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僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第14話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

ロマンティックな夜になるといいんだけどね・・・②

「なあ!部長の奴。頑張ってるかな?」
「佐々木ぃ~何の話しているんだ?」
「やだな!先生でしょ!早く赤ん坊の顔見せろって言ったじゃないですか?」
「俺が・・・そんな事言ったか?」
「言いましたとも・・・なあ!みんな!」
「言った・・言った・・・それで、部長も頑張るって宣言したからなぁ~」

地区長の家の母屋では、“麦のジュース”が振る舞われ、更にお米を発酵させた“透明なジュース”の大瓶が、
1本また1本と空いてゆく。

「お前等に酒を飲ませるわけにはいかないからな!これはジュースだ!いいな!」

佐々木クンが率いている。地区長の家残留組に“異存”はなかった。特に、透明なお米を発酵させたジュースは、さっき学年主任である。兄さんが、僕から巻きあげて帰っていったのだ。

「しかし・・出来ねえもんだな・・」
「何をだ佐々木ぃ~」
「やだな!先生!赤ん坊でしょ・・・そろそろ・・お腹大きくなり始めてもおかしくないと・・・」
「バカタレ!犬や猫じゃあるまいし・・・そうだろ!佐々木!」
「大丈夫ですよ!部長も優子さんもイヌ科ですよ・・・オオカミだから・・・」
「ったく・・お前等の頭の中身はそれだけしかねえのか?」
「ええお陰様で・・・今頃アォォォォォォ~ンかな?」
「ったく・・・あいつはともかく、お前等までは勘弁しろよ!」
「了解っす・・・多分ですよ・・・お約束できませんが・・なあ!みんな!」
「てめえら・・・まさか・・・」

佐々木クンの推理?は当たっていた。僕は一生懸命せっせと・・・励んでいた。まあ、やるな!と言われたって“ヤリタイ盛り”なわけで、数撃てば当たるかもしれない。何しろ、関戸のオババにこれ以上変な薬を飲まされては、アッチコッチに子オオカミが生まれても困る。いや、別に困りはしないけど、やっぱり、優子が僕の奥さんなわけで、優子が見事“ご懐妊”になって貰わねば困るのだ。

「ねえ!先生!」
「あん?」
「先生は結婚しないんですか?キー先生みたいに上手く行くといいですねえ~」
「し・知るか!お前等の面倒みるだけで、コッチは大変なんだぞ!」
「おい!聞いたか?じゃあ・・スキー場のバイト断るか?」
「だな・・・」
「お・・お前等・・・」
「知ってますよ!吐いた方がラクになりますよ!優子さんから聴いたもの・・・」
「優子が?あの・・馬鹿妹めっ!」

後で佐々木クンから聴いた話によれば、兄さんの顔は真っ赤に染まっていたらしい。兄さんは大学時代に山岳部に所属しており、無二の親友で山で遭難死した守さんの妹で、兄さんから見れば妹みたいな存在だった純子さんと街で再会。まあ、再会と言うより、“呼び出された”のだ。何でも、純子さんは、ご両親ともうひとりのお兄さんで、やはり兄さんの山岳部時代の大先輩である進さんと守さんが死んだ山が見える場所で、ロッジを経営していたのだ。

「絶対・・唆されたんだわ!」
「ば・・馬鹿!お前等に山の魅力を・・・・」
「もう充分に、俺ら山登りしてますよ・・・」
「そう言うな!お前等社会関係奉仕部だろ?人助けが・・・」
「顧問を助けろと?」
「そう言うことだ・・・」
「バイト代・・安くねえかな・・・」
「いいのか?お前等・・・折角、女子校のスキー教室があるからと思ったんだが・・」
「早く言って下さいよぉ~そう言うことは・・・なあ!みんな!」
「そうそう・・・」
「そうだよな?俺が神様に見えるだろ?」
「はい!」
「文句言わずに働くな?」
「働きます!」
「バイト代は遠征費用として没収するがいいな?」
「結構です!」
「解ったら早く寝ろ!それからクリスマスパーティーするんだってな?」
「ええ!明日の夜ですけど」
「あんまり・・羽目を外すなよ!俺は明日の朝帰らねばならん。」
「わっかりましたぁ~」

その頃、僕は“一戦”を終え、優子に更なる情報と言う奴を聴きだしていたのだ。

「それで・・・あの兄さんがね・・あはは・・・」

僕は布団の上で、腹を抱えて笑っていた。優子は小ぶりの二つの桃の下で、腕組みをして、笑い転げる僕を睨んでいた。

「笑いごとじゃないわよ!」
「いいじゃん!そう言う事なら“協力”しなきゃな!お互い“持ちつ持たれつだ”から・・・・」
「でも・・・」
「デモもへったくれもないじゃん!あの兄さんがね・・・あはは!明日が楽しみ!」
「何か企んでいそうな顔ね?」
「判る?」
「もちろん!」

兄さんの彼女だった純子さんが僕たちに会いに来るのだ。それも明日。そのまま帰るのは大変なので、鎮守の森に滞在してもらうか?地区長の家に泊まってもらうことになっている。

「青○の二代目にしてみるか・・・でも、兄さんが学校辞めたら困るしな・・・上手く行って・・・」
「そうねえ~幸せになってくれるのならいいけど・・・“歯止め役”いなくなっちゃうもんね!」
「純子さんはロッジ辞めそうもないんでしょ?」
「そうじゃなきゃ・・断らないと思うんだけど・・・」
「へっ?」
「昔、プロポーズしたのよ!兄さん・・・」
「それで・・断られたと・・・」
「早い話はね。でも、彼女も未だ独身だし・・・」
「そんじゃあ~くっつけちゃって・・但し、俺らが卒業した後、学校辞めてもらってロッジへ行かせるか?」
「出来るかな?」
「んなもん!楽勝じゃん!なるほどね・・腕が鳴る鳴る法隆寺・・・」
「それを言うなら、鐘が鳴る鳴るでしょ・・・」
「そうとも言うけど・・・優子!ちょっと耳貸して・・」
「ミミ?ミミは貸せないわよ物じゃないし・・・」
「あっちのミミじゃないの!優子の耳!全く・・ミミに改名でもしてもらおうかな?イヤリングの耳!

僕は優子の耳元で作戦の概要だけ説明した。優子はウンウンと頷きながら、ニヤリと笑った。

「それで行こうか?」
「でしょ?しかし・・あの兄さんがねえ~山岳部だったとは思えないよ・・」
「昔はアレでも鳴らしたのよ・・・遭難しかけても自力で帰ってきたし・・・」
「兄さんが山男なら、俺らカモシカ並みだな。いや、オオカミだから当たり前か・・・」
「そう言わないの!ビールの飲み過ぎかしら?」
「だね・・・あのお腹はヤバイよ!まあ、いいや・・・で?どっちに賭ける?」
「何が?」
「決まってるじゃん!兄さんと純子さん・・上手く行くかどうか?」
「そりゃあ・・上手く行って欲しいけど・・・」
「うん。俺も・・・でもねえ~難しいな!兄さんの場合。」
「どこがかしら?」
「おっちょこちょいでしょ!まぬけでしょ!まあ~アレだけ不器用なのみた事が無い!」
「酷いわね!一応、あたしの兄さんなんだけど・・・」
「だから、オマケしておいたけどね。でも、俺らは好きだよ!兄さんは・・・」
「昔は天敵だったんじゃ・・・」
「昔はね!そうだ!感謝しなきゃいけないな・・鎮守の森に送ってくれたの兄さんだもんね!」
「そうねえ~あの時は面白かったわ[揺れるハート]・・・」
「あっ!そうだ・・あの時は大変お世話になりまして・・・」

僕は布団の上にちょこんと正座をすると頭を下げた。優子は今にも噴き出しそうな顔をしている。

「いいえ・・こちらこそ!大量のプレゼントにカエルをいただいて・・・あはっ[揺れるハート]
「いえいえ・・こちらこそ!水風呂に池で泳がせていただいたり、プレゼントのお返しを頂いたり・・・」
「そうだったわね・・色々あったわ。」
「まあ、こうして鎮守の森に優子といられるのも兄さんのおかげ・・・山でお守してくるよ!」
「どうやって?」
「ひ・み・つ!それよりさ・・・」

僕は優子を抱きしめると廻りの期待に応えるべく、2回戦に突入していった。その頃、佐々木クンたちは軽く1ケースのビールを空け、兄さんに山の魅力とかを大量に吹き込まれていたのだ。後で聴いた話によれば、僕たちは全員、登山部も掛け持ちになったらしい。社会関係奉仕部として、山登りをしながらゴミを拾い集めるのだそうだ。僕と優子の息遣いが荒くなり、鎮守の森に差し込む月の明かりに照らされながら、僕と優子の影はひとつになったままだった。

ロマンティックな夜になるといいんだけどね・・・③へ続く

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inacyan

此方も続きが楽しみになりました(o^_’)b

by inacyan (2010-08-31 20:11) 

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