゃん!」
「うん・・・赤ちゃんも生まれたし・・・白○のお兄ちゃんも来るし・・・いい事ばっかり・・・・」
「そうね・・・由香ちゃん・・いい子だから・・・神様がごほうびくれたの・・・・」
「うん・・・じゃあ・・・おじいちゃん待っているから・・・帰るね」
「気をつけてね・・・」

由香ちゃんは・・・バイバイと小さく手を振り・・・来た時と同じように・・・秋の風になって帰っていった。

「じゃあ・・・名前も書いておくから・・・・」
「うん・・・一緒に祈願しちゃうから・・・・」

地区長が・・飛び込んできたのは・・・・丁度・・・1時間後のこと・・・優子が苦心の末・・・半紙に名前を書き上げ・・・神社の朱印を押した瞬間に飛び込んできたのだ・・・・
まさか・・・鶏の優子に選ばせたとは言えないので・・・・僕は黙ってその紙を差し出したのだが・・・
地区長は・・・うんうん俺の考えと一緒だ・・と納得して持って帰ったので・・・・コレで一件落着・・・・。
楊ママのお札も出来上がり・・・・

「ねえ・・・明日なんだけど・・・・」
「うん・・」
「本当に・・・お札だけでいいの?」
「うん・・・楊ママ・・・怒らせたくなければ・・・・あのママ怒ると恐いから・・・・」
「そう・・・・」
「うん・・・・優子と・・・・」
「今・・・どさくさに紛れなかった?」
「いや・・・優子・・きっと気に入るよ・・・横浜のママ・・・」
「そう・・・少し・・緊張しちゃう・・・・ねえ・・・ミサ・・あなた・・・この前・・お会いしたのよねぇ~」
「ええ・・・緊張しましたけど・・・お優しい方で・・・・」
「そう・・・・」

いよいよ・・・・秒読み開始・・・・どんな・・・嵐になるのでしょう・・・・僕・・・台風が接近している海に・・漂う小船のような・・・・気分なのですが・・・・


「僕たちは社会関係奉仕部」第85話へ・・・続く・・・









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