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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第24話            [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

元服ってなんだ? 24

「なあ~部長の奴・・・遅くねえ?」
「さっき・・・美希センセーがタクシーできたじゃん。」
「うん。一緒に乗ってくるのかと・・・・」
「馬鹿!乗ってくるわけねえだろ・・・いくら・・あいつでも・・・・」
「それより・・・例のもの調達したか?」
「ああ・・・ガラナチョコとドリンクをな・・・ついでに・・・まむしとトラのアレが入った・・強壮酒。」
「しかし・・佐々木んちは色んなのがあるな?」
「ああ~おかげで・・・外に何人兄弟がいるのか皆目見当がつかねえよ・・・」
「やっぱり・・・金がないと・・女も相手にしてくれねえのかな?」
「多分な・・・地獄の沙汰も・・・・おっ!あれ・・そうじゃねえか・・・ヨタヨタ歩いているの・・・」
「きっとそうだ・・・コケる前に迎えに行くか?」
「そうだな・・・また・・担いで上がるのも面倒だし・・・」

そういう会話がなされていたとは・・・後で聞かされたのだけど・・・僕は“昨夜の疲れ”を引き摺ったままヨタヨタと歩いていた。まあ・・・長くなりすぎた・・・“尻尾”のせいもあるのだろう。
何せ・・・普段していない・・・本物のお勉強を2クール。つまり・・・昨夜は、一戦を終えたあとに“本当の方のお勉強”をさせられ・・・その後、また・・お風呂に漬けこまれ・・ピカピカに磨き上げられたと思ったら、また・・・2回戦も戦いが待っていて・・・多分・・・2時間か良くても3時間しか寝ていない。
僕は“朝ごはん”として、水筒にユンケルと赤まむしをそれぞれ・・・3本ずつ入れたものに神泉を注ぎ込み、これをグビグビ飲みながら・・やっと歩いている状態だったのだ・・・

「お~い!部長ぉ~そこで待っていろぉ~今行くからなぁ~」
「逝く?勝手に逝けよ・・・えっ!そうじゃなくて・・・ああ・・・こっちに来るのか・・・・」

僕はぼそっと呟き・・・そのまま歩みを止めた。駆けつけてくる仲間たちは、いつものごとく・・・僕をまるで荷物の様に(まあ・・・こんな状態ではお荷物なんだけど)担ぎあげ、校門を駆け込んだのだ。

「部長・・お前・・やつれてない?」
「ああ・・・こいつ・・・生きる屍状態だな・・・吸血鬼に相当抜かれたんじゃねえか?」
「ば・・ばか・・・散々な目に遭ったの・・・延々お勉強させられて・・・」
「あ・・あっちのだろ?いいねえ~お前は・・・毎晩やりまくれて・・・」
「馬鹿!この・・・単細胞・・・」
「おやまあ・・・散々世話になっているくせに・・・こいつ外に放り出すか?」
「佐々木ぃ~武士の情けだ・・・ここに寝かせて置いてやろうじゃん・・・落とせばいい話だろ?」
「あ・・あのなぁ・・・本当のお勉強をさせられていたの・・・何時間させられたんだろ・・・」
「お前?正気っ?」
「狂いそう!・・・狂う。狂うとき・・狂えば・・・狂う・・・」
「あらま・・こいつ・・・本当に狂っちゃったみたいだぜ・・・」
「しょうがねえ~部室まで担ぎあげるか・・・」
「おう!」

僕はそのまま・・部室がある4階まで担ぎあげられた。出来れば・・保健室のベッドの上が良かったんだけど・・
それか・・・せめて・・・頭を上にして運んで欲しかったけど・・・
いつものように・・・部室の床に敷いてある絨毯の上に放り出された僕。

「部長!お前・・朝飯喰ったのか?」
「・・・・・・・」 僕は床に寝転がされたまま・・・首を横に振った。
「しょうがねえなぁ~そうだと思ってよ・・・チョコレート喰えよ!元気が出るぜ!」
「あ・・・ありがと・・・・」

佐々木クンが包み紙を破いて僕に手渡してきたチョコレートを食べる。それをニヤニヤ・・・と笑いながらみている仲間。

「ほら・・・赤まむしとかユンケルもいいけど・・・これも飲んどけ!」
「何だこれ・・・」
「強壮剤!お袋が持たせてくれたんだ・・・・」
「佐々木のお袋さん・・・気がきくよな・・・」

僕はガラナドリンクで割られた・・・まむしとトラのペニス入りのお酒のミックスされたものを飲んだ・・・

「うっぷ!な・・なんだ・・・これ・・・不味ぅ~」
「大丈夫だよ・・・昔から良い薬ほど口に苦い・・だったと思うけど・・そう言うじゃん!」
「それ・・・良薬口に苦し・・・でも・・・水くれ・・・水・・・水筒でもいいや・・・」

僕はユンケルと赤まむし・・それに神泉がミックスされた特製ジュースの残りをゴクゴク飲んでいると・・・

「みんなぁ~お早う!」
「あっ・・佐山センセー・・・最近・・綺麗ですよね・・・・」
「こらぁ~佐々木くん。あいさつはどうしたの?綺麗になったっての前はブスだったとか・・・」
「い・・・いけねえ~そんなこと・・・それより・・・」
「佐山センセーお早うございます。」
「お早うございます・」
「美希は・・・元気でいいや・・」

僕はブツブツ文句を言ったのだが・・・聞こえてなかったようだ。

「あらぁ~そこで・・・寝ているのは・・部長のようね?どうしたのかな?」
「はぁ・・・」 僕は聞くな!と美希に合図を送ったのだけど・・・
「代わりに申し上げますと・・・部長は正体不明の吸血鬼に襲われ・・・挙句に勉強のしすぎらしく・・・」
「そう・・ありがとう。赤沼クン。それ以上は言わなくていいわ・・・・」
「でしょうねえ~」

僕はまた・・・寝転んだまま・・・小声で呟いた。今度は聞こえたらしく・・・

「あらぁ~部長!何か言ったかしら[揺れるハート]それに・・・お行儀が悪いわよね[揺れるハート]罰を喰らいたいのかしら?」
「と・・とんでも・・・ありません。」

しぶしぶ・・起き上がり・・・ペコンと頭を下げた。そこへ・・ガチャと音がしてドアが開き・・僕たち社会関係奉仕部の顧問で学年主任でもあって・・・ついでに・・僕の義理の兄さんが入ってきた。

「おう!お前ら・・・今日も悪ガキやっているか?おや?佐山先生お早うございます。」 (普通・・・こんな風に言う先生はいないと思うけど・・)
「はい!センセーお早うございます。」
「お早うございます。・・・今日も充分・・悪ガキですわね・・・みんな・・・
「そ・・そうですか・・・いよいよ・・今日だな・・・お前らの元服式」
「あのぉ~元服って・・何するんですかね?」

 僕たちは何をやるのか・・やらされるのか説明すら受けていない。代表して僕が質問をするしかない。

「さあな・・・それより・・・緊急の依頼が入った」
「何ですか?センセー。草むしりですか?まさか・・・先生方の車を洗えとか・・・」
「そんなんじゃないぞぉ~佐々木。隣の病院の・・・看護寮からなんだが・・断るか?」
「と・・とんでもございません。い・・行かせていただきます。」

僕は兄さんにすがりつく。ついでに・・・みんなの眼がキラキラ輝いたのは当然と言えば当然なんだが・・・

「あらぁ~部長は駄目!罰当番あるもの・・・」
「そ・・そんなぁ~帰ってきてから・・・やりますから・・」
「駄目!午後は元服式でしょ?明日は朝からいなくなりそうだし、神社に帰るんでしょ?」
「は・・はあ・・・そうですけど・・・後生ですから・・・」
「駄目!そんな元気があるなら・・・罰当番優先でしょ?」
「に・・兄さん何か言ってやってくださいよぉ~」

僕は・・・兄さんに助けを求めた。

「何かやらかしたんですか?部長・・・・」
「ええ・・・お行儀が悪かったもので・・・」
「ああ・・それで・・・じゃあ・・・部長は罰当番だな・・・」

兄さんにまで見捨てられた僕。もうちょっと縋ってみることに・・・・

「そんなぁ~折角の・・・」
「折角のなんだ?」
「いえ・・あのぉ~・・・・しょうがない・・・罰当番します。」
「じゃあ・・・佐々木。お前がみんなを引き連れていけ。後で顔を出す。」
「はい。」
「それから・・・部長は・・・罰当番・・・って何をさせるんですか?」
「ええ。地学準備室の片付けを延々引き伸ばされているもので・・・」
「じゃあ・・・それだな!以上・・・活動を開始しろぉ~」
「はい。」

勢いよく答える・・・僕以外の社会関係奉仕部の連中。

「は~い。」

ひとり・・暗くなっているのは・・・僕一人。だって・・看護寮と言えば僕たちにしてみたら・・天国の次くらいに良い場所に決まっているわけで、“健全な男子”なら・・陰気くさい地学準備室より・・女の園の方が良いに決まっている。仮に美希が地学準備室に居たとしてもだ・・・・
佐々木以下、僕を除く社会関係奉仕部の面々は嬉々として出かけてゆき、僕はまるで死刑執行台に向かう囚人のごとく、それか・・・安楽死させられる野犬収容所の犬か・・・はたまた・・・屠殺場に送り込まれた牛や豚の気分で・・・美希に連れられて地学準備室に向かった。

「馬鹿ねえ[揺れるハート]確かに看護寮だけどね。誰も寮の中に入れるとは言っていないもの・・・」
「えっ?」
「つまり・・・彼らは物置の整理に駆り出されたわけ・・・・」
「み・・美希・・知ってたの?」
「うん。頼まれたのは私だもん。」
「あんなホコリまみれになるより・・・私と一緒に邪魔されない方がいいでしょう[揺れるハート]?」
「うん。なんだ・・そうだったのか・・・ザマアミロ・・・奴ら・・・・あはは・・・・」

僕は地獄に仏を得たのだ。佐々木クンたちは・・・一気に天国から地獄へ突き落されたわけで・・・
確か・・あそこの物置と看護寮は厳重な壁に仕切られているのだ・・・鋼鉄のドアが付いているけど・・・
同じ・・汗を流すのなら、ホコリ臭い物置より、地学準備室だけど・・・少々陰気くさくても・・・・別の汗を流したほうがいい。それに・・・特製ジュースが効いてきたのか?佐々木クンの持ってきた“強壮剤”が効いたのか?知らないけど・・・僕の僕自身はそろそろやる気を起こしているのだから・・・・


「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第25話へ・・・続く・・・・









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