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僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第3話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

-はじめのご挨拶-
このお話は連載シリーズになっております。
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

風に吹かれて・・・③

僕たちが病室に戻ってもまだ・・白○クンは手術台に縛られていたらしい・・・
何故判ったのか?病室には誰も居なかったからだ。
僕たちは持参した白○クンの新しい作業服をハンガーに引っかけ、カーテンレールに吊るした。
つぃでに、1階にある花屋さんからタダで貰った“でっかい花束”をベッドの枕の上におき、
それぞれが書いたメッセージカードを貼り付け、ついでに枕の下には、お見舞いの品の代わりに、青○クンが肌身離さず持っていた“特選”のウラ本を入れておく。これで、少なくとも白○クンの入院生活は、退屈しないであろう。

「なあ、手術上手く行っているのかな?」
「どうだろ・・医者の腕はいいらしいよ・・・地区長が言ってたけど・・・」

僕はそう答えた瞬間。病室のドアが開き、見知らぬおっさんが入ってきた。いかにもエリートでございます。そんな感じの身なりで、どこかで調達してきたのか、見舞いの果物籠を下げ、あたりをキョロキョロ見ながらはいってきた。

「キ・・・キミタチは一体・・・」
「おっさんこそどこの何者?」
「ここは・・白○忠彦の病室じゃ・・・」
「そうですけど・・・もしかして?白○クンの・・・クソオヤジ・・・」
「失礼な!忠彦の父ですが・・・キミタチは?ここで何をしている?」
「同級生で、友人で、同じ部活仲間で・・・まあ、腐れ縁?」
「まあ・・そんあとこだろうな・・佐々木!はじめまして!一応、部長をしております・・・・」

僕は慇懃無礼な挨拶をした。この身勝手なおっさんのせいで、白○クンのお母さんは苦労しているし、白○クンだって、本当ならしなくていい苦労をしているの。つぃでの、言わせてもらえば僕たちだって白○クンの入院費を心配する必要が無いのだ。

「あのぉ~」
「何だね?」
「帰ってもらえませんか?白○クンだってそういうはずですし、いつも言っているんで、顔を見たら、ぶっ殺したくなるって・・・」
「部長の言うとおりだよ!おっさん!余計あいつの具合が悪くなっちまう!帰れ!」
「そうだ!帰れ!」
「帰れ・・それ!帰れ!」
「じゃあ・・聞くが?入院費は誰が払うのかね?こんな部屋代あいつに払えるわけない。」
「おっさんが心配することねえよ!」
「みんな・・いいから、黙れ!いいですか・・・・」

僕は僕たちがこの病院のボランティアとして働いている見返りに治療費が掛らないこと。そして、白○クンも同じ事を言うだろうと言う事を説明した。

「お願いですから帰ってください。こいつらを止めれるうちに帰ってください。こいつら、まあ、僕もですけど、仲間のためなら命がけでやりますからね・・・止めるんなら・・・おじさんも命賭けてもらいますよ・・・」
「じゃあ・・コレ渡してくれんか?」

白○クンの元と言っていい。お父さんだったおっさんは、果物籠と懐から、銀行の封筒を取り出した。

「だ・か・ら・・受け取るわけ行かないんですよ!あいつに怒られちまうんで・・・」
「しかしだね・・・」
「だったら・・もっと父親らしい事したらどうです?あいつが母子家庭でどれだけ嫌な思いしたか解りますか?」
「しかし・・・」
「今日のところはお引き取りください。もうすぐアイツは・・白○はここへ帰ってきます。本当に悪いと思うのなら帰ってください。あいつが元気な時に、ボコボコにされる各語で逢いにきてください。それが出来ないのなら・・・」
「ど・・どうする気かね・・・」
「僕たちがあいつの代わりに・・・・・」

その時、病室のドアが開き地区長が中に入ってきた。多分、ドアの表で僕たちの話を聞いていたに違いない。
一緒に入ってきたのは、兄さんだった。サッカー部は当面活動自粛になったので、僕たちの様子を見に来たのだろう。
何かいいたげな兄さんを制し、地区長が僕たちに笑いかけながら話し始めた。

「なんじゃ・・騒々しい。廊下の向こうまで聴こえとる。その方はどなたじゃな?神主・・・」
「あっ!はい・・地区長。白○クンのお父さんだと名乗る方です。今、お引き取り頂くところで・・・」
「白○忠彦の父で、白○恵一と申します。いつも愚息がお世話になっているそうで・・・」
「何・・世話等しとらんよ!彼等がみんな村のために働いてくれとるんじゃ・・・」
「こ・・この・・ガ・・・じゃない。子供たちが・・・」
「そうじゃ!痛んだ屋根を直したり、収穫の手伝いその他色々とな・・・特に、彼はこの村の鎮守様の神主じゃ・・・まだ、代行じゃがの・・・村の神事を司っているんじゃ・・何なら村人全員で相手になっても良いがの・・」
「えっ!悪さばかりしていると聞いておりましたが・・・」
「以前はそうじゃったらしいが、今では改心してな!社会関係奉仕部で活躍しているのじゃ・・」
「そうなんですか・・・」
「ああ・・特にこの病院では、入院している子供たちのみならず、大人たちも病気や怪我を忘れさせる働きをしておる。」
「そうなんですか・・・」
「ああ・・だから、お帰りくださらんか?彼等が元の悪に戻る前にの・・・」
「は・・はい・・・しかし・・治療費とか・・・」
「心配いらん。彼等は充分その働きをして、それで治療費は賄えるでの・・・」
「帰れ!さもないと・・・」
「青!よせっ!さっさと帰ってください。僕は陰陽師です。あなたに呪いを掛ける事も出来ます。」
「お・・陰陽師?」
「そうじゃ・・彼は、この地方に伝わる。神の力をコントロールすることが出来る。帰りなされ・・・これが最後の忠告じゃ・・・その果物籠を持ってな・・・」

兄さんがその人の腕を引っ張って、病室をでてゆく。多分、僕たちの我慢の限界を感じたのだろう。
多分、仲間達が手を出さなくても、僕一人でこのおっさんをボロ雑巾みたいにしてしまうのは、簡単なことだ。
刃物を持ったチンピラでさえ、僕一人に急襲され、餌食になったのだ。
兄さんは白○クンのお父さんの身を案じたのではなく、僕のそして仲間達の身を案じたのだ。

「おや・・もう帰ってきたようじゃ・・」

ストレッチャーが転がる音と、由香ちゃん2号の声が聴こえる。少なくとも、白○クンは、霊安室に運ばれることなく僕たちの元へ帰って来たのだ。ドアが開けられ、由香ちゃん2号と共に白○クンが飛び込んで来た。

「なんだ・・無事生還しちゃったぜ・・・」
「誰だよ!霊安室行きかもって言ったの・・・」
「クソ坊主だろ!ご丁寧に戒名まで付けたのにな・・・」
「お・・おまえら・・・」

僕は白○クンの耳元で・・「枕の下バレるなよ・・」と耳うちすると、仲間たちを促して外へでた。病室の床で寝るからという白○クンのお母さんは、由香ちゃん2号に押し切られ、地区長の家に泊まることになった。まあ、多分、将来、嫁姑問題は起きないはずだ。今夜は由香ちゃん2号と一緒にお風呂に入るそうだ。白○クンの様子を見て、2~3日滞在して帰るらしい。
僕は優子と美希と一緒に帰り、ミサは白○クンのお母さんと由香ちゃん2号を送ってゆくことになった。
仲間達は村のマイクロバスで、兄さんが運転して帰ってゆく。兄さんも地区長の家に泊まりこみ、僕等の監視というのか、僕たちにコキ使われるために残った。
地区長は寄り合いに行かねばと軽トラでパタパタとどこかへ飛んでゆき、みんなを見送った僕と優子そして美希は、大分冷たくなった風に吹かれていた。


僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第4話 へ続く・・・・
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コメント 3

inacyan

nice!もそろそろ大台に乗りますね(^^)
凄いです!!
by inacyan (2010-03-15 20:25) 

shige

こんばんは^^

いつもありがとうございます☆
by shige (2010-03-15 22:32) 

りぼん

このごろの冷え込みは・・・・ [気になる] に
貴重な・nice!~ コメント有難う御座いました
☆♪
広告に応援ありがとうございました
大変励みなりましたm(_ _)m
by りぼん (2010-03-16 07:55) 

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