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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第32話      [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

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こっほん!

僕です。僕には素晴らしいと言えばいいのか?それとも・・・類は友を呼ぶというのでしょうか?
まあ・・オオカミ仲間が僕を含めて12頭も揃っちゃています。僕のとりあえずの本業は某私立学園高等部の1年生。16歳です。僕たちに喧嘩を売ってくる馬鹿はほとんどいません。まあ・・・その辺のヤーさんでも、最近は僕たちの顔を見るなり、逃げ出すか、猫なで声をだしながら、すり寄ってきては、スカウトされるか・・・偶にお小遣いと称して・・・何故か解らないのですが・・くれます。
どうやら・・僕たちは就職には困らないみたい。最近では・・チョン高の皆さんも、リクレーションしてくれなくなって
つまりません。まあ・・・あっちこっちでヤクザを壊滅した奴らとか、暴力団を潰した奴らとか・・・言われてます。
まあ・・事実なので否定はできません。特に進学や就職が決まった3年生は、僕たちを見るだけで・・・どこかへ隠れる場所がないか探しているらしいのです。
でも、それは・・・僕たちの一部の顔でしかありません。一応・・・真面目?には学校へ登校しますが、僕たちが登校した日は殆どが“自習”授業になるくらいです。僕には別の顔もあります。鎮守の森や信州の村では、「神主さん」と呼ばれます、本当は神主ではないんです。代行なんですけど・・誰も「代行」とは呼ばないんです。
優子の叔父さん(僕を代行に任命した・・大神主)だって、最近では「若神主」と廻りに言ってくださっているらしいんです。まあ・・九尾の狐と対峙したときは、途方もなく怒られましたけど・・・・
それから・・僕には“陰陽師”の素質も少々あるみたいです。人を呪い殺したり、生き返らしたりこそ出来ませんが、ある程度の簡単な技なら使いこなせるようになったみたい。それから・・僕は多少ですけどピアノが弾ける才能があります。まあ・・猫ふんじゃったレベルですけど・・・・こんな腕前でも多少のお金は稼ぐことが出来ます。
そうそう・・・そう言えば先日、僕たちは全員が16歳を迎えたので、ありがたい元服式をしていただきました。
これからは・・一人前じゃなくて・・・一狼前のオオカミとして・・・ますます“徹底的”にやらなければいけません。
さて・・・僕たち。いや・・・高等部・・・それだけでなく・・・全校生徒と一部教職員の敵が、学園をのさばっています。体育科主任教官で生活総括指導部長である・・・鬼クマこと熊田教官です。
理事長の甥っこなのをいいことに・・・やりたい放題。まあ・・・僕たちに敵対してこなければ・・・こんな小物相手にする必要もなかったんですけどねえ~まあ・・・売られた喧嘩は“借金をしてでも買え!”が僕たちの生き方です。
おや?どうやら・・・開演の時間になっちゃったみたいです。
それでは・・皆様!僕たちが一番輝き・・生き生きしていた時代。昭和50年代へタ~イムスリップ・・・

「嵐の前触れ・・・」4

「こんなぁ~あたしにぃ~誰がしたぁ・・・とくらぁ~」 

鎮守の森の夕方・・・僕の鼻歌が社殿の奥にある畑の隅っこにこの間“新築してもらった”鶏小屋から聞こえてくる。“試験勉強”の合宿を終え、仲間たちは帰京していった。美希も“緊急職員会議”があるとのことで、一足さきに帰っていった。まあ・・仲間たちは鈍行列車で帰り、美希は来るべき僕たちの“体育の補習”という名目の僕たちの決戦の場に派遣メンバーであるカオリ・洋子・と車で鎮守の森を出発していった。
明日は朝からその打ち合わせもあるらしい。
今夜は僕はミサと奈々子とミミそれに・・・優子とここで過ごし、明日の朝に優子とミサと学校へ戻ることになっている。

「あなたぁ[揺れるハート]~終わったぁ?」
「もうちょっとぉ~・・・これから・・もっと寒くなるでしょ?もうちょっと藁を入れておいてやんないと・・・」
「手伝おうか[揺れるハート]?」
「いや・・・大丈夫!だと。それより優子が卵暖めているんだけど・・・」
「私は温めてないけど・・・」
「そうじゃなくてさぁ~鶏の方・・・」
「本当なのぉ?」
「うん。いつもは・・素直に取らせるくせに・・・」
「私も見るぅ[揺れるハート]~」

優子が梯子をあがってくる。何せ新設計を施した鶏小屋だから、ネズミも蛇も容易に侵入出来ない様に、高床式でねずみ返しに蛇避けまで施してあるので、人間が小屋へよじ登るのも巻き揚げ式の梯子を使わねばならない。

「どれ?どこに居るの?」
「うん。あそこ・・・」

僕は隅っこの奥の方を指さした。そこには目を細めながら必死に卵を温めている。優子とその前には、鶏の唯一のオスである“委員長”が鶏の優子を守るみたいに立っている。どうやら・・・早とちりのコウノトリさんは、オオカミの赤ん坊ではなく・・鶏のヒナを咥えて飛んで来てしまったみたいだ。

「あっ本当だぁ~孵るといいなぁ~」
「うん。タ~ップリ栄養やっておかなくちゃ!それに寒くならない様にしてやらないと・・・」

僕はもうひと束の藁をロープに吊るし、それを引っ張り上げる。そして・・・養殖しているミミズを小鉢に入れると
鶏の優子の前に置いておくことにした。

「これでよしと・・・さあ・・・家に帰ろうか?」
「うん[揺れるハート]今度の週末は帰れないよね?」
「うん。さっさと片付けたいけどね。期末もあっちも・・・・帰れるのは来週の週末か悪くすれば再来週の初めだな」
「試験頑張ってね[揺れるハート]
「もちろん。赤点なんか取ったら・・・大変だもんな。兄さんには怒鳴られるだろうし、補習の嵐を受けることになるし・・・」
「そうねぇ~そうだ!叔父さんが“ひと段落したら来なさい”って言ってたわ・・・・・」
「うん。ご無沙汰しているから・・・お小言かな?」
「違うわよ・・・お正月があるでしょう。」
「そうか・・・もう正月になるんだよね・・・クリスマスもあるけど・・・・」
「うん[揺れるハート]。」
「あっ!思いだした。いけねえ~ミミに物理と数学教えなきゃ・・・今晩が最後だもんね」
「じゃあ~私は・・・お札の準備をしておくわ。奈々子は準夜勤だし、ミサと二人で・・・」
「ねえ~そんなにいるのかな?お札・・・・」
「信州の村の人たちの分。青○クンはそっちへ行くんでしょう?」
「そうなるね・・・そうすると・・また二班態勢だな・・・あっちだって人手がいるだろうし・・・・」
「こっちは・・・どうなるのかな~お父さんが生きていた時は・・・一杯御参りに来てたけど・・・・」
「そうだなぁ~何せ・・・俺だからねぇ~ここの神主代行。どれだけ・・・参拝に来てくれるかなぁ~」
「うん。あなたにとって初めての・・・お正月だものね。神主として・・・・」
「さてと・・・こんなものかぁ~お前ら忘れるんじゃねえぞ!これだけ・・・世話してんだから・・・」

僕は鶏たちに言い残し、梯子を引き上げ鶏小屋を後にして、優子と恒例になっているお父さんとお母さんのお墓参りに向かい・・・そしていつものごとく・・・熱いキスを交わすと、手をつないで家に戻っていき・・・いつもの夜がまたクyり返されるのだ。
まず・・・腹が減っては“戦”は出来ないので、詰め込めるだけ漬けこみ、優子と一緒にお風呂に入浴。
お風呂場で・・入浴ついでに一銭を行った後、僕はミミの部屋へ上がり、数学と物理の“お勉強”を口実にどちらからともなく求め、1戦。その間に・・・優子とミサは社務所で来るべきお正月のお札を作っている。
深夜の徘徊を終えた僕は、優子の横に戻り・・・泥沼のように眠り、そして・・・僕は“戦い”の場へ出発するため、
優子の運転する車にミサと共に乗り込んだ。
鎮守の森を出発した車は、すっかり冬支度を終えた村の田んぼや畑の横を抜けてゆく。
車にはいsつもより多めの“神泉”が積み込まれている。
いつもなら・・・正門前で“パフォーマンス”を繰り広げるのだが、僕は学校の裏手で車を降りることにした。
何故なら・・・・“最終決戦”を前に・・・敵を欺くためだった・・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第33話へ・・・続く 
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