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「真夏の夜の夢」第29話 [高1・・・・の夏休み ちょっとえっちな話]

「静寂の中で・・・なんてあるわけない。」1

静寂に包まれた・・山間の一軒宿。
ただ・・・・眼下を流れる川の音と・・・・虫たちのオーケストラしか聴こえない。
煌く・・オリオン。そして・・名前も知らぬ・・星達の輝き・・・・
部屋の灯りは・・枕元にある・・・ほのかなランプ・・ただひとつだけ・・・・淡い光を放っている。
当たり前のように2組の布団と・・・・ガラス切子の水差しを照らしているだけ・・・・・・
月の灯りが・・・ほんのり頬を少し・・染めた・・彼女を照らしている。

「本当・・に・・静かよね。」
「ああ・・・・」僕は言葉にならなかった。
「あのね・・・・さっき・・うれしくて・・・・・
「えっ?」
「あなたが・・命かけて・・守るって・・言ってくれたこと」
「ああ・・・・」
「本当に・・・・守ってくれる?」
「ああ・・・・」

(さきほどから・・・何か変な・・気がする・・・・)
「ゆ・・・優子」
静かに抱きしめ・・・・耳元で囁く。
「なあ・・・さっきから・・覗かれてるような・・気がするんだけど」
「あなた[黒ハート]」(「私も・・そんな気がするんだけど」

(よし・・・では・・もうちょっと・・・演技するか?)

「優子・・そろそろ・・・・寝ようか?」(眼で合図を送る・・・僕)
「はい[黒ハート]・・あ・な・た」

僕は彼女を布団に横たわらせ・・・・静かに唇を重ねる。

「あっ[揺れるハート]!・・・お・・お願い・・灯り・・消してください。」
「ああ・・・・」枕元の灯りに手を延ばす・・・そして・・部屋には・・月明かがほんのり・・・・・・

「優子・・・愛してる」
「あ・・あたしも・・・・あなたを・・・・・愛しています。」

そのとき・・僕らは・・・・優子は押入れの前に・・・・僕は部屋の襖戸に手を掛ける・・・・
そして二人・・同時に開け放つ・・・・・・

「ウワッ!・・見つかった。」
押入れから・・・飛び出してくる・・・・・オオカミ習い・・7頭。
「キャァ・・・見つかっちゃった。」
と部屋に崩れ落ちる・・・・元スケ・・じゃなかったお姉さま方と・・・・
「えっ・・セ・・じゃない・・兄さん。」
頭を掻きながら・・・照れくさそうに入ってくる・・・学年主任こと・・兄さん。

「お・・・・お前ら・・・・」僕は少し照れながら・・・仲間を見下ろしていた。
「あ・・あんたたちは・・・・兄さんまで!」
「い・・いや・・その・・だな!・・また馬鹿たちが・・・そのなんだ。お前らのところへ・・行ったと聞いたもので・・その迎えに・・そう迎えにきたんだ。」
「で・・・・カオリ・・・・それに・・あなた達は?・・・一体何の御用かしら・・・・」
(さすが・・元・・・いや・・・・ちょっと迫力ある・・よね)
「い・いえ・・・あ~の・・・・姉さんが・・心配で」
「心配・・ねえ。まあ・・いいわ。」
「まあ・・・その・・なんだ。この馬鹿たち・・引き取って帰るから・・・・」
「き・・汚ねぇ~。セ・・先生が・・邪魔しにいくぞ・・って・・なあ!」(違うだろ・・・大岩)
「ああ・・・大人って・・信用ならねえ・・・」(佐伯・・・・お前)
「先生・・に裏切られて・・・・俺。もう・・・・何も・・・」(赤沼・・・この馬鹿!まあ・・演技賞はムリ!)
「に・・兄さん・・とにかく・・悪たれ連、連れて帰って!」
「ああ・・悪たれ連集合!帰るぞ!」
(ぞろぞろ・・部屋を出る・・僕も釣られて・・でるところ・・・)
「なぁ・・・何で・・お前まで?」
「へっ?悪たれ連集合・・って言ったじゃないか!」
「ば・馬鹿・・・嫁さん・・睨んでるぞ!」
「おッ!・・俺・・・・部屋・・帰るわ。」
「ああ・・・明日な!」
「明日・・・聞かせろよ・・この」「ああ・・・たっぷり聞かせてやるよ」「お前・・・・カマキリ・・になるなよ」「カ・カマキリ・・・・ああ・・・喰われちゃうって奴か」「ああ・・」「じ・・じゃあ・・明日」「おお!」

こうして・・・・悪たれ連とその首領・・じゃなかった。せ・・兄さんは帰っていった。
帰り際・・・僕に・・・今度産む!を1箱握らせて・・・・・

その数時間前・・・・
カオリさんは・・・洋子さんと奈々子さん・・・・その他・・スケ番オールスターズを連れて到着していたのだ。僕と優子の着替えも持って・・・・(さすが・・・・気がきく・・・・)

「おい!赤・・・・佐伯!」
「なんだよ・・・・・」
「あ・・あれ!見ろってば・・・」
「あん?」
そこには・・・涙で眼を晴らし・・ハンカチを握り締め・・立っている。洋子さんと奈々子さんの姿があった。

「お前ら・・・良かったな!」
「でも・・・怒ってるよな?」「ああ・・・俺ら・・・振られるかもな」
「早く・・いけよ!そんでな・・・・」と彼等の耳もと「ごにょごにょと話す・・僕。
「いいか?気合と根性で・・・・行ってこい!」
走り去る・・・赤沼・・と佐伯。その後姿を見送っていると・・・いつの間に来たのだろう
「男の友情・・ね」
「ああ・・・優子!」
「で・・・・彼等に入れ知恵してたでしょ!」
「ああ・・・ムードとゴーインが決め手!てね。」
「えっ・・・・ばかぁ・・・でも・・・・上手くいけば・・・いいけど」
「ああ・・・・押し倒せ!って言っておいた。」
「それを・・お節介って言うのよ」
「ああ・・・知ってる。・・でも・・・俺ら・・・」
「単細胞だから?」
「うん・・」

その後の二人の美女と二人・・じゃなかった2頭の野獣編は・・次回
縛り上げ・・・・ムチで殴り・・・・羽根でくすぐり・・・・電気アンマ(知ってます?)で吐かせた内容を公開します。

うんうん。トーゼンの報い・・です。

「真夏の夜の夢」第30話へ続く・・・・・

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