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「僕たちの・・・正義の戦い」 第34話   [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

加奈さんの・・告白 Vol1

わき道に車を進める加奈さん。そしてふいに・・・雑木林の所へ車を入れ・・そして停めた。

「ど・・どうしたんですか?」 

尋ねる僕のを塞ぐように、自分の唇にその白魚のような指を当てる加奈さん。
ちょっとした沈黙の後・・重い口を開くように・・・加奈さんが切り出した。

「あのね・・・さっき言っていたの・・・実は・・・・あのぉ~あたしなの!」
「はぁ?・・・か・・加奈さん?だ・・だって・・・この間・・・・子宝祈願して・・・授かったじゃないですか・・・・」
「そうなんだけど・・・あたし・・墜ろそうかそれとも・・産もうか悩んでいるの・・・」
「な・・なんですか?折角授かったんじゃないですか・・・・」
「そう・・・結婚したのが19だったから・・・7年目でやっと・・・・」
「そうでしょう!下の佐々木さんだって・・・喜んでくれているし・・・・」
「それが・・辛いのよ!」
「ど・・どうしてなんですか?」
「あのね。約束してくれる?」
「秘密は守ります・・守りますけど・・・・」
「そうじゃないの・・・あたしを清めて欲しいの・・・・絶対にお祓いしてくれるって約束してくれる?」
「もちろん・・・お清めはします。」
「どんな事聞いても?」
「勿論。加奈さんがご懐妊してくださったから・・・・僕・・・神主としての自信が付いたんです。」
「じゃあ・・・してくださるんですね。」
「ええ。」
「良かった。・・・ここじゃ・・・人目もありますから・・・・」

まあ・・・乗りかかった船だし・・・こんなことで敵前逃亡なんかしてたら・・絶対死んでもミサを助けることなど不可能だし・・・それに・・僕・・・男です。弱っている女性を見過ごしには出来ません。・・・でも本音は・・・・
たぶん・・・加奈さんの色っぽさにやられたんです。それが隠しようがない事実・・・・

加奈さん・・どんどん・・・わき道を車を進ませていき・・・そこには・・・なんだぁ~こりゃというくらいのラブホ群。

「あ・・・あの・・・・」
「清めてくださるんでしょ?お話も・・・」
「ええ・・・そうですけど・・・」
「ここなら・・・周りの目も気にならないし・・・」
「そ・・そうですけど・・・」
「じゃあ・・・いいでしょう?」
「まあ・・・お清めするのに・・・場所は選びませんから・・・」
「じゃあ・・決まり!」

加奈さんは一軒のラブホへ車を乗り入れ・・・空いている部屋の下のガレージに車を入れると・・・シャッターが・・・

「じ・・自動なんですか?」
「そうみたいね・・・良く解らないけど・・・じゃあ・・・お部屋に行きましょう。」

僕・・・ラブホに連れ込まれちゃいました。無事?に帰れるんでしょうか・・・こんなことなら・・・出張お祓い断るべきだったんでしょうか?まあ・・・加奈さんはお祓いを受けるためだけに・・ここに来たのかもしれませんし・・・・
期待?はしないことにしておいたほうが無難と言うものでしょう。
後部座席に置いてあった荷物を持って大人しく・・・・部屋への階段を上がります。前を行く加奈さんのスカートからは・・・艶めかしい生足が2本・・・・でも・・・我慢・我慢・我慢の忍耐が必要でしょう。

外観とはちょっとかけ離れ過ぎと言った感じ・・・回転する円形のベッド。天井は鏡貼りのお部屋に各種アダルトグッズの自動販売機。ボタンを押すと回転して中身が見える仕組み。そこに書いてある代金を入れれば、ドアが開くタイプ。
そう言えば・・・実家のそばの酒屋さんにも同じものがあって・・・ポケット瓶のウィスキー等買ったことがあります。
部屋の中には・・あとラブチェアーと小さいテーブル。冷蔵庫。そして・・・ガラス張りの浴室。ただし・・・ブラインド付。

「ねえ・・・何かお飲みになる?」
「はあ・・・コーラか何かあれば・・・・あっ!ダメですよ・・・ビールなんて・・飲酒運転になっちゃいますよ・・・」
「大丈夫!お酒の力借りないと・・・・あたし・・・これ以上・・・しゃべれそうもないし・・・・」
「じゃあ・・コップ1杯だけですよ・・・」
「あなたはお飲みにならない?ビール・・・」
「ええ・・・酔っ払ってお祓いやったら・・申し訳けありませんから・・・・」

まさか・・・ベッドに座るわけには行かないので・・・ラブチェアーに座る。でも・・・これ・・どうしても・・・密着しちゃうのは仕方がないくらい・・・狭い。

「ここ・・座ってもいいでしょう。」

確かに・・・僕だけ座るわけにも行かない。本当はベッドのほうが広いけど・・・・僕・・・・僕の僕自身を司る別人格に勝てる見込みがない。

「ど・・どうぞ・・・」
「ありがと・・・ハイ・・コーラでいいのよね。」
「ええ・・・頂きます。」

加奈さんは僕の横に座ると・・・ビールをコップに注ぎ・・・一気に飲む。僕は隣に座る加奈さんの身体から、ほのかに漂う得体の知れない・・・女性特有のフェロモンの香りとそして・・密着する足からは・・加奈さんの体温が感じられ・・・そして・・・横を向けば・・・・大きく開いた胸元から・・・今にもすぐ、むしゃぶりつきたくなるような胸が・・・顔を覗かせている。
僕は必死に・・別人格の僕と頭の中で戦い・・・そして・・・コーラをラッパ飲みしている。
どれくらい・・時が過ぎたのだろうか・・・・加奈さんは空いたグラスを持ったまま・・・考えこんでいる。

「どうしたんですか?もし・・よければ・・・もう一杯飲まれますか?」
「ええ・・・」

二杯目のビールをコップに注ぎ・・・少しだけ飲む。加奈さん。
僕は相変わらず・・・コーラをラッパ飲み・・・・
意を決したのだろう・・・

「あ・・・あたし・・・レ・・レイプ・・・・されたんです。」
「レ・・・レイプって・・・あ・・あの・・・・婦女強姦の・・・・」
「ええ・・・それも・・・身内に・・・・」

僕は何と言えばいいか解らない。まだ・・・人生経験もたった・・16年しか生きていないし・・・・

「そ・・それで・・・僕に・・お祓いしろと・・・・」

僕はそう言うのが精一杯。コックンと頷く・・加奈さん。
そして・・・・堰が切れたように・・・喋り出す。


「僕たちの・・・正義の戦い」 第35話へ・・・続く。






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