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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第20話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

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「作戦会議のための・・・合宿だよな!」 10

攫ってきた孝一クン。・・いや、厳密に言えば、“子守り”を頼まれた佐々木くんたちは、僕の所へ連れてくればナントカなると思ったらしいのだけど、まだ、僕は子持ちではないので、洋子に孝一クンの面倒を押しつけた。庭でバーベキューの用意をしている仲間たちに合流した。

「お~い!お待たせぇ~」
「おう!そういえば・・・あれどうした?赤ん坊・・・」
「ああ・・洋子におしめを換えてもらって、ミルクを飲んでいるんじゃないか?」
「ミルクって・・洋子のおっぱいか?」
「馬鹿っ!出るわけねえだろ・・・出た事もないもん。」
「ちょ・・ちょっと待て!お前試してみたのか?」
「試したと言うより・・吸ってみたけど出なかった・・あっ!」
「ほほう!諸君!許せるか・・こいつ?」
「許せな~い!」

一斉に僕に襲いかかろうとするところへ・・・孝一クンを抱いた洋子が窓から顔を出した。
さっきまでおぎゃあおぎゃあと泣いていた孝一クン。おしめを換えてもらい、ミルクを飲んで今はスヤスヤ寝ているみたい。

「あんたらぁ~うるさいわよぉ~孝一クンが起きちゃうでしょ!」
「は~い!」

僕たちは作業を中断して・・まるで聖母マリアがイエスキリストを抱いているかの様に見える洋子の元へ走り寄っていった。

「へえ~こいつ・・すっかり満足して寝て居やがる・・」
「佐々木ぃ~赤ん坊は寝るのが商売だろうが・・・」
「ほっぺた触っていいかな・・・・プクプクしているし・・・」

僕が孝一クンのホッペを触ろうとすると・・・洋子はくるっと向きを変え、僕の延ばした手が孝一クンに当たらないようにする。

「絶対に駄目ぇ~!バイキンだらけなんだから・・・」
「えっ!俺・・バイキン扱い?それって・・・」
「あはは・・・部長!バイキンだってさぁ~」
「あのなぁ~!」
「違うの!全員・・自分たちの手を見てみなさい。ドロだらけ・・それに炭で真っ黒でしょう!」

僕たちは自分達の手をしげしげと見ると・・確かに汚れている。

「あっ・・本当だわ・・・汚れている!まあ・・いいや・・洋子に赤ん坊は預けたんだし・・作業やっちまうおう!」

僕たちはブロックを積み上げ、その上に鉄板と焼き網を載せ、炭の山と薪の山を拵えた。まあ・・ここまでやっておけばすぐに食べられる。ついでに・・畑の土の中に穴を掘って埋めてあったサツマイモやらじゃがいもを掘りだすと、その横に置いた。

「さてとぉ~諸君。作戦会議するかぁ~色々説明して謝らなきゃならないところもあるし、集会室に行くか?」
「おう!」

僕たちは庭の水道で手を洗い、集会場へ向かった。もちろん入り口には、関係者以外立ち入り禁止。と書いた紙を張った。
僕たちは車座に座り、仲間たちと別れてからの鬼クマとの一部始終を仲間に説明し、そしてマーキングの問題がすり替えられる恐れがあることを伝えそして詫びた。

「いいんだよ。部長!しょうがねえじゃん!まあ・・やるっきゃねえよな・・・」
「ああ・・そう言うこと!気にすんなよ・・」
「悪いな・・奴の挑発に乗んなきゃよかったんだけどよ・・・・」
「まあ・・遅かれ早かれ・・・奴は一回締めなきゃならなかったし・・・」
「そうだな。渡辺の無念も晴らさなきゃ!」
「で・・・部長!俺らだけでやっちまうか?」
「いや・・・俺らだけでやっちまうと・・・兄さんと美希の・・・両センセーに迷惑がかかる。」
「じゃあ・・例のごとく・・・」
「そうだな。例のごとく・・黒子に動いてもらってだ・・・今回は中坊も巻きこんで大々的にやる。舞台は学校!」
「なあ・・・いっそのこと・・簾巻きにして綾瀬川に投げ込むか?」
「いや!奴には生き地獄を味わってもらう。静かにそして・・深く反省の海に沈んでもらうことにしよう。」

僕たちはどうやったら・・・体育馬鹿の鬼クマを“退治できるか”を話し合った。何せ・・・鬼クマは理事長の甥っこの立場を利用して、散々好き勝手なことをやってくれたわけで・・・他の先生方も嫌っているのは知っている。
だが、僕たちが首謀者だってことがバレたら大変。兄さんや美希に迷惑を掛けるわけにはいかない。
まあ・・仲間たちには内緒にしておくけど、散々嬲り者にして笑い物にしてから、僕はタイマンをするつもりだ。
僕だけなら無視していれば済むけど、美希まで馬鹿にされたんでは、そのまま放っておいたら・・僕は僕でなくなるし、男が腐ってしまう。

「あっ!そう言えばさぁ~T女とのコンパは?」
「さすがだな・・・大岩。まあ・・・ここへ来る要因を作った張本人だけはある。」
「あのよぉ~いつまで言われるわけ・・・それ!」
「そうだな・・・多分・・・」
「一生!」 僕たちは異口同音で答えた。
「一生かよ・・勘弁してくれ!」
「まあいいや・・明日か明後日にやる。そうだ・・パーティーグッズは?」
「大量に買い込んで来た。クラッカーだろ・・・ねずみ花火に爆竹とか・・・色々飾りもな!」

その時・・美希とミサの帰森を伝えるクラクションの音が響いた。そろそろ・・作戦会議はお終いにしなければならない。

「おい!勉強会の準備しとこうぜ・・・」
「そうだな・・・一応、お勉強合宿だもんな!」

僕たちは各自に1個ずつの座卓というテーブルを並べ、そのうえに各自問題集を並べた。

「なあ~佐々木ぃ~。孝一クンここへ連れてきたの・・由香ちゃんママ知っていたっけ?」
「ええとぉ~白○には言っておいたから・・・あれ?あいつも来てないじゃん・・・」
「ああ・・・ままごとの相手でもさせらているんじゃねえか?」
「おい!誰か様子見てこいよ!あいつ・・まさか・・襲ってないよな・・・」
「ま・・まさか・・・でも見てくる。ついでに・・・首に縄を付けて引っ張ってくるから・・・」
「ああ・・そうしてくれ!時間までに戻ってこれるか?」
「ダッシュで行けばなんとかな・・・・」

僕と佐々木クンが外へ出たとき・・・2台の車が滑り込んできた。
一台はもちろん・・ミサが運転して美希が横に乗っている車。もう一台は由香ちゃん2号のママが運転する車。
それに由香ちゃん2号と白○が乗っていた。

「おい・・迎えに行かなくて済んだみたいだぞ・・・」
「どうやら・・そのようだな・・夜にでも袋にしておくわ!あいつ・・」
「任せた・・・」
「孝一クン連れて来ちゃったでしょ[揺れるハート]?」

美希が僕に尋ねる・・まあ・・僕は部長。つまりリーダーだから・・・仕方がないことなんだけど・・

「うん。そう。だって・・地区長とばあさん慌てて出かけちゃったらしいもの・・・」
「まったく[揺れるハート]それで・・孝一クンは?」
「洋子におっぱい飲ませてもらって・・・じゃないや・・ミルク飲ませてもらって・・・一緒にいるんじゃない?」
「そう・・それならいいけど・・・みんな揃っているわね?」
「うん。」

そこへ洋子がご機嫌な孝一クンを抱いて現れ、由香ちゃんママに手渡す。僕と佐々木それに・・・夜、袋だたきにされるであろう白○は、美希に連れられて集会場へゆく。二階から駆け降りてきたミミと洋子がミサを手伝い、大量に買い込んできた食材を運びこむ。どうやら・・パーティーの食材まで買い込んできたらしい。
僕たちはそれから・・3時間“も”必死に期末試験の勉強をさせられ、その間に“ウエルカムバーベキュー”大会の準備が進められていた。
優子が病院から戻ってきて、バーベキューが始まり、僕たちは・・必死に肉を奪い合い、口の中に放り込んでいった。

仲間たちはバーベキューを堪能して撤収して帰ってゆく。勿論・・宿題を出されてだが・・・僕はこれから、ミミに数学の続きと物理を教えねばならない。
準夜勤だった奈々子が紗江子を拾って帰ってきて・・居間は宴会場と化していたのだが、僕はミミに数学と物理を教えながらも・・・互いの体温のぬくもりを感じていた。だって・・机ではなく・・・ミミのベッドで“お勉強”をしていたのだから・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第21話へ・・・続く・・・・ 












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