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僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第11話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

-はじめのご挨拶-
このお話は連載シリーズになっております。
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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-少年よ!大志を抱け ⑨-

「おっす!・・あん?お前ら何て格好してんだ?」
「うるせー!俺らだってこんなもん着たくねえや!」
「おっ!その声は青○かぁ~似合うぞ!サンタの衣装!でも・・ブカブカじゃんそれ!]
「ああ・・これからこの詰めモン詰めるんだよ!」
「フ~ン!なるほどね。でも、それより・・南極1号でも詰めとけばいいじゃん!」
「それ!もう・・話題済みだぜ・・部長!」
「おっ!佐々木かぁ~そのトナカイ!似合うぞ!それで原宿歩いてたら。。パープリンなら引っ掛かる!」
「てめえぇ~」
「少なくとも・・淋ちゃんや梅ちゃんにはならねえよ!それより・・俺が売り払った4バカは?」

僕が“更衣室”に入ってゆくと、売り払った4バカ。岡崎・赤沼・佐伯そしてY以外、みんなそれぞれ病院が用意しておいた衣装・・つまり、着ぐるみもあれば、普通のサンタの衣装に着替え始めていた。

「あん?知らねえけど・・・」 狼’sならぬ・・サンタとトナカイ一同が答えた。
「あいつら・・まさかもう・・ご馳走にありついているのかな?」
「あん?どういうことだ?」
「ああ・・言ってなかったけどな・・美人姉妹のところに売り払ったの・・5人姉妹のところへね・・」
「てめぇ~
「うっそぉ~」
「冗談じゃねえぞ!俺ら汗水流してんのに・・・
「佐々木ぃ~大丈夫だよ!みんな・・泣く子も黙る・・」
「なるほどね!と・・言うことは・・・だよな?」
「そう言う事!やつら可哀そうに・・仮に夜バイ仕掛けて失敗したら、翌日には埋められてるかもな!」
「あはは・・・成功するわけないじゃん!」
「だろ?4バカにはいい薬だよなぁ~」

そのとき・・バタン!とドアが開き、4バカ。
つまり、岡崎を先頭にY・佐伯・赤沼が飛び込んで来た。どうやら聞き耳を立てていた様だ。僕は振りかえったのがいけなかったのか?咄嗟の判断を誤ったのか?笑いながら振り返った途端、モロにみぞおちに一発ケリを喰らい、ついでに4バカ連中にボコボコに袋叩きにされ、声を上げる間もなく、ロープでグルグル巻きにされ、口には猿轡の代わりに、転がっていたナースキャップを押しこまれた。

「んぐっ・・・」
「言い気味だ!ザマアミロ!」

そう言いながら連中は僕にクリーニング回収用の袋を被せ、さらにロープで縛り上げ、僕は思い切りよく、畳の上に放り投げられ転がっていた。
その時であったドアがコンコンとノックされ、救いの女神である優子が顔を出した。

「みんなぁ~仕度出来た?あれ・・うちのヒトは?」
「さあ・・おい!さっさと行かなきゃな!」

ゾロゾロと出て行こうとする佐々木たち狼’sならぬ・・トナカイ達。サンタ役の青○クンはせっせと詰め物を詰め込んでいたらしい。らしいと言うのは、僕は頭から袋を被せられ、畳の上に転がったままだからだ。

「ちょっと待ちなさい!ええとぉ~岡崎クン!赤沼クン!佐伯クン!Yクン!あんたたち・・顔に何か書いてあるわよ!ウチのヒトはどこかしら・・・・」

そこで、全員の視線が畳に転がされている。クリーニング袋ついでに言えば、ナースたちの白衣だらけの中に放り込まれている僕に釘づけになったらしい。

「あんたたち!また怒らせたいみたいね・・・クリスマスプレゼントはあなたたちが五体満足でいられる様に祈っておいたほうがいいわね・・・それより・・早く出しなさい!」
「俺らは関係ないですからね・・この4バカ達がやったんだから・・・」
「連帯責任に決まってるでしょ!早くしなさい!」
「しょうがねえな・・生きてるかな?まだ・・・」
そういいながら・・ロープを解きはじめ、僕は袋から取り出され、ロープが解かれて、猿轡の代わりのナースキャップが取り除かれたのだ。

「優子ぉ~助かったよ・・コイツら・・・リーダーをなんだと思ってるんだまったく・・・」
「大丈夫[揺れるハート]?」
「まあねえ~化粧品の匂いが充満してたけどね・・そうだ!佐々木・・耳を貸せ!トナカイ’sもそこのまぬけサンタもな!」
「なるほどね・・良い子の楽しいクリスマスね!」

そう言うなり・・一斉に4頭の哀れな生贄に蒸れが飛びかかり、瞬く間にロープで縛り上げた。

「で・・どうすんの?」
「決まってるじゃん!トナカイ’sの下僕だな・・悪い子にはプレゼントないだろ?」
「いいねえ~」
「さてと・・4バカ諸君!君たちには悪い子役をやってもらおう。何、簡単だよ!トナカイの代わりにソリを引いてもらえばいいだけさ・・・ちょっと・・4バカ集まれ!」

僕は怨まれる事はない。何しろ美人姉妹それも5人も居る所に、4頭の狼のちょっと出来そこないを送っただけだ。ただ、全員がスケ番グループか元スケ番なだけであり、彼等は彼女らとひとつ屋根の下で、例え、馬車馬の様に働かされても・・一緒に居られるわけだ。こんな最高?のプレゼントを贈ったのに、僕は袋叩きにされたわけだ。

「いいか?お前等は俺が選りすぐったんだぞ!地区長の所より、美人と一緒の屋根の下の方がいいだろ・・まったく・・恩を仇で返しやがって」
「そ・・そういわれれば・・」
「だろ?運が良ければヤレるかもしれないし・・・」
「だよなぁ~」
「もっと・・運が良ければ代わりばんこで・・な!」
「解った!リーダーじゃなかった・・部長!悪い!ちゃんと働くよ!悪い子にはプレゼントなしだもんな!」
「そう言うことだ!佐々木ぃはじめ・・トナカイ’s。ソリの準備出来たか?」
「ああ!バッッチリだ!」

要らなくなった台車の上に、これまた要らなくなった古い材木で造ったソリの枠組みを載せ、綺麗にペイントを施したもの。ここにフカフカのクッションを敷き、青○サンタが、子供たちへのプレゼントを持って乗りこむ。

「ほらぁ~トナカイさんたち!忘れてるわよ!鈴とお鼻!」

佐々木を始め、トナカイ7sは頷くと悪い子の鼻に真っ赤なお鼻の代わりに、口紅で真赤に悪い子たち4バカの鼻を丸く塗った。

「ついでにさ・・鈴も付けてやれよ!可哀そうだろ!」

僕は畳の上で笑いこけ、哀れな悪い子たちはトナカイ’sに引っ立てられながら、部屋を出て行き、青○サンタを乗せたソリを鈴の音を響かせた。

「HOHOHO・・・・・」

青○サンタは一声あげ・・子供たちへのプレゼントとして、僕たちが予め用意した。まあ・・真っ当な稼ぎ方ではないけど、クレヨンと画用紙の包みを大量に詰め込み、今まさに出発しようとしていた時だった。
廊下の向こうから、カオリに案内されながら、兄さんこと学年主任が現れた。

「あっ!あれ・・兄さんだ・・何しに来たんだ?」
「俺らへのプレゼントじゃねえか?」
「馬鹿だねえ~青!クリスマスには嫌でも会うんだぞ!」
「じゃあ・・何だ!あれ?」

兄さんこと学年主任は、ニコニコしながらやってきた。手には紙袋を一杯ぶら下げてやってきた。

「お~い!お前ら・・似合っているぞ!」

やっと兄さんが僕たちに気づき手を上げて話しかけてきた。どうやら、カオリの色っぽいお尻。鎮守の森に潜む魔女として、2番目に大きいおっぱい。因みに一番はミミだけど・・色気で言えば、カオリには勝てない。まあ、青いリンゴと成熟したリンゴくらいの違いはある。まあ、リンゴに例えれば、僕たちは腐ったか腐りかけているリンゴだけど・・・
それをしげしげと後ろを歩いて見てきたわけだから、僕たちになかなか気付かなかったのだ。

「大きなお世話だよな・・・」 

佐々木クンが僕の耳元で囁いた。

「うん・・小さな親切じゃなくて・・更に大きな迷惑が降りかかりそうだけど・・・」
「だよなぁ~」

僕たちはため息をひとつ吐きだした。

「どうしたんです?兄さんじゃなかった・・学年主任先生・・」
「ん?おお!弟・・じゃあ・・あのサンタは誰だ?」
「エロ坊主ですけど・・・」
「それを言うなら・・エロエロ坊主見習いですけど・・だろ?部長!」
「まあな!」
「そうか!サンタとトナカイは解るけどな!なんだ・・この4人の馬鹿・・・」

兄さんは指さしながら必死に笑いを堪えていた。

「あのですね・・悪い子役ですよ!いい子にはプレゼントを悪い子にはお仕置きをですよ・・」
「なるほどな・・そうだお前等に土産があってな・・・」
「もうすぐ・・出番なんですよ!こいつらは病室を廻って子供たちにプレゼント配り!」
「そうか!弟!お前は?」
「ええと・・ピンクのうさぎさんノミニコンサートと普通のミニコンサートの演奏があって・・」
「なるほど・・頑張りたまえ!そうだ!白○はどうだ?」
「どうなんでしょ!昨日切腹しましたからね!あとで・・また笑わせてやろうかと・・・」
「なるほどな!」
「兄さん!手に持っているの何です?」
「ああ・・これか・・いいのと悪いのとどっちが聞きたい?」
「出来ればいいのだけで・・・」
「そうもいかん!じゃあ・・悪い方かな・・・お前等スキー場の手伝いだ!」
「はあ?スキー場って・・あの雪を滑るスキーですよね?」
「ああ!そいつだ!俺の先輩がやっている所なんだが・・・そこの手伝いな!」

僕たちの予感は当たったらしい。そういえば・・兄さんは山岳部を復活させるとか言ってたっけ・・・

「それで?いいニュースは?」
「うん!それだ!まずは・・バイト代が出る。一人4000円。」
「ケチじゃん!なあ・・・」
「そう言うな!佐々木!3食に寝る所に休憩時間にはスキーがタダで出来る。」
「それだけじゃない様な気もするんですけど・・・」
「察しがいいな!まあ・・その件はゆっくり後で話した様がよさそうだ!」
「ですよねえ~」

兄さんが僕にだけ解る合図を寄越した。いつの間にか優子が外へ出てきて聴き耳を立てていたのだ。

「それじゃあ!諸君!頑張るんだぞ!俺は白○を見舞って来る!」
「あらぁ~兄さん!逃げなくてもいいんじゃない・そのお話し聴かせていただこうかしら[揺れるハート]
「そ・・そんな事より、弟の仕度がさきじゃないのか?」
「やだぁ~忘れてたわ!早く仕度しなきゃ[揺れるハート]・・・」
「う・・うん・・・じゃあ!お前らほどほどに元気良くな!行けっ!途中で落とすなよ!サンタ!」
「おう!了解!」
「HOHOHOHO・・・」

青○サンタが出発の合図を出し、トナカイ’sと悪い子4バカが一斉にソリを引っ張り始め、鈴の音が廊下に響き渡った。僕は優子に腕を引っ張れ、更衣室へ入り、兄さんは白○の病室へ向かうべく、その場から逃げだしていった。

僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第12話へ続く・・・・






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コメント 5

かずっちゃ

お忙しい中の執筆、ご苦労様でした。
この物語、登場人物たちが実にイキイキしてますよね。
次回を楽しみにしてますね!
あっ、無理はしないで下さいね!!
by かずっちゃ (2010-06-22 17:28) 

inacyan

ちゃんと寝られてますか~(^^)
大忙しダイエットでゲッソリなんて、いけませんよ~(´▽`)/
by inacyan (2010-06-22 20:06) 

nyankome

ナースたちの白衣だらけのクリーニング袋ですか。
ある意味幸せかも。(^_^;)
by nyankome (2010-06-23 09:39) 

くまら

あまり無理なさらぬよう
by くまら (2010-06-23 20:21) 

shige

こんばんは^^
by shige (2010-06-24 22:30) 

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