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オストドのため息。「そんな風に育てた覚えはないけど・・・」 [ひとりごと]

オストドでございます。

先日・・・CA養成スクールの名物教官に怒鳴りまくられた・・・メストド2号。

すっかり・・・しょげ返っておりました。

まあ・・・いい薬だと思いますが・・・・

「ねえ!ちょっといいかな?」

「何?」

「あのさぁ~あたし・・・CAに向いているのかな?」

「充分・・素質はあると思うけどね・・・写真だけなら・・どこのCA?って感じだもんな」

「いや~あのさ・・今年、大不況でしょ?」

「まあ・・そうらしいね。父の会社はさほどではないけどね・・・」

「採用枠も少ないみたいだし・・・結婚したほうがいいのかな?」

それを・・・黙って聞いていたメストド1号が口を開きました。

オストド・・・「じゃあ・・さっさと結婚して出ていけ!」と言うのかと思っていましたが・・・・

「そんなに簡単に諦められるの?絶対あなたのことだから・・・数年後にはあの時って言いかねない。」

「そんなことないよ・・・」

「いや・・・あなたは言う。断言出来るわ!」

「父はどう思う?」

「うん。父もそう思う・・・父だって・・・おじいちゃまに反対されて空を飛ぶことを反対されてね・・・」

「そうなの?」

「そう!やることすべて反対されて・・・・だから・・・後悔した人生は送ってほしくないな・・・」

「そうかぁ~」

「うん。そんな風に逃げるような娘に育てた覚えはないし・・・・」

「あたしも育てたつもりはないわよ」

「まあね。あたしも・・そんな風に育った覚えはないけど・・・」

「でしょ?骨は拾ってやるから・・・トコトン極めろ!」

「でもさ・・・航空機事とか・・・」

「うん。その時は・・・この間も言ったように・・・あなたの命がある限り、一人でも多くの命を救いなさい!」

「そんな事になったら・・・父泣かない?」

「人前ではね・・・胸を張ってやるさ・・・“どうだ!うちの娘は凄かっただろ!”ってね・・・」

「蔭では?」

「そうさな・・・泣くかもしれないし・・・喚くかもしれないけど・・・自分の夢でしょう?」

「まあね・・・そうなんだけど・・・・」

「一度は・・・どこの航空会社でも、いいから飛んだほうがいいわね。そうすれば夢は叶うんだから・・・」

「うん。諦めずに頑張るか・・・」

「そうしなさい。それが・・・あなたの生き方でしょ!」

愛する家族を失って悲しまない人間はいない。まして・・・オストドの様に“本当の家族”を

やっと手に入れた人間の悲しみは深いだろう。

でも・・・メストド2号の夢のためなら・・・その覚悟はしておかなければならないだろう。

それが・・・メストド2号の行く道なんだから・・・・

たぶん・・・これからも・・・弱音を吐くことだろう。

でも、そのたびに・・・「そんな風に育てた覚えはない!」と言い続けようと思っている。


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