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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第17話         [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。


元服ってなんだ? ⑰

美希がコークハイを片手に2階に上がってきた。
一応・・・万が一のための進行表と譜面を揃えた僕に微笑みながら・・・

「準備出来たぁ[揺れるハート]?」 そう言いながら・・・特製コークハイのグラスを渡してくれる美希。
特製と言うのは・・・氷の部分。(お客様には出さない・・いや出せないよな・・・保健所の許可もあるから・・)
つまり・・・僕のグラスに入っている氷は“神泉”で作られている。

「うん・・ありがと・・・でもさぁ~」
「なぁ~に[揺れるハート]?」
「これ・・・このシャツ・・ヘンテコなヒラヒラのリボン・・なんか少女マンガで出てくるような・・・・」
「あら・・似合うけどなぁ[揺れるハート]~」
「そお?俺・・・なんか違和感感じるんだよね・・・これ!」
「慣れるわよ・・さて・・・私も着替えなきゃ[揺れるハート]
「着替え?ああ・・そうか・・・楊ママ来るから・・・大丈夫?太って着れないとかない?」
「あのねぇ~また・・絞められたいのかしら[揺れるハート]?」
「と・とんでも八分、歩いて・・・充分。」
「でしょう[揺れるハート]?でも・・・ファスナー上げてくれる?」
「了解!」

僕は美希の背中に廻りこむとファスナーを上げるのではなく・・・脱がせようとすると・・・

「こらぁ[揺れるハート]おイタは駄目でしょ。ファスナーを上げるの・・・脱がせてもらうのは後・・・」
「そうか・・・つい・・・」

そこへ・・・紗江子がいつの間にか上がってきていて・・・寝室のドアを開けていたのだ・・・」

「もしも~し。そこのお二人さん・・・もうすぐ・・開店なんだけど!」
「あっ!そうだった・・・紗江子も手伝おうか?ファスナー上げるの・・・キツクない?」
「そ・・そんなこと・・・あれ?・・ちょっと[揺れるハート]・・・」

僕は・・我が意を得たとばかりに・・・続けてしまった・・・よせばいいのに・・・

「でしょ?あれだけ・・・暴飲暴食を鎮守の森で繰り返したからねえ~」
「そ・・そんなことより・・・早く。ファスナー上げて頂戴!」
「了解!ママに言っておくよ・・・二人とも・・・太ったって・・・」
「こらぁ[揺れるハート]そ・・そんなこと言ったら・・・・」
「東京湾に沈められるとか?」
「ううん。あたしたちのダイエットに協力してもらうもん。ねえ美希・・・」
「そうねえ~汗を掻くのが一番だから・・・頑張ってもらいましょうか?紗江子・・・・」
「あ・・あの・・・もしかして・・・こういうのを・・・ええとぉ~墓に足を突っ込むじゃなくて・・・・」
「墓穴を掘る!って言うのよ[揺れるハート]!」
「うんうん・・さすが・・・学校の先生!覚えておく・・・」

僕は素直に頷いた・・・そうでなきゃ・・・僕・・身の危険を感じたからだ・・・

「そうね[揺れるハート]覚えておいたほうがいいわ[揺れるハート]
「はい!美希先生。」
「こらぁ[揺れるハート]先生は言っちゃ駄目っていったわよね・・・学校以外では・・・・」
「そうだった・・・つい・・つい・・だからね。」

僕を軽く睨みつける美希。そして・・・そのやりとりに微笑んでいる紗江子。

「ほらぁ[揺れるハート]美希!そろそろ開店しないと・・・ママももうすぐお見えになるし・・・レンもいいわね?久しぶりのレン’sナイトなんだから・・・しっかり・・お願いね[揺れるハート]

紗江子はヘビに睨まれたカエルを救出するように・・僕に救いの手を差し伸べてくれた・多分・・さっきたっぷりとご奉仕したからだろうか?
でも・・・九尾の・・つまり・・・九本の尾っぽのうち2本も相手にしなければならない僕。
まあ・・なるようにしかならないけど・・・・

「じゃあ・・・レン!いいわね?ほらぁ[揺れるハート]美希も下に行くわよ・・・いい?」
「うん・・・準備はいいけど・・・」

「プァ~ン。プァ~ン・・・」 クラクションの音が聞こえる。

「ほらぁ・・お見えになったわよ・・・行くわよ!」

ちょうど・・・窮地に風のように現れた救世主のように・・・いや・・正に僕にとっては、楊ママという救世主が到着したようだ。
紗江子と美希はチャイナドレスのため・・・別の階段を利用するしかなく、僕は内階段を駆け降りるとドアのカギを開けて・・ドアを解放した・・・

「ママぁ~いらっしゃい。」
「あらぁ~Q・・・早速着てくれたのね・・・よく似合っているわ・・」
「うん。ママありがとう。さあ・・・中に入って・・・あっ!それから・・本当にいいの?ミーちゃんの・・」
「いいのよ!あの子だって喜んでくれているはずだわ。Qが弾いてくれるんですもの・・・・」

僕はママを中に招きいれ・・・運転手さんが荷物を運びいれるのを手伝った。

「ねえ~ママ。これ何?」
「うん。Qの演奏を聴きにきてくださる皆さんへね・・・大したものじゃないけど・・・」

僕は袋の中を覗き込んだ。そこには中華街で売っている小物が沢山入っている・・・

「売ろうかな・・これ?結構な額になるんじゃないかな・・・」
「もう!Qったら・・・・皆さんへのお土産に用意したんだから・・・」それより・・大丈夫なの?準備は?」
「まあね・・・おや・・・やっと降りてきたか・・・」
「えっ?」

やっと・・・階段を降り終え・・階下に降りてきた紗江子と美希の姿が・・・

「ようこそおいでくださいました・・楊ママ・・・」
「いらっしゃいませ。楊ママ・・・」
「あらぁ~二人とも綺麗よ~Qには勿体ないくらい。」
「僕が・・でしょ?」
「もう!この子は・・・ごめんなさいね。ほらぁ~Qなんか言ってあげなさい!」

ちょっとお澄ましして立っている姿。髪の毛はふたつのお団子に髪飾りを付けている・・・

「ええとぉ~パンダみたい・・・あっ!思い出したリンリン、ランランだっけ・・・」
「えっ?」
「昔さぁ~リンリンランラン龍園って・・コマーシャルあったでしょ・・・」
「もう!他に言うことないの?こんな美人二人を前にして・・・・」
「ええとぉ~あっ!やっぱ・・・リリーズだ。二人とも・・ユリの花の柄だもん。い・・痛い・・痛いよぉ~ママぁ~」

ママが僕のお尻を、思い切り抓ったわけで・・・僕は自分のお尻をさする羽目になったのだ。
僕はすごすごと・・お尻をさすりながら・・・ピアノの前へ・・・
お客様の開店前に・・・ミーちゃんが好きだった“エリーゼのために”を弾くためだ・・・
楊ママは紗江子に案内され・・・ピアノの前の席へ座り・・・・僕が弾いているエリーゼのためにを真剣な顔で聴いて・・そして涙ぐんだ。

「ママ・・どうしたの?」
「Q・・ありがとうね。・・・でも・・・ミーとあの子と同じところを間違えるのね・・・・」
「そう?気がつかなかったけど・・・・」
「うん。あの子と同じ・・・・ちょっと思い出しちゃっただけ・・・」
「ごめんね。この曲はステージではやらないから・・・ママに聴いてほしかったの・・・」
「でも・・Qこの曲習ったことあるの?」
「ううん。習ってない。・・・いつの間にか覚えちゃったみたい・・・」
「道理で・・・ミーが弾いていたのを見ていたからそれでね・・・」
「うん。きっと・・・それだ・・・」

ひとしきり・・・涙と笑いを取り・・・

「じゃあ・・・そろそろ・・・開店しようかぁ~」 

僕は表の看板に灯りを灯し、ママはカウンター席に座り直し、紗江子はカウンターの中へ・・・
美希は・・・予約を確かめ・・席に案内していく。僕はと言うと、出番までの間に、2階で楽譜と進行表とにらめっこするのだ。

[るんるん]カラ~ン・・カラ~ン・・[るんるん]

ドアが開く音がかすかに聞こえてきた・・・常連さんたち。つまり、今日はレン’sナイトだから・・・嫌でも僕のピアノを聴かなければならない日。まあ・・・この日だけは・・・入場料2500円ワンドリンク付き。ドリンクもおつまみ類も面倒なので500円均一・・・まあ・・高いお酒は別だと思うけど・・・よく解らない。

「そろそろ・・・出番よぉ~」 美希が下から呼ぶ。
「よし!やるしかないよな・・・」 僕は自分に言い聞かせ・・・階段を降りていく。
スペシャルの曲は・・・アリスの矢沢透の・・・“あなたがいるだけで”と決めてある。
全然・・・盛り上がらない曲だけど・・・何故か・・この歌が歌いたくなったのだ・・・

(音源は・・コチラ・・からどうぞ!)



「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第18話へ・・・続く・・・  









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空飛ぶ食欲魔人

yann様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
も・・もしかして・・ここまで読まれたんですか・・・^^;
感謝でございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-02 07:58) 

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