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「僕たちの・・・正義の戦い」 第89話    [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。

僕達のメニメニ大作戦・・・11

「ねえ~もうすぐ冬よね。」
「と・・・言うかもう冬のような気がするけどね・・・ちょっと寒い!」
「明日・・貴方の冬物買ってこないと[揺れるハート]・・・」
「うん・・・そうだな・・・お金も用意しておかないと・・・」
「全部でいいかしら[揺れるハート]
「う~ん。2千でいいんじゃない?一千ちょっとだったよね確か・・・」
「うん。増えてなければ・・・」

円単位のはなしじゃない。一万円札の話。
とにかく、返すものは返さないと・・話にならない。暴れるにも暴れられないし・・・

「そういえば・・優子明日休み?」
「勿論・・・全員臨戦態勢だからね。総婦長脅かしておいたもの・・・・」
「何て?」
「ひ・み・つ[揺れるハート]

そこへ・・・また・・ハンドスピーカーの声が響いてくる。

「お二人さ~ん!ご飯無くなっちゃいますよぉ~」 カオリの声だ。

ごはんが無くなっちゃたら大変なので・・・二人で早足で帰ることに・・・

「ねえ!ごはんが済んだら・・・ピアノ聴きたいな。紗江子さんも来てるし・・・」
「いいよ・・・少しだけやろうか・・・ほんの数曲だけどね・・・」

夕食の席に滑り込む。全員・・五穀と精進・・つまり肉・魚一切なしのご飯が並ぶ。

「はぁ?俺だけでよかったのに・・・」
「いいの!全員の意思だし・・・それに・・ダイエットにもなるしね。」 美希が代表して答える。
「まあ・・それでいいんだったら・・・いいけど・・・」

僕が五穀かゆを啜っていると・・・「神主ぃ~いるかぁ~!」と・・厄介じゃなかった・・地区長と関戸のおばば・・じゃなかったおばちゃんが血相を変えて飛んできた。

「はあ・・・何事です?」 僕は茶碗と箸を握り締めたまま・・・答える。
「神主!・・・Y組とやりあうって本当か?」
「ああ・・あれですか・・・どっちかと言うと・・・本当かな。でも・・狙いはあの馬鹿代議士と息子ですけど・・・」
「理由はなんでじゃ・・・」

関戸のおばば・・じゃない。おばちゃんは、まるで「安達ヶ原の鬼婆」の様相になっている。

「はあ。うちの巫女に手を出そうとしているわけでして・・・阻止しないと・・・でも、なんで知っているんです?」
「まさか・・とは思ったが・・あの大馬鹿息子か?」
「そうですけど・・・どこから聞きましたか?」
「わし・・・あの代議士の後援会の幹部なんじゃ・・・」
「なるほど・・・じゃあ・・・党が動いたとか?」
「ああ・・・後援会はそっくり移行することになる。・・・新しい候補者へ・・・しかし・・なんでそれを・・・」
「ちょっくら・・・動いたもんで・・・」 ヤマの素性を地区長にバラす必要はないし、義務もない。
関戸のおばちゃんが僕を手招きするので、しょうがない・・・茶碗と箸を置くしかない。
おばちゃんと地区長に誘われ・・・社務所へ行くことに・・・

「まさか・・・お主。命捨てるきじゃないだろうな?」 おばちゃんの眼力は凄い・・・全てお見通しのようだ。
「嫌だな・・・そんなわけないでしょ。俺・・・陰陽師ですよ・・・呪術かけてやりますから・・・」
「あいつらが心配しておってな・・・」
「あいつら?ああ・・・佐々木初め・・悪たれ連・・・」
「そうじゃ・・・・」
「まあ・・・そんなヘマはしませんよ。それに・・・上部組織の知り合いが出張ってくれることになっています。」
「そうなのか?」
「ええ・・・それに・・・コレ見せたくなかったけど・・・」

僕はSさんに渡された・・・日本最大級のヤクザ屋さんの銀バッチを隠しておいたところから引っ張り出してみせた。
Sさんが別れ際に、僕に貸して寄越したもの。つまり・・・僕はとりあえず・・直系のバッチ持ち。
僕のほうが、アッチの世界では位が上・・・

「神主!お主・・ヤクザだったのか?」
「違いますって・・やだなぁ。僕・・高校生ですよ。ヤクザなわけないじゃないですか。」
「そりゃそうだが・・・コレは・・・ヤクザが着けているアレじゃろう・・・」
「借りているだけですよ・・・でも、イザとなれば・・・2~3人は道連れにしますから・・・」
「お主・・・本当にそこまで・・・」
「ええ!やるからには・・トコトンやらせてもらいます。俺、神主の前に神様のお使いであるオオカミの血が流れているんです。それに・・・優子のお父さんが助けてくれるでしょ・・・前のときみたいに・・・・」
「あったことあるのか?」

僕は・・・入水自殺をしようとしたときに助けられた男性の話をした。その容貌・背格好とか・・特徴を・・・二人は、まるで狐に騙されたような顔をしている。

「なるほど・・・道理で。あいつらしい。お主に託したんじゃな・・・きっと・・・」
「うんうん。昔から・・・そうじゃった。ほら・・お前さんも覚えているじゃろう・・・佐々木の息子が川でおぼれかけたとき・・」
「ああ・・・あいつ。神主の衣装のままで川に飛び込んで助けておった・・・」
「そ・・そんなことがあったんですか?知らなかった・・・・」

いつのまに来ていたのだろう・・優子がお茶を持ってドアのところに立っていた。

「ああ・・優子ちゃんじゃなかった・・・若奥さんじゃな。あんたの兄さんも助けられたことがある。」
「兄さんまで?」
「ああ・・・あんたもおてんばじゃったけど・・・兄さんは今じゃ学校の先生様じゃけど・・・昔は手の付けられないほどの腕白じゃった・・・」
「兄さんがね・・・今じゃ・・・生活指導ですよ・・・あはは・・・」
「まあ・・そこまで覚悟を決めておるなら・・・わしらも全面協力じゃ。そうじゃろ・・関戸の・・・」
「ああ・・・あの馬鹿代議士にはもう薬もやらん。あいつら・・・のたれ死ねばいい。巫女に手をだそうとは・・・愚かな・・」
「あのぉ~ここにもいるんですけど・・・」
「お主は別じゃ!うん。大丈夫じゃ・・・神様もお主の味方じゃ・・・それに・・・」
「それに?なんです?」
「神社の連絡網で・・・祭りからやつらを締め出せばよい。テキ屋稼業じゃからな・・・」
「いいこと聞いたな・・・優子。俺・・・神主の衣装で突っ込んで行っていいかな?」
「もちろん!」
「明日・・・戦勝祈願やるんじゃってな?」
「ええ。」
「わしらも全員参列させてもらおう・・・」
「そうですか?ミミ・・・大丈夫かな・・・」
「何がじゃ?」
「ミミが・・神楽をあげるんです。初めての・・・」
「おお!」それは楽しみじゃ・・・お供えは・・わしが用意するからの・・・」
「ありがとうございます。」


「僕たちの・・・正義の戦い」 第90話 へ続く・・・・ 





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