SSブログ

「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第30話     [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「嵐の前触れ・・・」2

「ウォォォォォ~ン!」

僕の遠吠えが鎮守の森はおろか村中、そして近郊に散らばっていたオオカミたちの耳に届いたらしい。
鎮守の森にはそれぞれ・・“満喫の時間”をた~っぷりと味わった仲間たちが集結してきた。
その僕の遠吠えを耳にした兄さんは、驚きの表情を隠せない。驚いた表情で僕のひたいに手を当ててみたり、
僕の眼を覗きこんでは、ため息をついた。

「弟!お前・・やっぱり・・・オオカミの血が流れているのか?」
「ええ。そうですよ。日本オオカミの血がね・・・・・」

ぞろぞろと鎮守の森に集結するオオカミたち。まあ・・殆どのオオカミたちは地区長の家に居たわけだし、中には鎮守の森の中にあるツリーハウスで、何をしていたかはご想像に任せるけど、慌ててセーターを着ながら走ってくる奴もいたし、ミミと同学年のT女のお姉さまに“捕まった奴”は、車でやってくる奴、バイクで二人乗りしてくる奴と様々だが、全員が集結するのに時間がかからなかった。

「お~い!部長。“緊急警報”の遠吠えは止めろよぉ~もうちょっとで・・・フィニッシュだったんだぜ・・・」
「悪い。続きは後でやってくれよ・・・・しかし・・・みんな早い集結だな。」
「そりゃそうだろう・・・ただ事じゃなさそうだったし・・・」

兄さんは集結したオオカミたちに一言だけ・・・・「お前ら、いい面構えになったな。徹底的に駆逐しろ!いいな!」と言い残し、僕たちの担任のキー先生へのお土産と称した、関戸のオババ特製の強壮酒と、僕たちが“正義の使者”と感づき、僕たちの生徒手帳の“真っ黒な部分”・・つまり・・それだけ“指導事項”とか“処分歴”が記載されてあるページを真っ白にすることを承認してくれた感謝をこめて、せめてもの恩返しとばかりに、“健康長寿祈願”をしておいたお札と、大量のお神酒を車に積み込んで、兄さんこと学年主任は、僕たち一人一人と握手をして東京へ帰っていった。

「さてと・・・全員揃ったから・・お勉強会でもしようか[揺れるハート]
「う・・嘘でしょう?部長・・何か言えよ!」 

佐々木クンが僕の首根っこを押さえようとこっちへ突っ込んで来た。そりゃそうだろう・・だて佐々木クンは、あと一歩で“充実した自由時間”を終えるはずだったのだ。

「冗談よ!冗談[揺れるハート]作戦会議に決まっているじゃない。」
「そういうわけだから・・・佐々木ぃ~おっちょこちょい直せよな!」
「悪ぃ~じゃあ・・・一丁派手にやる事にするかぁ~」
「そうだな。でも・・俺らは黒子だからな!用意は俺らがやるけど・・・・」
「そうだな。今年の借りは今年に返したい奴も沢山いるだろうし・・・・」
「ああ~サッカー部の監督も来るらしいぞ・・・あの時死んでおけばよかったって後悔させてやろう!」
「いいねえ~でも・・誰だ?車に細工したの・・・・」
「ああ~アレね。うちの2年らしいぞ!バイク乗りまわしていたところを捕まって逆恨みの犯行・・・」
「しかし・・監督も馬鹿だよなぁ~大人しく合宿へ行くのにバスに乗れば良かったのに・・・・」
「うん。何でも・・・近くの旅館に愛人を泊まらせる算段だったらしいけど・・・・」
「へえ~それでか・・・そりゃあ~車がないと不便だもんな!」
「それより・・・緊急呼び出しの理由を聞かせろよ!」
「ああ・・そうだった。じゃあ・・諸君!“お勉強ルーム”に集合!」

僕たちはじゃれあいながら社務所の奥にある集会場こと。僕たちの“お勉強”のためにセッティングされた部屋へ向かった。優子は「何か差し入れ作らないとねえ~」と台所へ向かっていった。

「さあて~久しぶりよねえ~キミたちの活躍。そう言えば・・・あたしも助けられたお礼を言ってなかったわ・・みんなぁ~その節は助かったわ。みんなありがとう。」
「そんなの水くさいよぉ~美希先生。部長の大事な“保護者”だもんなぁ~助けるの当たり前じゃん。」
「そうそう・・・しかし、先生ももの好きだよね。こんな奴の何がいいんだか・・・・」
「ナニがいいんじゃないの?俺らと違って経験豊富だもんな・・・部長はさ・・・・」
「あのねえ~アンタたち。大人をからかうと碌な大人にならないわよ・・・・」
「そうですねえ~良くてサラリーマン。悪けりゃヤクザ。いや・・・逆か・・・・」
「そうそう・・俺ら、チンピラ養成学校の生徒ですもん。」
「お前らいい加減にしろよ・・・・兄さんじゃなかった学年主任と美希・・センセイのおかげで・・・俺ら・・・」
「冗談だよ・・部長!さっきの冗談の仕返し!さて・・・作戦会議始める前に部長の説明を聞くかぁ~」

佐々木クンに促され、僕は試験の問題が当てにならなくなった事や外部に試験問題作成が発注されたことをみんなに伝えた。まあ~全員。マークなんぞそもそも無視して、各自勉強しているわけだから、異存はでなかった。
それから、本来なら試験休みなのに普通科1年生だけ、体育の実習時間不足を理由に、3日間グランドで体育の実習と名を借りた“僕たちを駆逐するであろう”事をみんなに説明をした。

「くそぉ~計画がオジャンになっちまう。」
「うん。まあ~そうなんだよな。」

まさか・・・T女の出身者で固められている所で、近くの“ホステス養成学校”と合同コンパをやることなど口には出せない。もし・・そんな事を口に出したら最後、僕はともかく・・・仲間たちは鎮守の森の木々の栄養分にされる恐れがある。

「あらぁ[揺れるハート]何のお話かしら?みんな呼んで来ようか?」
「いや・・・何か誤解していると思うけどさぁ~俺らアルバイトして、プレゼントとか用意しないと格好がつかないじゃん!」
「そうなの?てっきり・・・他の女子高の皆さんと何かやるのかと・・・思っていたけど・・・」
「そ・・そんなわけないよなぁ~それに・・由香ちゃん1号のお寺の手伝いもあるじゃん。年末年始とかね。俺はこっちの神社があるから・・・行けないけど・・・なあ~みんな!」

僕はみんなに“危険信号2を送った。それを受信した仲間たちは一斉に頷く。まあ・・“釘を刺された”わけだ。

「この恨みはらさずにおくものか!」 

特に佐々木クンは1年ダブっているので、鬼クマには相当な恨みを抱いている。何せ、鬼クマに散々摘発され、停学処分ゆえに進級を妨げられたからだ。

「なあ~どうやって”罠”を張るんだ?グランドのカギがないぜ・・・」
「それがあるんだ。ここにな・・・グランドのカギと鬼クマたちが泊まる合宿所のカギもな・・・」
「お前・・それ・・どうやって・・・入手したわけ?」
「全部言わせるな!とあるところからだ。それに・・・」
「それに?」
「うん。校長先生が”正義の使者”が活躍してくれないかと期待しているらしい。」
「じゃあ・・・公認なわけだな?」
「ああ~それから・・・巫女’sから看護婦を派遣することになっている。」
「えっ!そうなわけ?」
「うん。それに美希・・・先生も養護の手伝いにグランドに来る。」
「体育科からは?」
「ああ・・鬼クマと子分の死に損ないだけらしい。後は兄さんが手を廻したのか、全員休暇だそうだ。」
「それ以外は?」
「ああ~鬼クマを少なくても恨んでいる先生がたがな・・・すべて”見て見ぬフリ”だそうだが・・・」
「いいねえ~」
「それから・・・俺はタイマン勝負を挑む。まあ・・向こうもその気らしいし・・・」
「勝ち目あるのか?」
「まあな・・・関戸のおばばに”強力下剤の特製酒”を作ってもらった。それを合宿所に置いておく。ついでに・・エロ本の山をな・・・青!お前のガビガビになった奴・・出せよ!」
「うん。とっておきのを進呈する。」
「それから・・写真部にノーカット版をガンガン焼かせて・・・貼っておくか・・・合宿所にな・・・」
「じゃあ~店からダッコちゃん人形とか持ってくるか・・・・」
「あきれたぁ~キミたちは悪知恵は相当なものね[揺れるハート]
「うん。仕上げは任せたからね。」
「職員会議が楽しみだわぁ[揺れるハート]
「まあね。それでも・・・辞表をださなかったり、クビにならなかったら・・・3学期に校内で吊るしてやったり・・色々仕掛けるから・・なあ!みんな!」
「まあ~そうなるわな。俺ら怖いものはない。いや・・・ひとつだけあったな・・・」
「ああ・・・ひとつだけな!」
「何かしら怖いものって・・・・」
「じゃあ~せえので行くぞ・・・せえの・・・・」
「T女のスケ番とOG連・・・・」

鎮守の森が笑いの渦に包まれたころ、優子とミサとミミに由香ちゃん1号。それに・・明け番のカオリよ洋子が顔を出した。僕たちは心づくしの差し入れを奪い合いながらそれぞれの腹の中に納めてゆく。
いよいよ・・・僕たちの鬼クマ退治は幕を切って落とされるのだ。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第31話へ・・・続く。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0