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「僕たちは社会関係奉仕部」第1話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

馬鹿は死んでも直らない!? 1

「なんだよ~おめら・・・また・・・指定席行きなのか?」
「うるせー馬鹿!」
「馬鹿に馬鹿って言われたくねえ~な!」
「あのな~佐々木・・・・馬鹿に・・・馬鹿って言う奴は大馬鹿なんだとよ~」
「はん・・・まあ・・・キーのやろう・・・・足止めしといてくれや・・・」

僕らは教員室の前にある・・・・・廊下に向かって走っていった。走りながら・・・・・
「また~俺ら強制労働か?」 
「ああ?お前ら・・俺に内緒で・・・なにかやりやがったな!」 と僕。
「まったく・・おめえは・・どうせやりまくってたんだろうから・・・いいけどよ・・・俺ら・・・・」
「ウンウン・・・素直に白状しとけば・・・・神様のご加護が・・・・」
「お前・・いつから・・宗旨替えしたんだ?おまえ・・・・神社だろうが・・・」
「まあ・・・神様には違いない・・・それより・・・どうした?」
「ああ・・・トルコ行こうとして・・・・中等部の佐山に見つかった・・・・・」
「ふ~ん。佐山・・センセ・・か・・・・それで・・・お前ら・・・やったの?」
「だ・か・ら・・・・入るとこみつかって・・・・よ・・・・・」
「どこ・・よ」
「ああ・・・お前んちのとこの駅・・・北口・・・」
「ジャスミン?それとも・・・・ニュー冨士?」
「ジャスミン・・・・」
「でも・・・あそこ・・・・ばばぁ・・ばっかりらしいけど・・・・」
「いや・・・この際・・・・」
「なんだよ・・白○・・・・ああ・・・そうか由香ちゃんじゃ・・・・まだ・・・・」
「そうそう・・・こいつが行こうって・・・・」
「で・・・・なんで・・・・俺誘わないのかな?」
「だって・・・・お前・・・・優子さんと出来るのに・・・・いいじゃん。」
「まあ・・・優子だけ・・じゃ・・・あっ!」
「ほほう・・・・これは・・後で聞かないといけませんね。」
「おい!。お兄様とキー出てきたぞ!」

僕らは、生活指導室(僕ら以外の利用は・・・・ないそうだが・・・)の前に整列した。
やだ・・・キーセンセ・・・・・愛のムチ・・・・新調・・している・・・・・・・
「先生方・・・・お早うございます。」
僕らは声を揃え・・・大声で挨拶した・・・・・毎度の事だし・・・・
「おう!悪たれ連!元気そうだな!よし!中に入れ・・・・・」
「ハイ!」

僕を先頭にゾロゾロ中に入る・・・もちろん座る席も・・・・指定席で・・いつも一緒。
「で・・・先生・・・・僕ら・・・なんで呼ばれたんでしょうか?」 僕が口火を切るのはいつものこと。
「ほほう・・・学校の前で・・・堂々と・・・・ラブシーンしたくせに・・・・・まあいい。」
「はっ?」
「今日・・お前らを呼んだのは・・・・こっほん!・・・まあ・・・よく・・やったらしいな・・・」
「あの~最後のほう・・聞き取れなかったのですが?」
「ああ・・・お前ら・・よくやった!・・・学校に感謝状が届いている!」
「なんだ・・・・そんなことで・・・・ここに呼び出し・・・カンベンしてくださいよ・・・・また・・何か見つかったのか?と・・・・・」
「ほほう・・・大岩・・・・何かやったのかね?夏休み・・・・」
「い・・いえ・・・・僕ら・・・一生懸命・・・社会奉仕・・しましたから・・・」
「ああ・・・だから・・・正式に発足した。・・・・社会関係奉仕部。」
「まさか・・・・本当に・・・・がんばってくださいね。・・・・先生方」
「バカヤロウ・・・・お前らがやるんだ。・・・・落ちこぼれの・・お前らが・・・」
「まあまあ・・キー先生!彼等・・よく働きましたよ・・・・」 
「さ・・すが・・・・・じゃなかった・・・学年主任先生!」
「まあ・・・先生がそう仰るのなら・・・・そこで・・・・委員長!」
「はい。」
「お前・・・・部長!」
「はぁ?・・・」
「話は聞いている・・・・神社の神主代行らしいじゃないか・・・・がんばれ!」
「はい!」
「そこで・・・・お前らには・・どうせ・・・ただで・・・・学校の名誉のために働けと言っても働きそうにない」
「そんなこと・・・・あるか~」
「そこでだ・・・・部活の遠征の場合には・・・出席扱いになることは・・知っているな?委員長!」
「はい!」
「校長ともPTAとも話し合ったんだが・・・・・正式な部だから・・・お前ら遠征中は出席。それに・・・午後は部活として・・・近隣及び学校・・そして・・・・福祉関係箇所でのボランティア・・・・」
「はあ・・・」
「もちろん・・・それも出席とする。」
「でも・・・試験・あるもんな・・・」
「ああ・・・そこは・・・その・・・なんだ・・・・お前らの活躍次第では・・・・及第点を出してもいいと・・・・」
「やった・・・・」
「さらに・・・・学校の名誉になる感謝状が貯まったら・・・・大学の推薦もありえる・・・・」
「悪くない・・・取引だよな?」
「ああ・・・やるか・・・」

まあ・・・・そこには学校側の思惑は一杯ありまして・・・・腐りきったリンゴを・・・・腐りかけているリンゴの中に入れると・・全部腐ってしまう・・・従って・・・・・授業には極力出さない・・・・つまり・・・残りのリンゴはなんとか・・食べれる・・・・・というわけで・・・・・・。
僕らも・・・・勉強しないで済むなら・・・・・それに・・・・・結構・・・・悪戯のタネはありそうですし・・・・・

「でも・・・センセ・・・・部室・・ありませんけど・・・・」
「ああ・・・ココを使うことになった。」
「じゃあ・・・生活指導室は・・・・・」
「ああ・・・今度は校長室を使う・・・お前ら・・・気をつけろ・・よ。」
「了解っす!」

僕らは始業式に・・・・出席はしたけど・・・・・壇上に並ばされ・・・・苦虫を噛み潰した・・一部の先生方の前に並び・・・・満面の笑み(ココ・・数十年感謝状なんて・・来たことがないそうで・・・)の校長先生から、
「奉仕部」と書かれた部章を受け取ることになったのだ・・・・・
その日は結局・・・・夕方までかかり・・・部室の大掃除!を行い・・・・下校しようとすると・・・
兄・・じゃなかった学年主任に・・僕だけ呼び止められ・・・・・

「おう!委員長・・じゃない部長!」
「はい・・・」
「お前だけ・・ちょっと残れ!」
「はい。」

兄・・・学年主任の車に乗せられ・・・・・僕は・・・・強制的に兄のマンションへ・・・・・
近くのラーメン屋で・・・・・食いきれないと言うのに・・・・テーブル一杯の料理を取り・・・・
(多分・・このときから・・僕の大食い・・始まったのだ・・・・)

「なあ・・・弟。」 兄は上手そうにビールを飲んでいる。僕にも・・・・くれ!
「はい。兄さん」
「おまえ・・・景山先生に何か・・したか?」
「いえ・・・景山先生がどうかしましたか?」
「うん・・・・朝のな・・・・あの・・キスシーン見られてな・・・・」
「そうですか・・・」
「しまった!と思ったんだが・・・・・景山先生が仰るには・・・・」
「はい」
「微笑ましい光景ですね・・・・だと。」
「そうですか・・・じゃ・・・今後も遠慮なく・・・」
「あのな・・・そうじゃない。」
「お前らをキライなハズの・・・・あの景山先生がだ・・・・」
「改心されたんでしょ・・・俺ら一生懸命働きましたから・・・」
「そ・・そうか・・・・そうだよな・・・・お前・・何もしてないよな」
「ええ・・・してません。」 (ただ・・見つけて・・・・・お話しただけ・・・・・)
「そうか・・・そういや・・・お前・・銭湯に通ってるそうだな?」
「はい。」
「じゃあ・・・一緒に風呂に入るか・・・・・兄弟で・・・・・」

この日はそのまま・・・・兄さんのところへ泊まることになり・・・・・・
優子に電話をしなければ・・・・いけません。

「ちょっと・・・出かけて・・きます」
「どこ行くんだ?」
「で・・・電話をしに・・・」
「優子のところだろ・・・・ここから・・・・掛けろ!」
「い・・いえ・・・その他にもあるもんですから・・・・」

僕はマンションの入口近くにある公衆電話に駆け込み・・・・優子に電話を掛け・・・・・
でも・・・呼び出しのベルが一回しかなっていないのに・・・・・

「もしもし・・・・あなた?」
「ああ・・・遅くなっちゃって・・・」

僕は今日一日の事の顛末を全て伝え・・・・・・
「じゃあ・・・切るよ」
「ねえ・・・」
「うん?」
「愛してる?」
「うん。」
「ちゃんと言って!」
「ああ・・愛してるよ・・優子・・・お休み!」
「お休みなさい・・・あなた!」

すぐ・・後ろで・・兄が・・・・いやん・・ばか!と言いたくなるくらい・・ニヤニヤしており・・・・

「ま・・そりゃそうだわな・・・・人には聞かれたくないよな・・・・愛してるか・・・・・・いい言葉だ。」
「そうですか・・・・」
「ああ・・・さあ・・・寝るか・・でも・・・お前もビール飲むか?」
「はい!」

こうして・・・・二学期初日の幕は降りていきました・・・・・・・。


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コメント 2

空飛ぶ食欲魔人

★まっと★様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(*^。^*)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-02 22:15) 

空飛ぶ食欲魔人

abika様
いつも御訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-12-13 16:08) 

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