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オストドのひとりごと。「30才を過ぎても・・・ガキ男の扱い・・・」 [ひとりごと]

「お前・・・本当に男か?と問いたくなる・・・・」

つい・・・数年前のことだ。ある社員が・・「会社を辞めたい」と言い出した。
まあ・・・辞めるのは本人の勝手だから仕方ないとして・・・敢えて引きとめようとは毛頭考えていない。
「転職=スキルアップのため」なら・・・一社会人の先輩として・・・「がんばれよ!」と肩を押してやろうそう思っていた。
ところが・・・彼が話した「辞める理由」を聞いて愕然とした。
「将来のビジョンが全く描かれていない。」つまり・・・彼の退職理由は・・・「いじめられているから・・・僕・・・嫌われているみたいで・・・」
私の怒りは・・・最高潮に達した。
「あのなぁ~お前・・何か誤解しているみたいだな・・・」
「誤解ですか?」
「ああ・・・ただキライだけで・・・いじめる奴なんかこの会社には存在しない。そんな奴がいれば、俺が会社から叩き出してやる」「で・・・でも・・・」
まあ・・・確かに彼の言う点にもある一定理解できる部分はある。だが・・・そんなことで逃げ出したら、今後、彼は同じことを繰り返す。
「やっぱり・・・お前はまだ・・ガキのようだな。」
「ガキって・・・何なんですか?」
「あのな・・・お前、女房に子供2人もいるんじゃないか・・・どうやって食わせていくんだ・・・馬鹿野郎!」
「はあ・・仕事なんていくらでもありますよ・・・」
「それが・・・甘いんだ。いいか?お前が会社を辞めたいなら・・・辞めてもいい。引き留める気なんぞ・・・これっぽちもない。」
「これっぽちもですか?」
「ああ・・そうだ。女房の気持ち考えたことあるのか?まあ・・本音と建前・・・」
「妻は・・反対しないと言ってましたけど・・・」
「大馬鹿野郎!やっと安定しかけた生活が不安定になるんだぞ!本音は辞めてほしくないに決まっているだろ・・・」
「そんなものですか?」
「ああ・・・それにな・・・お前の誤解をひとつだけ教えておいてやろう。どうでもいい奴に・・・口うるさくああしろ・・こうしろとは言わない」
「それ・・いじめじゃないんですか?」
「逆だ!いいか・・・辞めてほしい奴にそんなこと言う奴は・・少なくてもこの会社にはいない。」
「じゃあ・・・あなたも?」
「当たり前だ・・・同じ年齢でも結婚して子供を授かった奴は一人前。独身でプラプラしてる奴は・・半人前以下・・・判るか?」
「そこのあたりが・・どうも・・・」
「うん。こいつはきっと・・将来使い物になると思うから・・・口うるさく指導もする。そういうもんだ・・・」
「そういうものなんですか?」
「ああ・・・親が子供に口うるさく言うのは、自分と同じ失敗をしてほしくないからだろ?」
「そうですね・・・」
「だ・か・ら・・・・可愛い後輩には失敗してほしくない。だから・・・見込みのある奴に厳しくするのは当然なんだよ・・・」
「そうなんですか・・・」
「ああ・・・それに・・お前。これから先同じようなことがあったら・・また逃げだすのか?女の腐ったような奴のように・・・・」
「それは・・・解りません。」
「そのときは・・・死んでしまえ!生命保険でもタップリ残してな・・・そうすれば・・・女房と子供は飢えないですむ。」
「死ぬんですか?」
「ああ・・・虎は死んで皮を残す。お前は名も残せないようだから・・・せめて金を残せ・・・馬鹿!」
「まだ・・・死にたくないですよ・・・」
「だったら・・・グジグジ言わないで・・・死んだ気になって心機一転・・心を入れ直すことだな・・・・可愛い奥さんと子供のためにも・・・」
「はあ・・・」
「まあ・・・お前にはもう少し柔らかく接する様・・・俺が頼んでやる。いいか?マイナスだと思うな。プラスだと思え・・・いいな!」
「はい・・・・」

そんな彼も・・・ここ2年ほどで見違えるように変わってきた。顔つきも変わり・・・そして・・・3人目の子供も生まれた。

自分を正当化する・・・転職癖のある・・・どうしようもないガキ・・・

私は大体・・・ウェルカム人間。つまり・・・ほとんどの人を受け入れてしまう。
そんな私」でも躊躇するのが・・・ミジンコ男。他の言い方をすれば・・・空気のような男。つまり・・・摑み様がない男だ。
偉そうな事を言っているけど、わたしだって・・・すくすくと大きく成長したわけでない。何度も挫折を繰り返し・・・一時は死さえ選びかけた。
だが・・・そのたびに・私には不思議なパワーが宿っているみたいだ。スラ~っとスマートな若木になり・・・何の曲がりもなくただ・・・天を目指し・・・伸びている木のような人もいれば、私のように曲がりくねりながらそこを太いコブのようにして伸びていく木もある。
自慢ではないけど・・・社員数数百名の会社で縁も縁もない会社で20歳代で部長にまで出世をさせていただいたこともある。
まあ・・・他の部長連中からしてみれば・・・・「ガキのくせに・・・」とか言われ・・・事あるごとに仕事の妨害を受けたりもした。
部下である年上の奴にも事あるごとに足を引っ張られたこともある。
多分・・・昔だったら・・・家族がいなければ・・・簡単に尻尾を丸めて・・逃げ出していたかもしれない。
でも・・・昔・・ひん曲がっていた私を叩き直してくれた男たちから言われた言葉。

「クソの役にもたたないプライドなんか・・・家の金庫にでも放り込んでおけ!」

確かにそうだ・・・私はマイナス志向の人間だった。「自分を受け入れてくれない社会が悪い」と思い込んでいたらしい。
それから・・・私は苦手な人間ほど・・誠意を持って接する様にしてきた。だが・・・私はそこまで・・器は大きくない。
「やられたら・・・やり返せ・・・それも・・・1000倍にして・・・恩は仇で返すな・・・せめて倍にして返せ・・・・」
まあ・・・私の仕事を「やっかみ」や「ひがみ」で邪魔した奴の足を思い切り引っ張るのは簡単なことだった。彼らをそのまま野放しにしておいては、私を登用し可愛がっていただいた社長に申し訳がない。すべて・・・駆逐し・・・そして・・・今でも年間3000万円を越える利益を置き土産にその会社を退職したのだ。退職するときは大変だった・・・慰留もされたし・・・取引先の一部上場会社からも破格の報酬を提示もされた。正直・・心が動かなかったと言えば嘘になる。だが・・・私には帰らねばならない場所。そして・・・守っていかねばならない社員やその家族そして・・・関係者たちの期待に背くことはできない。

だから・・・私はどんな相手だって・・頭を下げることも厭わない。遥かに年齢が下の人間にでも頭を下げる。そして・・・私を頼ってくれる
人間を全て受け入れる。
だが・・・私にも苦手というか躊躇するような人間はいる。私は口が悪いので・・・「ミジンコ男」と呼んでいるタイプだ。
まだ・・・ボウフラ男程度なら・・・蚊くらいには成長するからいいとして、ミジンコはミジンコ・・・・つまり成長を望めない男。
こんな男では箸にも棒にもひっかからない。特に・・・成熟期にはいるべき30歳代に入ったミジンコ男はどうしようもない。
昔・・・娘に「親の顔が見たいものだ・・・」と言ったら鏡を持ってこられたことがある。そのときは1時間くらい・・・鏡とにらめっこをした。
せめて・・・このくらいのユーモアはほしい。しかし・・・ミジンコ男は親や兄弟とここ十数年口をきいたことがないとか・・・・
それに・・・ミジンコ男の特徴としては・・・八方美人。つまり・・・全員にいい顔をして・・・嫌われないようにしているか・・・ケンカになりそうな時にはそれを回避する。男だったら・・・10人中・・7人くらいは敵がいたほうがいいと思う。
その方が・・・・人生面白いと思う。
ミジンコ男の最低な部分は・・・「逃げ出す癖のある男」つまり・・・スキルアップではなくただ・・・「嫌になった」とか「会社に溶け込めない」とか挙句の果てに・・・「自分は悪くない。そんな社会が悪い」と平然と恋人や妻に言う奴。
そういえば・・昔・・・「メダカのような奴」(掬いようがない=救いようがないとか言っていたけど・・・ミジンコはもっと掬いようがない。
何せ・・・肉眼では見えない。見えない奴を救う・・・暇など・・毛頭作る気もないけど・・・









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