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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第21話          [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。


元服ってなんだ? 21

僕はダッシュをしたんだけど・・・何せ紙袋が重い。亀にはかろうじて勝てるかもしれないけど、うさぎには勝てない。

「これは・・・かなりの重症かもしれないな・・・・」

僕はポツリとつぶやくと・・・行きつけになってしまった商店街の薬局に飛び込んだ。

「おばちゃ~ん。アレ!頂戴。」

多分・・・ご近所の奥さんだろうが・・・僕の「アレ!」の発言に顔を赤らめて、僕を見ているみたい。

「はいよぉ~学生さんも大変だね!そうだ・・・いいものはある。ちょっと待ってな!」
「は~い。」

おばちゃんは何やら紙包みになったモノを取りだしてきた。もちろん・・いつものアレ!そう。ユンケルと赤まむしも忘れない。このおばちゃんは気前がいいのか?それとも・・・僕を実験台にでも使うつもりなのか知れないけど、
僕に色々なビタミン剤とかをくれる。

「はいよ。いつものセットとコレ飲んどきな!」
「何・・これ?」
「そうさな・・一言で言えば・・・元気になるらしい粉薬・・・・」
「らしい?」
「そう・・試したことないから解らないけど・・・とにかく元気にはなるらしいから・・・」
「病気にはなんないよね?」
「たぶん・・・」
「ふう~ん」
「ここで飲んでいくかい?」
「そうする・・・・」

薬局のおばちゃんが手慣れた手つきでアンプルを開け僕に手渡す。

「あれ?おばちゃん・・・コレ・・・」
「いいから・・・サービス・サービス。いつも・・・商店街の掃除ご苦労さま。」

僕はいつものより高級なユンケルを貰い、赤まむしと共に胃袋に流し込み、ついでに・・手際よくオブラートに包まれた粉薬をおばちゃんが手渡してくれた紙コップの水で飲み込む。

「兄ちゃん・・・後で・・効いたかどうか教えておくれ・・・今日は・・お代サービスするから・・・」
「ありがとう。おばちゃん。後で報告する」

おばちゃんが紙袋に入れてくれた・・・何やら怪しげな粉薬とオブラートをしまいこみ、僕はペコンと頭を下げ、駅の改札めがけてダッシュする。だって・・・このままじゃ・・・晩ご飯を食べそこない・・・お仕事しなくちゃいけない。
改札口をすり抜け、階段をダッシュしたけど・・・電車には間に合わなかった。

「あ~あ。行っちゃったぁ・・・完全に遅刻かな・・・・」
「部長[揺れるハート]

美希がホームにいた。多分タクシーで先回りしていたのだろう。

「あっ!佐山先生。」
「今、お帰りかしら?どこで油を売っていたのかな[揺れるハート]?」
「ちょ・・ちょっと薬局でおばちゃんに怪しげな薬の試飲をさせられてまして・・・まあ・・・モルモット・・・」
「そう・・どんな薬かしら?」
「何でも・・・元気になる薬だそうで・・・・」

そう美希に告げると・・・美希は僕の耳元で・・・

「今晩は楽しみにしているからね・・うふふ[揺れるハート]

そう・・つぶやいた。僕は・・・今晩も寝不足になるのだろうか?
電車を一緒に乗り継ぎ、僕と美希は紗江子の店があり、僕と美希の禁断の園がある駅に降り立った。
僕はまっすぐ紗江子の店に向かい。美希はスーパーで買い物を済ませてくるそうだ。

[るんるん]カラ~ンカラ~ン[るんるん]と音が鳴るのと同時に店に飛び込む僕。5分の遅刻だ。

「こらぁ~遅いぞぉ[揺れるハート]~」
「文句なら・・・このクソ重い荷物に行ってくれる?」
「まあ・・・いいわ。美希は?」
「買い物してくるって・・・」
「そう[揺れるハート]じゃあ・・・着替えてらっしゃい。もうすぐ・・ご飯出来るから・・・・」
「は~い。」
「今日は・・・・」
「ワンステージだけ。体力が持たないもの・・・」
「まあ・・そうね。あたしも・・・腰が・・・・」
「道理で・・色っぽい腰つきになっているわけで・・・」
「ばかぁ~からかうんじゃないの!誰のせいかしら[揺れるハート]?」
「お・・俺?」
「他に誰かいる?」
「だって・・紗江子がもっとぉ~っていうから・・・頑張ったのに・・・・」
「もう!いいから・・・早く着替えてこないと・・・・黒こげになったお肉食べさせるわよ!」
「は~い。そうだ・・・表彰状もらったんだよ。例のミサの一件でヤクザと悪徳金融ぶっ潰したでしょ。」
「そう・・・そういえば・・今日はどんなお呼び出し?」
「うん。模範解答貰って・・・表彰状とノート2ダースに額縁とそれにシャーペンとボールペンのセットも・・ついでにお小言いただいて・・・遠藤と岡崎の件でね。」
「そう・・・じゃあ・・・着替えてらっしゃい。それとも・・・襲っちゃおうかな?」
「いいけど・・・もうすぐ・・・美希来るよ・・」
「そう・・・じゃあ・・・ちょっとこっちに来て!ただいまのキスしてもらってないもの[揺れるハート]・・・」
「アペック・プレジュール!・・・」

僕はカウンターに入り込み・・紗江子を抱き寄せ濃厚な「ただいまのキス」をする。勿論・・舌と舌は絡まり合っている。

「ぷっはぁ[揺れるハート]~いつもそうだけど・・・キス上手いわよね?」
「だから・・俺・・・さくらんぼう結べるよ・・口の中でね・・・前にも言わなかったっけ?」
「本当に・・・16歳よね?末恐ろしいと言うか・・・」
「うん。末が楽しみでしょう?」
「まあね・・・もう一回キスして!」
「うん・・・・」

そうこうしているうちに・・・表ノドアをドンドンと叩く美希。そういえば・・・ドアのカギを掛けるのはクセになっている僕。

「あっ!美希だ・・・たぶん・・・アレ・・ああ・・カギ締めちゃったんだっけ・・・」

ドアを開けるとすぐ・・・美希が飛び込んできた。

「紗江子ぉ~お腹空いたぁ~」
「はいはい・・・今作っているから・・・」
「ったく・・・折角のお休みだったのにさ・・・遠藤クンと岡崎クンのせいで・・・・」
「ごめん!」 僕は遠藤と岡崎の代わりに詫びた。
「助けるの大変だったのよぉ~」
「だろうな・・・しかし・・あいつらもドジだな・・・ポリ公に捕まるなんて・・・」
「うん・・・何でも4名中3名を病院送りにして・・1名逃がしちゃって・・・その子が警察呼んできたらしいのよ」
「あちゃあ~馬鹿じゃん!そいつ・・・仲間売っているのと一緒じゃん。」
「まあね・・・そうなんだけど・・・・」
「はいお待たせぇ~ご飯出来たから・・食べるわよ・・・・」

僕と美希そして紗江子はテーブルを囲んで晩ご飯を食べる。今日のメニューは牛のしょうが焼に生野菜サラダそして・・・きんぴらごぼう等・・・テーブル狭しと並んでいる。
僕はごはんを食べながら・・・言っておかなければいけないことを・・・思い出した。

「そうだ・・・美希。クマ狩りやるからね・・・学年主任の許可も取ったし・・・」
「クマ狩り?ま・・まさか・・・・体育科の熊田・・・・渡辺クンの?」
「そう!渡辺のカタキ討ち。」
「止めても無駄よね?」
「あのねえ~美希。この子が止めても無駄なのは一番解っているんじゃないの・・あなた・・・」
「だけど・・紗江子・・・今度ばかりは・・・立て続けに事件が起きると・・・庇いきれなくなる・・・」
「大丈夫!尻尾は出さないもん。今頃・・・もう連絡網が廻っているはず・・・」
「まさか・・・全校で・・・・」
「当たり前じゃん。今回は俺ら黒子かな・・・」
「どうする気?」
「これから考えるけど・・・せめて・・・三途の川は見てきてもらわないと・・・」
「帰ってこれなくなったりして・・あはは・・・」
「笑いごとじゃないわよ・・紗江子。」
「いいのいいの・・・ワンパクでいいじゃない。たくましく育てば・・・あれ・・これどこかのCMよね?」
「うん。確かどこかのハム会社じゃなかったっけ・・・とにかく・・・クマ狩りはやるからね・・・」
「まあ・・尻尾だけは隠しておいてね・・・お願いだから[揺れるハート]
「うん。隠し切れればね・・・最近・・誰かが引っ張っているみたいで・・・10メートル以上あるから・・大変だけど」
「さあて・・・ほら・・二人とも着替えてきてちょうだい。」

僕と美希は2階へ着替えに上がる。紗江子は僕のステージのオープニング曲のミスターロンリーを鼻歌で歌いながら・・・後片付けを始めたのだ。


「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第22話へ・・・続く・・・ 





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