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「僕たちの・・・正義の戦い」 第95話    [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)

僕達のメニメニ大作戦・・・17

「じゃあ・・・〇〇総合病院にお送りするんですね・・・4時までに・・・はい。」

僕は・・ピンクのうさぎの衣装をトランクに押し込む。頭だけは・・・入りきらないので後部座席に乗せたのだ。

「じゃあ・・あとで・・ね。」

優子にに見送られて車に乗り込む僕。

「うん。あとで・・・それから・・・」

「神泉でしょ・・・ハイ[揺れるハート]!」

ミサがピンクのうさぎさんの水筒を手渡してくれる。

「じゃあ・・行ってくる。」

「うん。」

もちろん・・ご祈祷料??は貰っているので、そりゃ・・・神主を連れ出すには・・それなりに包んでもらうのだけど・・
加奈子はクラクションを2回鳴らすと・・鎮守の森の出口へ車を走らせる。

「ねえ・・加奈?それとも・・・」
「さあ・・どちらかしら[揺れるハート]当ててみて[揺れるハート]。」
「ええと・・いいのかな?そんな事言って・・・完全に尻尾を離してはいないんだけどな・・・九尾の・・・」
「ばれたか・・・・」
「まったく・・・ご祈祷して欲しいのか?それとも・・・」
「それとものほうじゃ・・・・」
「それなら・・・東京に来い!って言ったろ・・・ご祈祷料もったいない・・・」

何せ・・・神社から僕を引っ張りだすには・・初穂料とかご祈祷料を納めてもらわねばならない。

「行った!でも・・・お主はおらなかった・・・」
「行ったの?じゃあ・・・電話番号書いておくから・・・電話してから・・・東京に来ればいい。」
「そうか・・・わしは・・電話とやらはよく解らん・・・」
「どうせ・・・加奈が来るんだから・・・加奈に掛けさせればいいだろ・・・そうすれば・・・ご祈祷料はサービスしておく。」
「ああ・・そうする・・・それよりお主わしに何か話があるのでは?」
「そうだった・・・今回の件で・・・力を貸してくれないか?」
「わしがか?」
「ああ・・・その代わり・・・な!」 「悪い取引ではないな。良かろう!力を貸してやる。そうじゃ・・お主が呪文を唱えたら・・・それが目の前で起こるように力を貸してやる。」
「呪文ねぇ~」

僕の脳みそのごく一部しかない・・・なんてったて・・・最近、交渉しても10%にも満たない部分しか明け渡してもらっていない・・・その脳みそで考え出した・・・

「こんなのはどうだ?をいわざわにちたのものこよねつきつもをおのつのここ・・・・」

これ・・・「九つの尾を持つ狐よ。この者たちに禍いを・・・・」をひっくり返しただけ・・・ちなみにこの呪文は、僕以外は使うと・・・自分の身に降りかかってくるみたいですけど・・・

「良かろう・・これから・・・お主が困ったときとかその呪文を唱えるとよい。そうすれば・・わしがそのとおりにしてやろう」
「悪いな・・・」
「良いのじゃ・・・それからじゃが・・・」
「何だ・・・怖いな・・・」
「わしは・・・9本の尾っぽをもっておるのじゃが・・・」
「知っているけど・・・」
「話の腰を折るでない・・・一本はお主に縛られておる。」
「まあ・・そうだな・・・ちょっと絞めてみるか?効くか効かないか・・・」
「それは止めてくれ!おっぽがちょん切れてしまう。・・・お主はわしに・・・子供をくれると言った・・・」
「そうだけど・・・」
「そのためには・・・足らんのじゃ・・・」
「何が?」
「お主が・・交尾している数じゃ・・・」
「こ・・・交尾?ああ・・・アレ!・・・アレの数ならこなしていると思うけど・・・」
「数ではない。足らんのじゃ・・・」
「だから・・・何が!数はこなしているけど・・・」
「数は数でも・・・ほれ・・お主・・何頭と交尾している・・・」
「何頭って・・・人間は一人・二人と数えるんだけどな・・・」
「だから・・何人じゃ?」
「ええとぉ・・・優子でしょ、ミサ、美希、紗江子、カオリ、奈々子、洋子。それに加奈でしょそれから・・・前のも入れる?」
「前のは別じゃ・・・」
「そうすると・・・8人だけど・・・」
「一人足らん・・・」
「一人?何で・・・」
「わしは・・・9本の尻尾を持っている・・・」
「あっ!ああ・・・なるほど解った・・・要するに9人じゃなきゃ駄目だってか・・・まいったな・・・あと・・一人か・・・」
「既に・・わしが選んでおいた・・・オオカミの血を繋げるものをな・・・朝方・・誘いがあったろうに・・・」
「えっ!・・・も・・もしかして・・・・ミミか?」
「そうか・・あの娘はミミと言うのじゃな・・・何故・・・あの娘と交尾しなかった!」
「あのな・・・一応・・・オオカミにも掟があるんだ・・その掟があるから・・・ヤレるわけねえだろ・・・馬鹿!」
「馬鹿とはなんじゃ?」
「まあ・・・お前のことを言うんだけどな・・・九尾の・・・しかし、アレじゃないと駄目か?」
「ああ・・そうじゃ・・・あの娘でなければ・・・ならない。」
「ミミねえ~・・・・俺・・・罰が当たるんじゃないかな・・・神様のそんなに・・・横取りして大丈夫かな?」
「何がじゃ?」
「優子でしょ・・・ミサに奈々子・洋子にカオリ・・・それだけでも・・・5人だろ・・そこにデビューしたての巫女を・・・」
「それも・・・お主の宿命じゃ・・・」
「簡単に言うなよ・・・あっ!も・・もしかして・・・お前の仕組んだことだろ・・・ミミと佐々木のこと・・・」
「まあ・・・あの二人は結ばれる運命ではなかった・・・それにあの娘が一番惚れていたのは・・お主じゃからの・・・」
「はあ?俺?・・・いつも・・・追いかけっこと言うか追いかけられっこならやっているけどな・・・・」
「まあ・・・そうなる運命なのじゃ・・・わしは何もしとらん。あの娘の願いを聞き届けただけじゃ・・・」
「あっそう!。それで・・・今日はどこ行くんだ?」
「そうそう・・・それが肝心じゃった・・・今日は加奈の願いでの・・わしはこれまでじゃ・・後は・・加奈と決めろ・・では・・約束じゃぞ・・・をいわざわにちたのものこよねつきつもをおのつのここ・・・唱えればわしはお主を助けよう・・・」
「はあ・・・おい!まだ・・・」

どうやら、加奈に乗り移っていた九尾の女狐はいなくなってしまったようだ。急に・・無口になりちょっと赤い顔をした加奈がハンドルを握っている。
さっきまでの饒舌とは違う・・・正真正銘の加奈のようだけど・・・
最近・・・と言うか鎮守の森に来てから・・ヘンになったような気がする。
まあ・・「神がかり」と言う言葉はあるけど・・・僕の身体は僕のモノのはずだけど・・・とんでもないミステリーゾーンに突っ込んだような気がする。
でも・・それはそれでいいのかもしれない。確かに・・人様のお役には立っているみたいだし、僕は見失っていた僕というカラーを見つけ出した気がするし・・・それに・・・・やりたい盛りのお年頃だし・・・まあ・・こんな人生も悪くない。

「ねえ・・・あなた[揺れるハート]何を独り言を言っているの?どこへいきましょうか?」
「お祓いは・・・いいの?」
「ええ・・・あたしを清めて欲しいの・・・家まで行くと時間が勿体無いし・・・・」
「だよね・・・じゃあ・・・その辺で・・・・」

僕の普段いる鎮守の森と、T市の間の国道には・・・その手の・・つまり・・ラブホはどこにでもあるのだ。・・・・

「あ~あ・・・また連れ込まれか・・・まあ・・免許ないししょうがないけど・・・」
「えっ?」
「だって・・・主導権は加奈だもんね。ハンドル握っているの・・・だから・・・連れ込まれ・・・」
「もう[揺れるハート]・・・いっぱい可愛がってね・・・」

加奈は左折のウインカーを出し・・・国道を反れ側道に入ってゆく。ここなら・・・病院まで30分もかからない。
そうなると・・・今・・お昼前だから・・・あん?4時間も頑張るの・・俺?

「お~い!相棒!宜しく頼んだぞぉ・・・」 

理性の僕は、眠りについている相棒こともう一人の僕。つまり・・・あっち方面担当を起こした。

「ああ・・・しょうがねえなぁ~神泉は持ってきているんだろうな・・・」 
「うん。水筒に・・・」
「解った・・・お前。しばらく休憩していていいからな・・・必要なときに呼ぶからさ・・・」

理性の僕はもう一人の僕に思考回路を明け渡した、ごく一部の安全回路を残して・・・


「僕たちの・・・正義の戦い」 第96話へ・・・続く・・・・ 







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