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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第41話                  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。


「嵐の前触れ・・・」13

東京での居場所は・・奥さんである優子に指定を受けている僕。まあ・・・“野放し状態”より、ちゃんとした?所へお預けの身にしておいたほうがいいと判断したんだろう。多分・・・・
そうでなきゃ・・・僕が預けられている(レンタルされていると言った方が正しい!)のは、住まいは美希の所で、ついでに紗江子のお店で、僕はアルバイトをしている。まあ・・“猫ふんじゃった”レベルなんだけど、それでも・・
“レン’sナイト”は、常に満席になっている。だから・・・チップのみ貰って、アルバイト料は美希と僕が住んでいる
紗江子が“慰謝料”としてふんだくった(本人は貰ったと言っているけど・・・ふんだくったと僕は思っている。)
マンションの“家賃”にして貰っている。だって・・・美希は僕が食費とかを渡そうとしても受け取らないし、悲しい顔をするからだ。因みに・・このお二人さんは、僕の奥さんの高校時代の先輩で、元スケ番。
そう言えば・・・鎮守の森に住んでいる僕の奥さんをはじめ・・・奇妙な同居人たちは、元スケ番と現役スケ番。
それも・・・泣く子も黙るしヤーサンさえ避けて通るT女のスケ番軍団だ。そして・・僕はその鎮守の森に住んでいた兄さんこと学年主任の妹と恋に落ち、結ばれ・・僕はその鎮守の森にある小さな神社の神主代行に・・・
今でもよく解らないんだけど・・・資格持ってなくてもいいんだろうか?まあ・・・管轄する優子の叔父さんが、いいと言っているし、優子の兄さんで、僕たちの天敵だった学年主任は、一応“有資格者”が良いと言っている。
それに・・何故だか僕の体質のせいなんだろうか?僕のお祓いやご祈祷は、そんじょそこらの神主さんより効き目があるらしいし、その鎮守の森の氏子さんたちが、僕で良いと言っているからいいんだろう・・多分。
「家に帰ってくるな!」と言われて(まあ・・その前も帰ってなかったんだけど・・)以来、そう言えば一度も本当の家(寝に帰るだけが・・家ならば・・)には、帰っていない。僕の持っているキャッシュカードには、降ろせばすぐお金が“補充”されている。まあ・・食費その他モロモロで月に10万円くらい入金されるので、それは優子に生活費として渡している。まあ・・・野菜も卵も自給自足体制になっているし、氏子さんたちからも奉納と称して、野菜やお米、塩等大量に頂いているので、買うのはほんのわずかなもの。それに・・優子も看護婦生活に戻り、巫女兼留守番係のミサに、洋子・奈々子・カオリは看護婦だし、最近、同居しだしたミミも今度の春から、カオリの家の病院で働きながら、看護学校へ通うことに決まっているのだ。

「ふう!まあ・・こんな生活も悪くはないよな!」とひとりごとを呟き、乗り換えの駅で、電車へ乗りこむと・・
「レン!丁度いいところに乗ってきたわね[揺れるハート]・・・」

紗江子が偶然乗っていた電車に、僕は乗り込んだのだ。紗江子は、アメ横へ“乾き物”とお店で出すおつまみの材料を買い出しに行った帰りだったのだ。

「さ・・紗江子・・・」
「はい!これお店までよろしくね[揺れるハート]!」
「うん・・・いいけど・・・買いすぎじゃない?」
「いいの!値切ったら・・・オマケが沢山ついてきちゃって・・・・」

そう言いながら・・紗江子は僕のカバンを僕の手から奪うと・・代わりに大きな紙袋に大量に詰め込まれた・・
おつまみ類が入ったものを僕に押しつけてきた。

「しかし・・・レンのカバンになにが入っているのかな[揺れるハート]
「あ・・開けちゃ駄目!何か・・変な薬を薬局のおばちゃんが寄越したから・・・」
「また・・変な薬の実験台[揺れるハート]?」
「うん・・・あっ!そうだ・・・行きつけの喫茶店のママの実験材料も入っている・・・」
「何それ[揺れるハート]?」
「うん・・・アップルパイとパンプキンパイらしいんだけど・・・俺あんまり好きじゃないから・・・味が解らなくて・・」
「もしかして・・・私たちに食べさせる気[揺れるハート]?」
「うん。ご名答!。紗江子も美希も甘いもの食べながら・・お酒飲めるじゃん!・・・」
「まあね。それで・・このカバンからいい匂いが漂っているわけね[揺れるハート]
「うん。そう・・・ついでに・・・今日のステージの練習もスタインウェイでバッチリしてきたし・・・」
「そう。じゃあ・・本番前の練習はいらないわね[揺れるハート]?」

紗江子の瞳が輝き、僕を見つめる。どうやら・・また・・藪を突いてヘビを出しちゃったみたい・・・薬局でユンケルと赤マムシ飲んできて良かった。あとは・・“野となれ山となれ”だ。

「後は何が入っているのかな[揺れるハート]?」
「うん。水筒でしょ・・ペンケースと予想問題集と・・・お守り!」
「お守り?」
「うん・・・自分でご祈祷して自分で持っているんだから・・洒落にもならないけど・・・・」

紗江子の店がある駅のプラットフォームへ電車が滑り込む。紗江子が持っていた大きな紙袋を二つ・・・
まるで・・“宝物”のように抱え込む僕。僕のカバンを持ち・・・僕の眼の代わりになり手を引っ張る紗江子。
何せ・・・僕の視界は塞がれているし、この袋に入っている“乾き物”類が、お客さんに出され、そして僕はアルバイト料とツップを貰えるのだ。

「レン!キップはどこにしまったの[揺れるハート]
「うん・・・ズボンのポケットだけど・・・・」

紗江子は僕のスボンのポケットに、当然とばかりに手を入れ・・・キップを探り出し、改札口で自分のキップと一緒に差し出した。ヨタヨタと商店街を抜け、紗江子の店へ・・まるで連行されているようだ。
だって・・・手を弾いてもらわなきゃ・・肉屋さんとか薬屋さん・・・最近、常連になりつつある洋食屋さんの看板や
買い物で行きかう人々や自転車に何度ぶつかりそうになったことだろう。
紗江子のお店に誘導され中へ入ると、僕は抱えていた大きな紙袋をカウンターへ投げ出し、代わりにカバンを受け取った。

「ふう!無事に着いた。」
「そうね・・・レン!上で“お勉強”しておいた方がいいわね。片付けが終わったら、行くから[揺れるハート]!」
「うん。あっ・・そうだ・・今日も1ステージでいいんだよね?」
「そうねえ~2ステージお願いできる?そのほうが・・売上あがるのよねえ~」
「うん。俺はいいけど・・・美希に聞いておいて!」
「えへへ・・もうきいてあるわ。2ステージOKだって。それとねえ~」
「んっ?」
「2科目共満点だって・・・」
「そうすると・・・芸術も満点もらったから・・・3科目満点だ・・・」
「じゃあ・・・残りは9科目ね・・・全部満点だったら・・・特別なご褒美あげちゃおうかなぁ~」
「本当?でも・・・無理だわ。保健体育は・・ペーパーはなんとかなっても・・・実技がね。」
「何で[揺れるハート]?」
「うん・・・帰りにしっかり・・喧嘩売ってきたから・・・体育科の馬鹿に・・・」
「例の標的ね?」
「そう。あっ!そういえば・・地区長。ヘビ・・捕まえておいてくれたかな・・・」
「ヘビ?あのニョロニョロした奴・・・」
「そう・・・ヘビにカエルに・・・その他色々・・プレゼントするんだ・・・・」
「どうするのか見てみたいけど・・・毒へびじゃないわよね?」
「多分ね。まあ・・・噛まれても死にはしないよ・・・よく言うでしょ“憎まれっ子世に憚る”って・・・」

僕はカバンを抱えると、二階への階段を駆け上がり、邪魔くさいジャケットを脱ぎ捨てると、紗江子のベッドに腹ばいになりながら・・・カバンに詰まっている薬局のおばちゃんが寄越した袋と静香が持たせたアップルパイとパンプキンパイの包みを取り出した。

「まあ・・・目を通すだけ・・・通しておくか・・・」

僕はノートを拡げながらも・・薬局のおばちゃんが寄越した妖しげな薬の入った袋が気になりだした。
その袋を取り出して・・・中に入っていた小箱を取り出し、しげしげと・・眺めたそして・・・

「なんだこりゃぁ~」 僕の声は下まで届いたらしい。
「レン!うるさいわよぉ~静かにお勉強出来ないの[揺れるハート]?」
「だ・・だってぇ~」

その箱には・・“塗るだけでビンビンと書かれてあったのだ。今の僕には特に必要がないものだ。まあ・・将来的にはどうなるか解らないけど・・・僕の僕自身にはあっちの神様はご降臨されっぱなしだし・・・
どう考えても必要性はない。その時・・僕の頭はピィ~ンと閃いた。

「これも・・・使えるかぁ~でも・・“新品”を置いておいても意味がないしな・・・“使用した形跡”を作っておくか!」

僕は・・・今回の作戦の詳細をノートに書き始めることにした。

「多分・・・前日に乗り込んであいつら・・例のお酒飲むよなぁ~速攻性ではなく・・・なるべく遅くでるようにしてもらった・・・下剤入りのお酒・・・それで・・・ええとぉ~落とし穴は掘っておいたし・・・そこへ・・・ビニール袋に詰め替えて・・・それで・・・一応、親切心で・・・部屋に運んでと・・・よし完成!」

「レン!お勉強はどう[揺れるハート]?」
「うん。まあ・・大体はね・・・何しろ・・・マークシート方式だから・・・」
「そう[揺れるハート]!今・・・美希から電話があって・・あと2時間くらいかかるらしいわ・・・」
「なんで?」
「うん。あなた・・試験妨害受けたんだって?」
「まあ・・・あれが・・そういうことになるのかな?」
「それで・・・“欠席裁判”の職員会議をするんだって・・・」
「なるほどね・・・兄さんの差し金だな・・・早速動いてくれたか・・・」
「でも・・妨害を受けて100点なんて大したものよね。」
「そりゃあ~出る問題も80%解っているし・・・そのために合宿もしたしね・・・・」
「じゃあ・・・別のお勉強もしましょうか[揺れるハート]?でもその前にシャワーを浴びなきゃ・・・」
「お・俺は・・・浴びたもの・・・あっ!」
「ふぅ~ん。いつ浴びたのかしら[揺れるハート]?」
「あ・・朝・・学校へ行く前・・・」

これは・・あながち嘘ではない。僕はちゃんと朝シャワーを浴びた。まあ・・カラスの行水だけど・・・
本当のことを言えば・・・直近はさっき・・・マンションの静香の部屋で浴びてきたばかりなのだけど・・・

「うふふ[揺れるハート]じゃあ・・・そう言うことにしておいてあげてもいいけどね。ちゃんとお勉強を頑張ればね・・・美希にもナイショにしておくわ[揺れるハート]
「・・・・・・何で・・」
「何か言ったかしら[揺れるハート]?」
「ううん・・何も・・・あっ!そうだ・・・何か入れ物貸して・・・」
「何よぉ~突然・・・」
「うん。これをね。例の作戦に使おうかと・・・新品じゃ意味がないし・・あっ!そうだ・・あと・・頼みが・・・・」

僕は薬局のおばちゃんが寄越した薬の箱を差し出した。僕の手から薬の箱を受け取った紗江子は噴き出した。

「プッ!な・・何よぉ~これ・・・“塗るだけでビンビン”って書いてあるわ[揺れるハート]
「でしょ?それから・・・新品でいいんだけど・・いらない下着くれない?」
「どうするの[揺れるハート]?まさか・・女装するとか?」
「するわけないでしょ。ちょっと“乱暴に破いた”ようにして・・・そしてこの薬を使いかけに見せかけて、鬼クマの部屋の隅っこにでも隠しておくんだ・・・そうすれば・・・」
「例の作戦も上手くいくわけね?」
「そう言う事。美希からも貰っておくか・・・サイズが違ったほうがあれば・・・色々・・・面白い事になるぞ・・・」
「悪党ねえ~あなたたち・・・」
「うん。そうかも。渡辺の無念も晴らさなきゃならないしね・・・でも・・俺ら“正義の仮面”なんだけどな・・・・」
「いいわ。新品じゃ・・まずいわ。そうだ・・・色々あった方がいいのよねえ~」
「うん。数が多ければ・・・ね!」
「じゃあ・・・あっちこっち手配してあげるわ[揺れるハート]その・・“幸運な先生へのプレゼント”」
「メルシーボクー」
「じゃあ・・・お勉強はじめましょう[揺れるハート]
「う・・うん。」

僕はユンケルと赤まむしが効いていることを祈った。
でも、ベッドサイドのテーブルには、“神泉”で作った氷を入れたグラス。そこには、“神泉”が注ぎ込まれていて・・その横にはユンケルと赤まむしがちゃんと・・鎮座していた。

「あっ!これが・・例のパイね。そうすると・・ここで浴びたのかな?」
「だ・か・ら・・・・違うってば・・・朝、学校へ行く前!」
「解っているわよぉ~。優子には黙っておくから・・・」
「優子?じゃなくて・・・」
「はいはい・・・二人だけの秘密にしておくわ!みんなには・・・ナイショにしておく[揺れるハート]

紗江子は僕の傍らにおいてあったパイを冷蔵庫へしまうと・・・僕の腕をとり、バスルームへ引っ張ってゆく。
僕は自分で自分を呪った。「いいか・・・これを墓穴を掘ると言うんだぞ・・覚えておけよ!」と・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第42話へ・・・続く・・・  


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