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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第33話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「嵐の前触れ・・・」5

僕達の学園の前には“公園”みたいなところがある。そこに屯して僕がいつものpフォーマンスを演じるのを待つ、社会関係奉仕部の仲間とギャラリー諸君。その諸君が、クラッカーとか準備に勤しんでいるところへ、後ろから接近を図る僕。ジリジリと歩み寄り・・・いきなり手に隠し持っていたクラッカーを立て続けに・・ポンポンと放つ僕。
一瞬、ささきくんたちは解らなかったみたいだ。誰かが誤ってヒモを引いてしまったと思っていたのだ。
何故なら、僕は正門の前に優子の運転する車でたどり着き、熱いキスシーンを演じることが当たり前だと思っている。そして・・・彼らはその2人・・つまり、僕と優子に向けクラッカーを打ち鳴らすのが、当たり前になっているからだ。

「だ・・誰だ。慌てて・・ヒモを引いた馬鹿は・・・・」
「俺だよ!佐々木ぃ~おはよう!」
「部・・部長!てめぇ~いつ帰ってきたんだ?」
「さっきな!とっくに・・優子とミサはこの場には居ない・・・紗江子んところへ行ったからな!」
「何で・・・今日に限って・・・折角歓迎の用意してたのに・・・」
「あのなぁ~鬼クマの野郎の目もあるじゃん。・・・」
「そうか・・・例の?」
「うん。・・・そう言うこと。いいか・・・試験期間が終わるまで・・・大人しくしてろよ!」
「じゃあ・・・登校するか?あの馬鹿が木刀振りまわす前に・・・」
「あん?いつも・・竹刀だよな・・・」
「ああ~さっき忍者部隊から連絡が来た。どうやら・・お前が遅刻するのを待ち構えているみたいだぜ・・・」
「やっぱり・・・じゃあ~諸君!さっさと校門を駆け抜けるぞ!」
「おう!」

僕たちは・・・定刻より早く校門を駆け抜けた。勿論・・・鬼クマは何も言えるはずがない。
忍者部隊の“ご注進”により・・兄さんこと学年主任も、慌てて正門に駆けつけて来ていたし、美希も・・・おっと学校なんだから・・美希センセーと呼ばなければならないし、担任のキー先生も僕たちを守るためだか知らないけど、正門に来ていた。僕たちは正門を駆け抜けると、急ブレーキをかけ、くるりと後ろを振り返った。
何せ・・礼儀だけはうるさい学校なんだから・・・挨拶はちゃんとしなければならない。

「先生方、お早うございまぁ~す。」

僕たちは深々と90度のお辞儀をする。もちろん・・・これはパフォーマンスにしか過ぎない。
鬼クマは“階段落ち”の敵討をしようと仕組んでいたらしいが、“今日”の僕たちいや・・僕には落ち度がない。
こんなところに立ち止まるのは馬鹿のすることなんだけど、僕は馬鹿なんだから・・仕方がない。
憎々しく睨んでいる鬼クマと睨みあいをする。もちろん・・・兄さんとキー先生。それに美希はいつでも間を割って入れる様な態勢を整えている。

「おい!さっさと行こうぜ・・・何か獣臭くて適わないからな・・・」

佐々木クンも鬼クマに聞こえるように言いながら、僕の腕を引っ張ってゆく。
もちろん・・一発触発の空気が廻りを包み込んでいるようだ。

「おい!社会関係奉仕部の部長だったな・・ちょっと待て!」
「何か御用ですか?熊田教官。」
「何かご用じゃねえ~てめぇ~の態度が気に食わん!」
「そうですか?俺には・・・教官の体臭というか・・・酒臭さが気に入りませんけどねえ~ここ学校ですよ。それも誇り高き我が学園・・・朝から酒の匂いをプンプンさせられちゃあ~堪ったものじゃありませんよね。ク・マ・ダ教官」

鬼クマは木刀を握り直し・・僕は身体中から金色のオーラを放っていたらしい。慌てた・・兄さんこと学年主任とキー先生が間を割って入る。

「クマダ教官・・・馬鹿は相手にしちゃぁ~駄目ですよ!」
「そうそう・・・それに・・こいつら・・・遅刻でもなく・・最低限のマナーだけは守っていますし・・・」

その二人を振りほどくと僕の耳元で・・・つぶやく鬼クマ。

「いつか・・てめぇ~の化けの皮剥がしてやるからな!」

僕はわざと聞こえないフリをして・・・

「先生方!ご指導ありがとうございましたぁ~」

僕はやけになって大声で怒鳴った。勿論・・・その後、すぐに・・・美希に僕たちは“部室”に集合をかけられる・・

「キミタチぃ~すぐに部室に集合しなさい!」
「はい!」

僕たちはまだ睨みつけている鬼クマを完全に無視して校舎へ駆け込み、階段を駆け上がり、部室の鍵を開けると全員でなだれ込んでゆく。

「おい!馬鹿・・じゃなかった・・部長!」
「何だ?佐々木・・・・」
「お前・・・俺らには大人しくしてろって言って自分だけやるつもりだったな?」
「さあな・・・やられたらやり返すけどな・・・・」
「あのな~お前一人でやられたら・・俺ら面白くないじゃん・・・」
「そうか?」
「そうだとも・・・」
「おい!来るぞ・・・」

ドアに耳をくっつけて周囲の音を確認していた大岩がみんなに黙る様に注意を促す。
もちろん・・美希はわざとヒールの音を立てて教職員用エレベーターから部室へ向かってきているのだけど・・・
ドアが開き、美希センセー・キー先生。そして兄さんこと学年主任が順番に部室へやってきた。

「みんなぁ~お早う!」
「お早うございます。先生方。」
「お前ら・・ちゃんと合宿で勉強してきたか?」 
「勿論です。田中センセー」 (キー先生は・・田中先生。本人を前にキタローとかキーとか言うわけにはいかない)
「まったく・・・部長!」
「はい!学年主任先生」
「こっちの寿命が縮んじまう。あれほど・・体育科の馬鹿を相手にするなと・・・」
「そうよ!部長!担任である田中先生と学年主任がいなかったら・・・今頃病院送りよ・・・」
「はい!すみません。でも・・病院送りは違いないと思いますが・・・・果たしてどっちだったかは・・・」
「まあ・・いい。お前らに忠告しておいてやろう・・・試験が終わった後・・お前らに血反吐を吐かせてやるとほざいておった・・・そうだ!部長!」
「はい。何でしょうか?田中先生。」
「うん・・そのなんだ・・・お前らの“土産”。あれ・・結構効きすぎるなぁ~」
「もう・・飲まれたんですか?で・・・どうでした?」
「馬鹿野郎!朝っぱらから言えるか!でも・・・みんなの心遣い嬉しかったぞ!それじゃあ~先生方、私はHRがありますので・・・お前らは出席扱いしておくから・・・“自習”しておくように・・・」
「ご指導ありがとうございましたぁ~」

田中先生はポケットから折りたたんだ紙を一枚、テーブルに置くと部室を出て行った。
兄さんはその紙を僕に“拾う”様目で合図を送ってきた。
そこには・・・予想問題から出題される番号が書いてあり、特に注意すべき点が記されていた。

「が・・・学年主任先生・・・これ・・・」
「ああ・・・あの先生らしいな・・・そして・・・これは・・・他の先生方からお前らへの贈り物だ。」

兄さんがポケットから出した紙切れには“外部業者”へ委託され作られた問題の出題番号が列記してあった。

「いいか!横流しはするんじゃないぞ!いいな!」
「はい!ありがとうございます。」
「いいから・・・さっさと写せ!」
「はい!」

僕たちは手分けをしてその出題番号を列記した紙をノートに書き写した。
兄さんは書き写した紙を回収してゆき・・・灰皿に細かく千切り、火を付けた。

「いいかぁ~俺はひとりごとを言うからな・・・今日から“グランド”には誰もいない・・・試験の最終日まではな・・」
「はい。」
「試験の監督は・・・俺と佐山先生・・それに熊田教官が立会い、会議室でやる・・・」
「やっぱり・・・・」
「ま・さ・か・・とは思うが・・・カンニンングペーパーは持ちこむな!それから・・・悩む演技をしろ・・・」
「はい!」
「それじゃあ~佐山先生。私は“会議”に出席しますので・・・」
「ええ~この後この子たちは“奉仕活動”がありますので、私が引率を・・・」
「じゃあ~よろしくお願いします。お前等・・・判っているな!あんまり・・・・迷惑を掛けるな!それから・・・やるからには徹底しろ!」

どっちやねん!と突っ込みたいところ・・・それに“奉仕活動”なんて今日の予定には入っていない。

「じゃあ~佐山先生よろしくお願いします。」

兄さんはこれから”会議”が待っている。まあ~おのずから内容は解っている。つまり・・僕達を血反吐を吐かせるようなプログラムを組んでいること。ただ・・グランドで死なれては困るから・・体裁だけ整えて自分の身を守ることだけ考えているんだろう。
だが、“勝算”はこっちにある。何せ・・・グランドへ派遣される看護婦は4名。カオリ・洋子・奈々子にミサ。優子は面が割れているので近くで待機することになっている。もちろん・・T女部隊も数名だとは思うけど、応援に来ることになっている。それに・・・関戸のおばばに頼んで作ってもらった・・・特製の即効性のない下剤入りのお酒。それに即効性の下剤入りの丸薬。サッカー部の監督には、この前死んでおいたほうが良かったという恐怖を与え、鬼クマにはとりあえず・・・・”恥ずかしい”思いを受けてもらうことにしてある。まあ・・・やりすぎて死んじゃったらグランドの中にある合宿所の床下にでも埋めておけばいいだろうし、陸上用の幅跳び用の砂地に生き埋めにしておくのも悪くはない。
でも・・・僕達はこれから一体どこへ・・・“奉仕活動”に出かけるんだろう。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第34話へ・・続く・・・

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