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「僕たちは社会関係奉仕部」第80話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

ピンクのうさぎ・・・2

病院の職員用駐車場に車を停めるミサ・・・僕はまだ・・・マックと格闘中・・・
だって・・・腹が減っては戦は・・・出来ませんから・・・・

「バイトじゃないのに・・・・なんで・・・俺・・・・そんなこと・・ココに来てまでやるんだろ・・・・・」
「だって・・・病院とかの慰問もやるんでしょう?」
「あのね・・・それ・・・ナンパの一つなの・・・ここじゃ・・ナンパした翌日には・・・森に埋められちゃうでしょ」
「もしかして・・・慰問って・・・・」
「そう・・・保育園とか幼稚園は・・・先生狙い。病院はナース。女子校は・・・女子・・・つまり全部ナンパなわけで・・・・」
ふう~ん。あなたも・・するんだ・・・・みんなに言いつけるから・・・・」

ちょ・・ちょっと僕・・・・あせりまして・・・・こんなこと・・・修羅場!?の前にばれたら・・大変・・・です。

「あのね・・・恵まれない・・・絶滅寸前のオオカミたちのためにするの・・・俺は・・・もう・・卒業」
「でも・・・あなたがいいって[揺れるハート]・・・女の子居たら・・どうするわけ?あたしみたいに・・・・」
「そりゃ・・・据え膳・・・んぐっ」 僕・・自分の口を押さえて・・・・
「へえ・・・・」
「お願いだから・・・ねえ・・・ミサ・・・・じょ・・・冗談・・・・ミサ・・・可愛いから・・・言わないよね?」
ミサ・・・・腕を組み・・・考えたふりをして・・・・

「そうねえ・・・・じゃあ・・・後で・・・必ず・・・・借り返しに来る事・・・いい?」
「ラ・・・・ラジャー」
「ねえ・・・今・・ブラジャーって言わなかった?」
「違うでしょ・・・あのね・・・ラジャー・・・了解って言う意味・・・わかった?」
「ラジャー・・・」
「だから・・・バイトでもないし・・・ナンパでもないのに・・・なんで・・・俺が・・・・」
「あのね・・・・家に長いこと帰れない子とかの病室廻って欲しいって・・・元気分けてあげて欲しいんだって・・・」
「じゃあ・・・お見舞い用意すれば良かった・・・・」
「病院で用意してあるって・・・風船とお花・・・」
「ラジャー・・・頑張るしかないみたいだな・・・・その子たちのために・・・」
「そう言ってくれるって・・・みんな言ってたの・・・」
「えっ・・・・じゃあ・・・前から・・・決まってたの・・これ?」
「うん・・先週・・・言わなかったっけ?」
「全然・・・・聞いてないけど・・・まあ・・いいか」
「頑張ってね」
「うん・・・・」

僕は・・・・ミサに引き連れられ・・・・総婦長室へ・・・総婦長=カオリのお母さんです・・・
カオリも美人ですが・・・お母さんも美人・・・その上・・プロポーションも・・・いい・・・僕・・ファンになりそうです。
「はじめまして・・・」
「あなたが・・・優子の・・・いえ・・優子さんの・・・ダンナさん?」
「は・・はい。・・・籍はまだですけど・・・・」
「そう・・・うちのカオリや・・・うちの娘たちがお世話になっていまして・・・ご挨拶遅れました・・総婦長の島田佐和子です・・・」
「こ・・こちらこそ・・・いつもカオリさんいは・・・色々・・・お世話になってまして・・・」
「総婦長・・・時間が・・・」
「優子・・・じゃあ・・・更衣室にご案内して・・・」
「はい。」
「ねえ・・・優子・・・・今の人・・・」
「そう・・・あの人が・・・カオリのお母さんで・・・・」
「で?」
「まあ・・・いいじゃない・・・カエルの子は・・・カエル・・だから・・・・」
「はい・・・ここで・・・着替えね・・・・ミサ・・手伝ってあげて・・・」「ラジャー」
「じゃあ・・・あなた・・・」
「うん・・・」

僕の目の前には・・・・で~ん・・・ピンクのウサギの頭が置いてあり・・・しばらく・・・睨めっこ・・・・笑ったら負けよ・・・って勝てるはずありません。
頭被ってみると・・・・ちょうどいいサイズです・・・
僕・・・パンツ一丁になり・・・・着ぐるみに脚を通して・・・・

「ミサ・・背中のファスナー閉めて・・・・」
「う・・うん」ミサ・・顔が赤くなっていて・・・・・
「ねえ・・・どうしたの?」
「だって・・・いきなり・・脱ぐから・・・」
「そう?・・見慣れたでしょ・・・・」
「ば・・ばかぁ・・・・そ・・そんな・・露骨に・・・・」
「ごめん・・・ねえ・・・早く閉めてよ・・・自分じゃ出来ないもん・・・」

姿見に映る・・・ピンクのうさぎに化けた・・僕・・・・
すっかり・・・・気に入っちゃいました・・・この格好・・・だって・・・これなら・・・僕だって・・・わかりませんから・・・いたずら・・し放題です。でも・・・息苦しいのが・・・難点ですけど・・・

「ど~お?」
「ぷはっ~あ・・・・た・・たぶん・・・・30分が限度・・・一時間やったら・・・明日・・・お墓いるよ」
「そう・・・・困ったわね・・・・」
「うん・・・万一のとき・・ああ・・ココ病院だから・・・大丈夫」
「そう・・・じゃあ・・・万一のときは・・・人工呼吸してあげるから・・・・」
「うん・・・じゃあ・・いたずら・・・うさぎ・・・だからね・・・知らないよ!」
「えっ?・・・・」
「フォロー宜しく!」

僕は・・・頭をすっぽり被り・・・・更衣室を飛び出し・・・・廊下へ・・・
丁度・・カオリが様子を見に来たので・・・後ろから抱きつき・・・おっぱいを・・・モミモミ・・・・
カオリ・・・にっこり微笑むと・・・小声で・・・・

「あとで・・・・覚えてろよ・・・・このウサ公!」

僕は首を横に振り・・・小さく拝むと・・・・子供達の病室へ向かい・・・・1人1人を抱きしめ・・・お花と風船をプレゼントして歩きます・・・・
こんなちっちゃい子供たちが・・・・病室に縛り付けられている姿に・・・僕・・・着ぐるみの中で・・・涙がとまりませんでした。
更衣室に戻り・・・頭を外すと・・・汗と涙で・・・ぐっしょり・・・です。
冷たいタオルと・・・ジュースが用意されており・・・・ちょっと休憩です。

「ねえ・・・由香ちゃんママ・・ココの病院じゃなかったっけ?」
「わからない・・・ちょと聞いてこようか?」
「うん・・・頼む・・・心配だしねえ・・・・」

しばらくして・・・ミサがパタパタパタと走って戻ってきて・・・・・

「はぁはぁ・・・・・く・・苦しい・・・」
「あのね・・・・息整えてからでいいから・・・・」 僕の差し出すジュースを一気飲みすると・・・
「ふう・・・ここの産婦人科で・・・・生まれたって・・・・」
「で・・・オス・・それともメス?」
「い・・・犬じゃないんだから・・・・玉のような・・・男の子・・・安産だったって・・・」
「じゃあ・・・お祓い効いたのかな?」
「どうかしら・・・・それは・・・わからない・・・けど・・・」
「会えるかな?」
「うん・・ちょっとなら・・・・」
「じゃあ・・・お祝い・・うさちゃんバージョン・・・・どっか・・・お花売ってない?」
「売店にあるけど・・・買ってこようか・・・・」
「うん・・・一緒に行こう・・・」

由香ちゃんママ・・・・すごく・・いい顔していました・・・・花束を差し出す・・・・ピンクのうさぎにはびっくり・・していましたが・・・・地区長良かった・・・・5万円が効いたのか?・・僕わかりませんが・・・きっと今年も・・来年も大豊作・・間違いない気がします・・・・
まあ・・・後は・・・地区長・・エセ陰陽師の術を信じ続けてくれれば・・・・いいのですけど・・・

「ねえ・・・着替えて帰る?」
「いや・・・このまま・・帰るよ・・・また・・・今度も来ようかな・・・あの子たちの笑顔・・・また見に・・・」
「うん・・そうね・・・」
「じゃあ・・・行こうか・・・・」

僕は・・・ミサに腕を引かれ・・・・通用口へ・・・その間に・・多くの子供達が・・僕に抱きついてきます・・
全員・・・・病気がきっと治りますように・・と念を込め・・・抱きしめました。
この子たちの苦しみに比べたら・・・僕・・ちっぽけに思えてきました・・・自分自身・・・・・

車に乗り込み・・・病院が見えなくなると・・・頭を外し・・・・

「ねえ・・・ミサ・・お願いあるんだけど・・・」
「あのことなら・・・黙っててあげるけど・・・・ナンパ・・・」
「そうじゃなくて・・・・この手なんだけど・・・・ちょっと物掴みづらいし・・・・改良してくれない・・・」
「そうねぇ・・・・確かに・・・じゃあ・・・手首のところ切り取って・・・・手袋にしようか?」
「そうしてくれる?そうすれば・・・」 自然に笑顔がこぼれる・・・僕
「ねえ・・・また・・えっちな事考えてないかな?」 さすが・・・ミサ・・・見抜いています・・・
「あのね・・・そんな事・・・ちょっとしか・・・・・」
「しょうがないわね・・・・まったく・・・」
「じゃあ・・・ミサは・・えっち嫌いだから・・・・もう・・・えっちしない・・・・」
「あ・・あのね・・・だ・・誰もそんな事・・言ってない」
「そう・・・聞こえたけど・・・・」

鎮守の森・・・ここがピンク色に染まった・・・うさぎの帰る森・・・・
ピンクのうさぎさんは・・・この森に美人の魔女たちと住んでいます・・・・
夕陽を浴びて木立が揺れています・・・・今日の晩ご飯なんでしょう・・・・お腹空きました・・・僕。


「僕たちは社会関係奉仕部」第81話へ・・続く・・・・








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