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「ちょっとだけ人より長い・・・・夏休み!」-1章- [闘病記]

-触 診-

オストドはツアーコンダクターだけを生業にしていたのではない。どこかのCMではないが、「どんどん飲め飲め客の酒」。「ツアコン」と言っても「主催旅行」だけ添乗していればいいわけではない。「接待旅行」や「社員旅行」「農協の旅行」などの「宴会旅行」をはじめ、「女子校」の修学旅行(これが一番・・・・だった)やあちらこちらの学校の修学旅行。語学学校の研修旅行などの手配旅行にも添乗しなければならない。どちらかと言うと主催旅行(ツアー)の添乗は気が楽だし、ナンパ(「お客には手を出してはいけない」と言う不文律は・・・・守ってましたけど)もやり放題(主にCA・バスガイド・他社のツアコンetc)。まあ、高校時代のあだ名(オストド・歩く種馬・タラちゃん・・・・)確かに「その方面」の才能は人一倍あった・・・・・。(ボコッ!)「ふっ・・・・」(殴られるオストドとメストド1号のため息)中でも、一番気を使うのが手配旅行。それも接待旅行や招待旅行、修学旅行。農協の「おっちゃん&おばちゃん」を連れて温泉に一泊の場合には、「酒に強い添乗員」が選ばれる。出発した途端に紙コップ酒。しかも「溢れんばかり」注がれているものを、「一気」に飲む。その後はウィスキーやビール・焼酎と手渡されるものを「飲み干さねばならない」義務がある。休憩や見学のたびに「トイレに駆け込んで」指を口に突っ込み吐き出す。(酔っぱらっては仕事にならない)そのような行為を延々繰り返す。宴会場でも煮物椀の蓋に注がれた日本酒などを「すきっ腹」に押し込めるだけ押し込め、また、トイレで吐き出す。「何をもったいない事を・・・・」とお怒りになる方もいるだろうが、売り上げの10%が会社に入る仕組みになっているので、「売り上げ」のためやむを得ない。私ではない・・・(と、記憶しているが???)ある添乗員(男)は「自分自身」を取り出し、コップに水をいれ、「阿寒湖のマリモでございます」などと一発芸(おばちゃんたちには受ける)を披露?する。そんな「むちゃくちゃ」な生活が続けば1年目で腰痛。(性病になったのもいたけど・・)2年・3年と経てば「廃人」になるのも時間の問題である。私の場合には、胃潰瘍になったので、ドクターより「1年間添乗禁止&酒全面禁止」を言い渡されたのだが・・・・。いつまでも「過酷」な世界に身は置けないので、お誘いを受けたとある大手損保会社の「代理店研修生」として勤務。必要な資格をある程度修得したので、「顧客」(旅行業界時の)前職場の社長に乞われて入社した。そこの会社は生損保代理店として、日本有数の企業(代理店としては)で、私の担当は取りあえず「アメリカンファミリーの保険」を扱うことになった。業界の健康保険組合とタイアップし、共済会として各社を訪問・説明会・勧誘をするわけなのだが、乳がんになった「乳房の模型」を持参し、実際に「触診」のやり方をレクチャ-するのだが、男性陣には「奥さんや恋人の乳がんを早期発見できるかどうかは、あなた次第!」としこりの見つけ方をレクチャーし、女性陣には「恋人やご主人に見つけてもらうか、ご自身で見つけるか?さもなければこの私が・・・」などと言いながらレクチャーしていたのだが・・・・。その頃から風呂場ではチェックしていたのだが、正月が過ぎいつもの勤務が始まったある日のことである。「何かがおかしい」男性にはお分かりになるのだが、「男性自身」は「バットが一本、玉二つ」なのだが、右側の玉が左に比べ大きくなってきている。・・・・・おかしい。だが、自分がセミノーマと呼ばれる精巣腫瘍(悪性)に罹っているとは考えられずに、「きっと疲れているせいだろう」「暫くすれば治るさ」と現実逃避をしていたのである。


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risa-haha

入院治療されたのですね。元気に復活おめでとうございます。こちらは旅行大好き母です。でも公務員で土日と盆とGWと年末年始しか旅行にいけません。高いシーズン・・・定年退職後を夢見るのですが,「今」も悔いなく生きようと,とうとう「親孝行」を言い訳に10月は振り替え休日と土日の3連休でGWに続いて台湾に行きました。夏と年末年始は,長女の7年間の留学の世話を言い訳にヨーロッパです。(何もかも言い訳が伴う旅行になるのは,周りが海外に行く人が少ないから。それでも,数名は毎年行っているのですが,行かない人は生涯に0回か1回というくらい。)
オストドさんのHPとても参考になります。だから,せめて長く続けて欲しいから禁煙してください。元気と思っていても明日は何があるかわかりませんよ。私の主人も約3年前にあっという間に逝ってしまいました。ドラマを見ているようでした。まだ私も子どもたちも信じられないのです。我が家も主人の考えで,死亡保険はいらない,入院保険が大事の考えで保険に入っていたから,入院費用月100万かかっても,入院保険があったのでどうにかできました。主人が亡くなったあと,慌てて私の保険を増やしました。入院保険って大事ですね。
旅行は主人がいなくても前と同じように続ける(前以上になっている)いつも家族5人で行っていたのですが,今は我が家にいる高校生と中学生と私の3人旅です。早くオストドさんの情報を生かして,世界1周のチケットでうまく世界を回りたいです。子どもがそばにいるうちに。
*これはオストドさんだけが読んでください。
by risa-haha (2007-11-04 07:49) 

空飛ぶ食欲魔人

risa-haha様
心優しいコメントありがとうございます。
ご主人様を亡くされてさぞ、お辛くそしてお悲しみになったのではと、心中お察しいたします。また、亡くなられたご主人様もご無念だったのではないかと思います。私も病を告げられた際に、京都のとあるお寺の住職さまに、ご法話をいただきました。「人間誰しも必ずお迎えの来る時がある。その時まで、仮に貧しくとも、心は豊かに過ごしなさい。妻を慈しみ、そして子供を慈しむ心。人を思いやる心が大事です。」
幸い、私の病は「盲腸並みかそれ以下」と言う。ガンのなかでも類まれな簡単な手術で済み、5年間・毎月の経過観察及び検査も乗り切り、今は「不眠症&高脂血症」の投薬治療だけで済んでおります。
オストドも一時「禁煙」を考えてはみたのですけど・・・・。確かに「タバコ」は自分だけでなく、周囲の人間の健康も害すると分かてはおりますし、自分の健康と家族の生活安泰の為にも止めなければとは思うのですが、生まれつき「意思」が弱く・・・止められそうにありません。(一応、禁煙セラピーとかも受けたのですが・・・・・ムダでした。)
台湾やヨーロッパはいかがでしたでしょうか?是非、旅行の記録を読ませていただきたいと思います。
オストド&メストド1号の海外発券の旅も佳境に入り、いよいよ「スリランカ発券」による旅が始まろうとしています。今度の年末・年始はシンガポール経由コロンボへ。日本への出稼ぎ(復路と言うのでしたっけ?)は、ドーハ経由のカタール航空ビジネス&ファーストの旅となります。今から5つ星エアーラインのサービスが楽しみです。是非またブログへのご訪問お待ちしております。
最後になりますが、risa-hahaさんとご家族にご多幸が一杯ありますように心よりお祈り申し上げると共に、ご訪問の御礼を重ねて申し上げます。
by 空飛ぶ食欲魔人 (2007-11-04 13:09) 

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