SSブログ

オストド&メストド1号。「親孝行???な旅・・・」 最終章 「いつもの生活に戻るとき・・・」 [2009・GW 北海道の旅]

最終章 「いつもの生活に戻るとき・・・」

06,MAY 05:30に起床。旅に出ても・・朝、お茶をいれるのはオストドの哀しい?習性。
まあ・・オストドがするのは着替えと洗面くらいなのだから、仕方がないパターン。
6時15分にチェックアウトをする。ロビーにメストド1号を待たせ、その間にオストドはANAにチェックインに向かう。「もう・・開いているよな?」が誤算。手荷物検査は午前6時半からなのだ。
手荷物検査の並ぶ列はふたつ。つまり・・・一般の高い運賃を払っているであろう人と、オストドやメストド1号みたいに”優越感”に浸るためにわざわざ・・・用もないのに羽田/沖縄を4往復も乗ったり、成田/仁川/シンガポールとアシアナとシンガポール航空のビジネスクラスを乗り継ぎ、シンガポール/ニューアーク間をプレミアムエコノミーで往復して、シンガポールからバンコク経由でTGのビジネスクラスを利用した・・所謂ところの馬鹿ップル。二人ともプラチナになり、SFCへ入会して“スターアライアンスゴールドメンバー”になっている。
一般人のほうは列が出来ていたが、オストドの並ぶ方は、上級ステータスクラス専用レーン。
勿論、荷物検査もいくらあちらが先に並ぼうが、オストドが優先レーンの一番前にいる以上、オストドの荷物が真っ先に・・それも係員が“わざわざ取りに来てくれ”検査を受け、専用カウンターでチェックインをする。
二人分のSFCカードを出し、チェックイン。

「乗り継ぎはございますか?」
「ないよ!」

これだけで終わり・・・事前にシートも確保してあるのでお終い。
ホテルのロビーに“一旦戻り”メストド1号と朝食会場へゆく。

「う~ん。これからは・・・成田便で来てもここに泊まろうかなぁ~」
「そうね。種類も豊富だしね」

種類も豊富、滞在しても気持ちのいいホテル。例え駐車料金が1泊1200円かかろうが・・・ここなら文句はない。

「しかし・・1泊目もここにしてれば・・・色々廻れたかもね」
「うん。大浴場と露天風呂にまんまと嵌められた・・面目ない!」

大量に朝食をたらふく詰め込み、メストド1号と“専用の検査場”入り口をゆく。ここから入ればラウンジは直結。
もちろん・・オストドはメストド1号にコーヒーを運び、自分にはコーラを入れ・・スモーキングルームに立てこもったのは言うまでもないこと。
ゲート7番からの搭乗だからラウンジを出ればすぐのところだ。
機内からお迎えにわざわざ来てくれたのか知ったことではないが、“優先搭乗”で機内から来たCAと共に一番で機内へ乗り込む。
プッシュバックが7時48分。タキシング開始が7時53分。ランウェイ19Rに正対したと思ったら、7時55分。
GWなのにガラガラ状態のA320はその翼をはためかせ、千歳の空へ浮かび上がる。

「あ~あ。明日からまた仕事かぁ~」
「いいじゃん!そっちは・・・2日だけなんだから・・・こっちは3日だよ!」
オストドとメストド1号を乗せたANA2152便は仙台からいわきへ抜け、9時15分。34Lへ着陸。

「ねえ~ゲートに着くのかな?」
「それはないんじゃない。多分。バスだわ。」

そんなやりとりをしていると・・「・・・皆様をバスで到着口へご案内いたします・・・」とのアナウンス。
リムジンバスの後方、機体側に座っているとあの・・迎えに来てくれたCAさんがタラップを降りてきてお見送りしてくれた。

「なかなか・・いい娘だよね。」
「うん。うちのも・・・あの娘のようなCAになれればいいんだけど・・・無理かなぁ~」
「そうだな。首を長くして待つしかできないじゃない・・・・今のところ・・・・」

ターンテーブルで荷物が出てくるのを待っている間に・・メストド1号はトイレへ消える。
真っ先にオストドの預け入れた荷物が吐き出されてきたのだが・・・まだ戻らない。
トイレから戻ったメストド1号に有無を言わさず、オストドはスモーキングルームで、到着の安堵の一服。
これが・・何より至極のひと時なのだ。
10時4分発の京成電車で帰路へ着く。途中で面白い光景を見た。

「ねえ~ここ日本だよね。俺の記憶が確かならば・・・・」
「そうだけど・・・・アンタ気がおかしくなった?」
「だってさ・・・あれ見てよ・・・電車の中で手編みの靴下売って歩いている。」
「へえ~うわぁ~高い。1足2500円だって・・・」
「売れると思う?」
「売れるわけがないじゃない・・・賭ける?」
「じゃあ・・・売れない方に・・・」
「それじゃぁ~賭けは成立しないわね。わたしも・・・売れない方だもの・・・」
「うん。一足1000円ならね・・・人助けだと思えるけど・・・2500円は出せないよな・・・」

我が家に到着したのは11時過ぎ・・・

「ふう~お疲れさん!」
「うん・・・疲れたね。もう一日休みたいけど・・・・」
「それは言わない約束だよね・・」

こうして・・・オストド&メストド1号の「親孝行???な旅」は終った。“???”は裏があったのだ。
本当は親孝行ではなく・・・義妹や甥っこそして二人の姪っこに“家族団欒”を時間を与える旅だったわけだ。

―Fin-

~あとがきに代えて~

別に親孝行をするために最初に計画した旅ではなかった。ただ・・失効寸前のマイルを使う目的の旅だった。
飛行機の予約が取れ、偶々昼食を買いにコンビニへ行った際、そこに“母の日”のカタログが置いてあったのだ。
まあ・・・“ついで”と言っては、お父さんやお母さんは怒るだろうけど、母の日と父の日のプレゼントと称して温泉へ連れて行っただけの旅。
でも・・正直疲れた。やはり・・・旅は妻と二人で出かけるに限るようだ・・・
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0