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「僕たちの・・・・祭り・・・」第82話  [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

僕たちの復讐劇・・・2

「いいなぁ~赤ちゃん・・・あたしも・・早く欲しい!」
「うん・・そううなんだけどね・・・・なかなか・・・出来ないもんね・・・・」
「そ~なのよね・・・・あなた・・・頑張りたいないのかな?」
「頑張ってますけど・・・・一杯・・・きっとさ・・・神様がまだ早いって・・・天使送り込んでくれないんだろうな・・・きっと・・・」
「そうなのね・・きっと・・・」
「うん・・それに・・・廻りの期待が高すぎるからねえ~関戸のおばちゃんなんか・・・・」
「うん・・・あたしの産んだ子供抱かないと死ねないって・・・・」
「じゃあ・・・長生きしてもらわないと・・・・俺・・おばちゃんの幽霊に枕元立たれるの・・絶対に嫌!」
「そうよねえ~でも・・・賑やかなんじゃない?」
「そうだといいけどね・・・・あの顔で・・恨めしそうに・・青白い顔して・・・・・枕元に座られたら・・・俺・・・ショック死間違いない。」
「じゃあ・・・頑張ってもらわないと・・・・」
「うん・・・神様にもお願いしなきゃ・・・・」

鎮守の森の小さな社の前に並んで立つ・・・・優子と僕。やっと・・全てのお祓いが終わりました。

「さて・・・・畑もそろそろ・・・・土も休ませないといけないなぁ~」
「そうなの?」
「そうなのって・・・・働かせすぎたら・・・・死んじゃうんだよ・・・土だってさぁ」
「じゃあ・・・どうするの?」
「うん・・・畑の近く・・・少し耕したところあるから・・・ダイコン・白菜・ホウレン草くらいだけどね・・・ねえ・・・車出してくれる?園芸店に行かないと・・・種とか買いたいし・・・・そうだ・・・美希センセーとかミミにも作業服買ってこよう・・・・」

優子と僕、そして美希とミミも連れ立って・・園芸店へ行く事になった。
種や鍬・・鋤も買うことにした・・・・手入れが悪いので・・・錆びてしまっている。
ついでに・・・石灰も購入する。
「ほうれん草を育てるには石灰を撒くといい・・・・」園芸店の店員さんに勧められたからだ・・・

隣町に住むミミを自宅まで送り、鎮守の森に辿り着いたのが、午後5時を廻っていた。
明日の朝は・・・また・・・5時には出ないといけないんだけど・・・・・

その頃・・信州の山の中では、キノコ収穫に勤しんでいた。
昨日・・・和尚のお説教&境内の清掃だったので・・・・朝も早くから・・・5往復がこの日・・自分たちに課したノルマ。兄さん・・学年主任も黙々と3往復したんだから・・・たいしたものだ。
青○くんは・・・読経の練習を一日させられて・・・・十数発・・愛のムチを喰らったそうである・・・・
キノコの搬出もあと3~4日で終りそうな勢いである。

森に帰った僕はと言うと・・・・珍しく・・・お勉強。とにかく・・・星マークのついた部分は全て暗記しなければならない・・・・
本当は明日・・学校に行っても、全教科自習なのだから、登校しなくてもよさそうなものなんだが、明日着ぐるみが届くので、学校にいなければならない・・・・
購入したオオカミの着ぐるみは8体・・・それらのうち4体は部室へ・・・4体は配送会社のトラックに積み替え・・・鎮守の森へ送ることになっている。

優子と神殿の裏手にひっそりと佇む・・お父さんとお母さんのお墓参りは毎回・・上京する際には欠かせない行事の一つ・・・・
僕は優子や鎮守の森に住む人々や全てのものの無事をお願いする。
優子は僕の無事・・・帰森をお願いする。

「ねえ・・・試験・・大丈夫よね?」
「ああ・・・大丈夫・・・来週・・・木曜日帰るから・・・・試験が終ったら・・・すぐ・・・」
「うん!・・・待ってる・・・」

お墓の前でキスする二人のシルエットが森の夕闇に浮かび上がるのだ・・・・・


「僕たちの・・・・祭り・・・」第83話へ・・・続く・・・・












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