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「僕たちの・・・正義の戦い」 第44話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

九尾の女狐との約束・・・VOL 2

「ただいまぁ~」

僕の声が鎮守の森に響いた途端・・・・優子を先頭にミサ、カオリ、洋子、美希そして・・・ミミまでもが飛び出してきた。

「どうしたの?」
「馬鹿ぁ~心配したんだぞ・・・」 

優子が僕の胸をポカポカ殴りながら・・・言う。

「心配?何を?」
「だって・・・・なかなか帰って来ないし・・・・・」

ミサの目が腫らし僕にそう告げる・・・心配してくれたのか?誰かが泣かしたに違いない。
まあ僕は,とにかく・・この森の住人達には・・・必要とされているみたいだ。
それに・・・・森を出発してから・・・6時間近く・・音信不通?だったわけだし・・・・

「と・・とにかく・・・優子ちょっと相談があるんだけど・・・」
「相談?もう・・決めちゃった!って顔してるけどね。」
「まあ・・・そうなんだけど・・・・」
「しょうがないわね・・・じゃあ・・・少しお散歩でもしましょうか?」
「うん。・・・・」

まあ・・・散歩と言っても・・・鎮守の森から出ることはしません。ここだけは・・・結界が張られているのですから・・・

「あのね・・・・加奈・・さんのことなんだけど・・・」
「下の佐々木さんとこのお嫁さんよね。」
「うん。あのね・・・俺・・多分・・叔父さんに怒られちゃうけど・・・九尾の狐・・それも雌に憑かれちゃってる・・・・」
「それで・・・」
「一瞬・・俺・・殺されるかと・・・・大麻(オオヌサ)一回手放しちゃったものだから・・・・」
「よく・・無事に・・・帰って来れたわね・・・・」
「まあ・・・僕・・・多分優子のお父さんが守ってくれたと思うんだけど・・・油断させて・・・叔父さんに教わった九本の尻尾を束ねて・・・陰陽術掛けてきた。それから・・・色々聞き出したんだけど・・・・可哀想な奴でさ・・・本当は黄泉の国を永遠に彷徨わそうと思ったけど・・・・とりあえず・・霊力は封じたけど・・・・」

僕は・・・九尾の狐との会話を一部端折って伝えました。だって・・・ちょっとありのまま伝えるわけには・・・・行きませんしねえ・・・男性の皆さん・・・そうでしょう?

「大体・・・あなた・・・女性には優しいのよね・・・・あたしとしては・・・・・ちょっと複雑だけど・・・お父さんも変な能力まで授けちゃったみたいね・・・・」
「そう言えば・・お父さん・・・も・・・・陰陽師だったとか?」
「どうだろう・・・そういう書物というか代々伝わる秘伝書を時たま読んでいたわ・・・あなたみたいに・・・・」
「それでさ・・・・俺・・・叔父さんに言ったほうが良いかな?言いつけ・・破っちゃったし・・・・」
「そうねえ・・・叔父さん・・怒るかもしれないわね・・・・」
「うん・・・2~3発は覚悟してるけど・・・・」
「多分・・それぐらいじゃ・・・」
「そうなんだよな・・・・でも・・困っている人見たらほっとけない性格だしね。俺。」
「でも・・・危険があるんじゃない?」
「それは・・・解らないけど・・・一応・・・加奈さんと生まれてくる子供やっその子孫の守護をするなら・・・って条件つけたし・・・・本当は・・・普通の雌の狐だったんだけどね・・・・神様もむごい仕打ちをなさる・・・」
「あなた!」
「でも・・・本当だからね。これが運命とは片付けられないし・・片付けたくない。」
「それに・・・・加奈さんキレイだもんね」
「はぁ?・・・きれいだけどね。それだけじゃないんだ・・・・守秘義務で話せないけど・・・加奈さんの身にも・・・害が・・もう及んでいる。だから・・・加奈さんを守るために・・・九尾の狐を守護に考えたんだ・・・」
「じゃあ・・・あたしたちも・・・何かお手伝い・・・」
「それは・・駄目だ。叔父さんも言ってたでしょ・・・・万一のときは、己一人で戦え!って・・・・」
「そ・・そうだけど・・・・・」
「それに・・俺は優子をはじめ・・・巫女’s全て守る義務もある・・・きっと・・これは神様かいや・・・優子のお父さんだなきっと・・・僕が神主として・・やっていけるかの試験だと思う。それに・・・俺・・悪運強いと言うか、死に掛けても・・・優子のお父さんがパワーを与えてくれてるし・・・大丈夫!・・・だと思う。」

いつのまにか・・・優子と僕は、お父さんとお母さんの眠るお墓の前に・・・・

「お父さん!ウチの人・・助けてやってください。お母さん・・・お父さんに頼んでね・・お願い!」
「お父さん・・お母さん・・・いつも助けてもらって・・・ありがとうございます。」

ここで・・・またまた・・・恒例ですけど・・お墓の前でのキス。
いつも手は握っているのですけど・・・この日は優子が僕の胸の中を離れようとしない・・・・

「ねえ・・・優子・・・お腹減ったんだけど・・・帰らない?」
「もうちょっと・・もうちょっとだけ・・・二人で居たい。」
「うん・・いいけど・・・そういや・・・佐々木とミミ・・・どうなったんだろ・・ちょっとは進展したのかな?」
「さぁ~どうなんだろう・・・後で・・・ミミとっちめて・・吐かせる。」
「えっ?」
「だってぇ~ミミがオーバーこと言ってさ・・・ミサ・・・泣かしちゃって・・・・」
「そう・・・だけど・・・ミミだって・・悪気があったわけじゃないだろうし・・・」
「まあね・・そう言われれば・・・そうだけど・・・そうだ!あなたの欠点知ってる?」
「欠点ねえ・・・・前は俺の存在全てそうだっただろうけど・・・・今は必要としてくれる仲間や村の人・・そして優子と巫女’sもいるから・・・・全てじゃなくなったし・・・・なんだろう・・・良く・・・解らないな・・・」
「あのねえ~欠点でも長所でもあるんだけど・・・・優しさも時には罪になるの・・・ 特に女性にはね・・」
「うん。でも・・俺・・・優しいのかな?」
「自覚症状がないのね?・・・おかげで・・あたし・・・・やっぱり・・早く・・あなたの赤ちゃん欲しい。」
「まあ・・俺は構わないし・・欲しいけどね・・・でも・・男の子だったら・・・大変だよ・・・俺そっくりなの・・生まれちゃったら・・・・」
「確かに・・そうかもね・・・ケンカばっかりして・・・一匹オオカミ気取って・・・・女たらしで・・・あたし・・・心配かな・・・」
「でしょ?でも・・・女の子でも大変そうだな・・・」
「何で?」
「優子に似たら・・・・」
「あら?あたしに似たら・・どうなるのかしら?」
「そうねえ・・・まず・・・男の子相手にケンカはするでしょ?」
「確かに・・・あたしもそうだった・・・」
「それに・・・優子の遺伝子と俺の遺伝子足して2で割ると・・・・最強の雌オオカミ・・誕生!ってなっちゃったら・・・」
「ちゃんとおしとやかに・・・躾は・・・一応するけど・・・」
「でも・・・血は争えないような・・・」
「馬鹿ぁ~・・・・ごはん抜きにするわよ・・・」
「ほらね・・・・そこのところ・・・・」
「あっ!」
「ねえ・・・そろそろ・・帰らないと・・・・また・・・泣き虫ミサが泣いているかも・・・」
「そうね・・・」
「それで・・・俺・・・報復受けるんだわ・・・・きっと・・・・」

優子ともう一度・・・お墓の前でキス・・・しかし・・・なんでこう・・・お墓の前なんでしょう・・・・

「相棒!起きてるか?」 理性の僕が別人格の相棒に話しかけ始めました。
「モチの・・・ロン!」
「大丈夫だよな?」
「ああ・・・任せておけ!」
「じゃあ・・・よろしく頼むわ・・・」
「おい・・体力はお前持ちなんだからな・・・薬・・飲んどけよ・・・」
「了解!」

優子と家に帰り・・・晩御飯。僕の好きなものばかり・・・テーブルに並べられています。
いよいよ・・・明日・・・九尾の女狐との・・・第2ラウンド・・・開始です。


「僕たちの・・・正義の戦い」 第45話へ・・・続く・・・・

(初めてお越しの方はカテゴリーから・・・高一の夏エッチな話から・・・どうぞ!)









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