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「真夏の夜の夢」第41話 [高1・・・・の夏休み ちょっとえっちな話]

復讐の牙2

「カオリ~うちの・・・バカ亭主貰ってゆくけど・・いい?」
「いいっすよ・・・・姉さん!」
「さあ・・・あなた・・こっちにいらして・・・・・またなんでそんな格好なのかしら・・・ウフッ[揺れるハート]

僕は無言のまま・・自分達の部屋へ引き立てられて・・・ゆく。
僕は心の中で・・・・「青・・・お前戻ってくるんじゃないぞ~ォ!に・逃げろ・・俺らに構わず逃げろ!」とつぶやいた

「あなた~兄から・・・頼まれたのに・・なんで・・・あんなことしたのかしら?」
「言わない!」
「今・・何かおっしゃいました?」
「ああ・・言わない!って言ったんだ。」
「そう・・じゃ・・お仕置き・・長くなりますけどォ~」
「勝手にしろ!俺は・・言わない!オオカミは仲間を裏切らない!」
「そうねえ~身体に聞いてもいいんですけどォ~」
「勝手にしろ!もう・・疲れた。」
「えっ?」
「俺は・・お前と別れる。もう・・たくさんだ。明日。あいつらとここを出てゆく。」
「えっ?そんなことしたら・・・・学校・・辞めさせられる・・けど」
「構わない!俺ら・・犬じゃない。オオカミだ。飼い犬なんか・・クソ喰らえだ。」
「あたし・・と別れる・・・・・・」
「ああ・・・もううんざりだ・・・・あいつらと・・・・面白おかしくやっていたほうがいい。」
「キ・・・キライになったの?・・あたし・・傷あるから・・・・」
「そうじゃない。身体の火傷の傷も・・・・心の傷も受け入れた。全てを愛した。でも・・きみは違う」
「えっ?」
「ああ・・・俺は君より年下・・つまり君にとって・・・・おもちゃみたいなものだ。」
「そ・・そんなこと・・ない」
「いや・・違わない。俺は心から赤沼と奈々子。佐伯と洋子が上手くいけばいいと願った。だけど・・君はそんなやつらの心を踏みにじった。君の仲間も・・俺の大事な仲間の心を・・・」
「ご・・ごめんなさい・・・・・今すぐ外しますから・・・・」
「あいつ等だって・・未だ・・縛られている。それに今回の首謀者は・・俺だ。奴等は・・俺についてきただけだ。だから。。あいつ等を裏切れないから・・外す必要はない。」
「い・・いま・・みなさんのも外します・・だから・・・・」
「必要ない・・・・俺等は縛られることをやった・・それだけだ。君たちがしたければ・・・警察につきだせばいい。」
「えっ・・・・そこまで・・・・しなくても・・・・」
「僕たちは・・ただ・・やりたい盛りのガキ・・・・人の心なんて・・持ってない」
「あの・・・・・あたし・・・・・悪いんだったら・・あやまります・・・ですから・・・・」
「もう・・・話したくない。悪いと思ってくれるなら・・・・・あいつ等だけ助けてやってくれ・・・・俺は別に構わないから・・・」
「えっ?なんで・・あなた・・・」
「君に話したことがあるだろう。俺は人の好意を受け入れられないクズだったと・・でもあいつ等は・・そんな俺でも受け入れて・・仲間にしてくれた・・・・だから・・裏切れない。」
「お・・お願い。もう・・しません・・・・あなたの・・お友達・・・」
「違う・・あいつらは・・・・友達じゃない・・クサレ縁・・仲間だ。」
「・・・・・・」
「さあ・・もう・・いいだろう・・・・これ以上・・・・・苦しめないでくれ・・・・もう・・・充分だ。」
「えっ?」
「1人にしてくれ・・・・」
「あなた・・・・・」
「・・・・・・・」
「わ・解りました・・・・・でも・・あなた・・わたし・・別れません。」
「・・・・・・・」
「あなた・・のお仲間に・・謝って・・許してもらってきます・・・そうしたら・・・・また・・・・許してもらえますか?」
「・・・・・・・」

正直・・もうどうでもいい。と思いました。僕は人に裏切られることは慣れていました。
ココで・・愛する人を失っても・・・・僕は自分の心にうそはつきたくなかった。
多分・・あいつらと馬鹿をやることにより・・・・暗闇から救われてきた自分がいます。
勿論・・彼女のことは愛してました。でも・・・・仲間をこれ以上・・・おもちゃにはされたくない。
幸い・・・・まだ子供はいません。僕は・・・・野生の世界に戻ろう。と決めました。
彼女には仲間で・・といいましたが、彼等を道連れにする気はありません。彼等には戻るべき場所があります。僕は今・・自分の手で壊してしまいました。
きっと・・・・僕は風のようなに・・そして・・・自由に吹き渡りたかったのです。
僕は・・・・そのときまで・・あたたかい家庭は知りませんでした。ただ・・彼女と過ごした数日間は・・・・
あたたかい光に満ち溢れていて・・・・居心地が良かったのも事実ですし、失いたくなかたのも事実です。
でも・・・・僕は風のように・・・自由に生きるオオカミです。
ああ・・・・窓からそよぐ風の匂い・・・木々の香り・・・・でも・・・・・・・
でも・・・・僕は本当に正しい選択をしたのでしょうか・・・・
少し・・眠たくなりました・・・・・・僕は・・・そのまま・・目覚めなくても構わない・・と神に祈り・・目を閉じました。

夜空には星達が煌いています・・木立を抜ける一陣の風・・・・僕は星にはなる資格はないでしょう・・・・
僕には・・・・そのへんの・・・・ただ・・・ほこりを巻き上げている・・小さな風になるのが・・精一杯です。

「真夏の夜の夢」第42話へ続きます・・・・
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