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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第39話              [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「嵐の前触れ・・・」11

「みんなぁ~出来たわよぉ~取りに来て頂戴[揺れるハート]!」
「は~い!」

僕たちはそれぞれ・・・山盛りのピラフにナポリタン。カレーがかかっていて、エビフライにハンバーグ。
そして生姜焼きにサラダ。どっさり盛りつけられた・・・重量2Kgは優に越えている大皿を・・バケツリレー方式で運んでゆく。

テーブルにはふた皿しか乗らない。それに・・・スープカップというよりは・・どんぶりに近いスープをバケツリレー方式でテーブルに乗せると・・・もはや・・隙間はないに等しいくらいだ。

「ふう[揺れるハート]これで・・ネタ切れだから・・SOLDOUTの看板出さなきゃ!」
「もう・・閉店?」 僕は口に一杯方張りながら尋ねた。
「うん。常連さんたちは・・とっくに帰ったしねえ~そうだ・・誰か実験台になってくれない[揺れるハート]
「実験台ねえ~じゃあ・・ここは部長しかいねえよな・・・」 佐々木クンは、ひとごとのように言う。
「あん?なんで・・・俺が実験台なわけ?」
「どうせ・・お前この後・・ピアノのレッスンあんだろ?」
「そりゃそうだけど・・・・」
「俺ら・・美術組はデッサンもしなきゃいけねぇ~しよ。あっちの準備もあんだよ!」
「そうかぁ~例の奴の仕入れか?」
「そういう事!大変なんだぜ・・・今、時期じゃねえから・・・」

僕と佐々木クンの話しを興味部下そうに静香が、コーヒーカップを片手に聞いている。

「なあに?あっちの準備って・・佐々木クン・・・」
「うちらの学校に嫌な奴がいるんですよ・・・体育科に・・・」
「ああ・・弟が言ってたわ・・・病院おくりにしたのがいるって・・・」
「そう!そいつ・・・鬼クマ・・・熊田って言うんですけど・・・・」
「もしかして・・・熊みたいにのっしのっし歩いて・・どう見ても学校の先生に見えない奴じゃない?」
「知っているんですか?静香さん。」
「ええ・・・以前、ちょっとねぇ~色々・・・言いたい放題いってくれてさぁ~あたしの料理に・・・」
「来た事あるんですか?」
「うん。一度だけね。・・・二度と来るな!って塩を撒いたことがあるわ。ここの商店街でも君たち以上にに嫌われているかな・・・・」
「ひ・・ひどいですよ・・・・」
「ごめんねぇ~。それは以前の君たちの事。最近は随分・・評判いいわよ[揺れるハート]・・・」
「ええ。おかげさまで・・・前を通る寸前にシャッターを閉められる事はなくなりましたけど・・・」
「それで・・・その先生じゃない・・あの馬鹿をギャフン!とでも言わせるのかしら?」
「ギャフンどころじゃ・・・済ませないっす。今日だって・・部長の試験の邪魔してたからなぁ~」
「そうなの?」
「まあ・・・そういうことですね。でも・・1000倍にして返しますからねぇ~恩じゃなくて・・怨は・・・」
「それで・・・成績は・・まだ判らないわね・・・」
「音楽はでましたけどね・・・」
「そうだ!部長・・お前何点だって?」
「100点だけど・・・それが?」
「歌だって・・酷かったじゃないか!」
「うん。ピアノでカバーしたもの・・・」
「許せるか!・みんな・・・」
「許せな~い!」 

いつも・・思うんだけど・・こういう時は結束力が強いのが僕たち社会関係奉仕部。特に僕に関しては、みんなの意見が何故か・・一致する。

「解ったよぉ~じゃあ・・・実験台になればいいんだろ・・・なりますよ・・・静香さん。」
「そう?じゃあ・・・みんあ今日のお代はサービスするから・・・残りの試験頑張るのよ!」
「明日も・・・あるんだよな・・・試験・・・・」 Yがぽつんとつぶやく・・・
「えっ?明日もあるの?明日は・・・お休みだけど・・・いいわ。明日もお昼ごはん用意しておいてあげる[揺れるハート]
「わ~い!」

みんなは嬉しそうだが・・・僕はどうなるんだろう・・・・この後・・・・

「それより・・・鬼クマのやろう・・2時間目結局来なかったじゃん・・どうなっちゃったんだろう・・・」
「さあな・・・明日は来るかな?」
「どうだろう。まあ~来たら来たで・・・慇懃無礼でいいじゃん。」
「そうだな・・・」
「そういえば・・サッカー部の監督。腕だけだっけ・・・骨折したの?」
「おしかったよなぁ~あと・・10数メートルだけ、タイヤが持ってくれれば・・・永遠に顔を見ずに済んだのに・・・」
「でもよ!何で・・サッカー部の合宿中に・・合宿地とは違うところで事故ったわけ?」
「ああ・・・それは俺が・・・」 

元サッカー部の岡崎クンの話によれば、合宿場所近郊にあるホテルに愛人」を滞在させていて・・・・監督は建前上、合宿するところにいることになっているけど・・・練習が終わると、いや・・練習中にも待たせてある愛人の元に通っているらしい。
従って、体育会系というか、僕たちの学園自体そうなんだけど、中1は“奴隷見習い”中2は“奴隷”中3は“奴隷頭”高1は“平民”高2は“富豪”高3は“天皇”そして・・OBは建前・・・神様扱い。こんな図式になるわけだ。
まあ・・・中等部出身者は高等部から入学した奴より・・・偉い事になっている。
だから・・・僕たちは“帰宅部”を選んだわけだったんだけど・・・・(別名、幽霊部員とも言う・・・)
OBはOBで偉そうにするために・・・せっせと貢物・・じゃなくて差し入れを持って、合宿所を訪れる。
まあ・・神様とはなっているけど・・・一部では、“納税義務者”とか“差し入れ馬鹿”と呼ばれている。
監督がいなければ・・・臨時コーチであるOBの天下。一応、“礼儀だけはうるさい学校”に通う僕たちは、ちょっとした発言のしすぎから・・・一晩、廊下で正座をさせられたりとか・・・様々な制裁を受ける。
それが・・・“伝統”なんだから・・・仕方がないのだろう。

「道理でねぇ~・・・それで判ったよ・・・・」 佐々木クンがポツンとつぶやく。
「でも・・よく・・・あそこまで持ったよなぁ~・・・」
「うん。ちょっと緩め方甘かったんだよ・・やった奴。」
「ああ・・それ!俺!」
「えっ・・・岡崎?」
「うん。でも監督・・すぐスタンドでガソリン入れたらしくて・・・増し締めしたんだって・・・」
「じゃあ~誰だろ・・・やらかしたの?」
「あくまでも・・・噂だけどな・・・OBらしいぞ!」
「OBがか?・・・・」
「ああ・・・あいつ・・・相当恨まれているもん。」
「違いない・・・・」

まあ・・・それは・・・サッカー部の“問題”で僕たちには関係がないことだからどうでもいいこと・・・
食べ終えたお皿を各自流し台にもってゆく。まあ・・お客様でないので、それは仕方がない。
僕は、お店の弊店準備を手伝い、それから・・・"実験台”とそして・・・いつものお勤めが待っているんだろう

「じゃあ・・・部長!“静香さんの実験台”ちゃんと務めろよ・・・」
「そうだぞ!・・・俺らの明日の昼飯がかかっているんだから・・・」
「解った!さっさと・・・失せろ!」
「じゃあなぁ~静香さん。ご馳走様!“煮るなり焼くなり好きにしていいっすからねえ~」
「もちろん・・・お料理にはしないけどね・・・みんなぁ~明日もちゃんと来るのよぉ[揺れるハート]~」

仲間達はそれぞれ・・・“任務”を帯びて帰ってゆき、僕は店に残されたのだった。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第40話へ・・・続く 
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