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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第34話       [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「嵐の前触れ・・・」6

「さ・・寒いよぉ~」
「ほらぁ~さっさと・・穴掘っちゃいなさい!そうすれば・・・温かくなるから・・・」
「そうだぞ・・・青!お前喰っちゃったんだろ・・どうせ・・・しっかり掘れ!ココ掘れワンワンってな・・・」
「何ぃ~青・・お前由香ちゃん1号とやっちまったのか?」
「そ・・そのぉ~何だ・・・部長!ばらすなよ・・・」
「ふぅ~ん。俺・・ちゃんと送っていけって言わなかったっけ?まあ・・いいや・・青・・ちょっと中に入ってみろ。深さ充分か検証するからさ・・・」
「な・・なんで・・俺なんだよぉ~」
「それはだな・・・」 

僕は青○クンの周囲にいる白○クンとYに合図を送る。もちろん・・二人に穴に落とされる青○クン。

「どうだぁ~青居心地はぁ~」
「じょ・・冗談じゃねえぞさっさと・・出せ・・・馬鹿!」
「今なにか言ったかぁ~?先に・・生きたまんま埋めちまおうか?なあ~みんな・・・」

深さは充分なだけの穴を、僕たちは砂地そばの所へ掘っていた。多分2メートルほどの深さはある。
何せ梯子をおろして穴を掘ったくらいなんだから・・・

「じょ・・冗談だよなぁ~頼むから出してくれ・・・」
「しょうがねえなぁ~まあ・・この中で一番背の高い青が自力で出られないくらいだから・・・これでヨシとするか?」
「しかし・・これだけじゃ面白味に欠けるよな?」
「まあねえ~何かいい方法は・・・」
「そうだ・・・全員集合って・・・先に梯子降ろしてやらねえと青は上がって来れねえか・・・」

僕たちが梯子を降ろすと青○クンはドロだらけになりながら、上がってきた。僕は全員を集めるとヒソヒソと話を始めた。まあ・・・広いグランドの隅っこで僕たちは穴を掘っており、“引率”してきた美希は僕たちに温かい飲み物を買うべく、近くのパン屋へ出かけて行ったのだから・・・ヒソヒソ話をすることもなかった。
僕たちは“落とし穴”を作っていたのだ。トイレはこのグランドに2か所しかない。
まあ・・体育祭のときは仮設トイレが運ばれてくるけど、それ以外はここにあるトイレとテニスコートの奥にあるトイレを利用するしかない。僕たちは大体・・その辺の畑とか雑木林で“用”を足している。
それに・・・ここのトイレは合宿所の丁度、横にある場所。まあ・・運が悪ければ・・グランドと合宿所から真っ直ぐ走ってくれば必ず・・落っこちる場所に僕たちは落とし穴を掘ったのだ。

「じゃあ~各自用意にかかれ・・・」

僕の合図でブルーシート・バケツ・石灰の袋(ラインマーカー用)、でっかいゴミバケツが次から次へと運ばれてくる。穴の底にブルーシートを袋状に敷き、そこへ・・・ドロドロにとかした石灰を流し込んでおくわけだが、いずれ固まってしまうのは経験上判っているので、水分を多めに溶かして流し込んでおくことにした。
まあ~引っ掛かればラッキー(引っ掛かった本人たちはアンラッキーだが・・・)後は・・佐々木クンが自分の家から持ってきた“大人のおもちゃ”の数々・・・抱っこちゃん人形(別名・・・南極○号)を膨らませ、ついでにそれらにセクシーランジェリーを着せたものと・・・おびただしい数の各自が保有していた“使用済み”のエロ本と、例の特別下剤入りのお酒を数本のお神酒の瓶に小分けしたもの(兄さんが運びこんでいてくれていた)ものに僕たちはそれらに混ぜ合わせ・・・お酒置き場に陳列したのだ。

「そういえばさぁ~佐々木・・・アレ準備どうなってる?」
「「ああ・・アレね。持って来たぜ。」
「うん。で・・忍者部隊に居たよな・・すぐそばに住んでいる奴。」
「ああ・・話しは付いている。最新の裏本10冊でな・・・・」
「写真部は?」
「ああ~ついでに放送部にも話しは付いてる・・・」
「まあ・・・今回は纏めて片付けばいいけど・・・どっちかと言うと・・監督くらいだろうな・・・」
「まあな・・・奴の弱点しているか?」
「いいや・・・」
「カエルとか爬虫類が怖いんだと・・・」
「爬虫類ねえ~カエルは冬眠しちまったし・・・ヘビも・・・そうだ・・・地区長に頼んでみるか?」
「ああ~頼めば袋に詰めて送ってくれるだろ・・・それはやっぱり・・・」
「もちろん・・・白○しかいねえよな・・・」

地区長も僕たちの大の味方の一人だ。まあ・・将来の孫の婿さんになるであろう(現にそうだが・・)白○の頼みを断るはずもなく・・・青大将だけならと言う条件で送ってくれることになったのだ。合宿所にはちゃんと“公衆電話”が備えてある学校に感謝しなくちゃいけない。

「まあ~一匹や2匹なら見つかるじゃろ・・・」 

起されるヘビも可哀そうだけど・・・噛むんだったら・・穴に落ちたどっちかの馬鹿を噛んで気を直してもらうことにしておく。

「みんなぁ~温かいコーヒーと肉まん買って来たわよぉ~」
「は~い!」

僕たちは仕上げを待つ“工事現場”に仮の蓋をして美希の元へ駆けて行った。

「美希先生が天使に見えてきた・・・なあ・・・みんな」
「うん。入学したころと雰囲気も違うしぃ~」
「もう[揺れるハート]煽てたって・・これ以上出ませんからねぇ~」「は~い!」

どうせ“学校”に置いておいても今日は授業にはならないと判断した美希。まあ~今頃、鬼クマと校内デスマッチを繰り広げていた可能性が僕たちには充分ある。まあ・・そうなれば・・ケンカ両成敗のはずが、片や理事長の甥っこ様なので・・・僕たちが処分される。良くて無期停学。悪けりゃ即退学処分になる。特に佐々木クンは後がないので、事実上の“放校処分”になってしまう。それで・・・僕たちは“美希先生に引率”され、学校からの交通費の支給までしてもらい、ここへ“穴掘り”に来ているのだ。仲間たちは肉マンとコーヒーを詰め込むと最後の片付けに散ってゆき・・・・僕と美希は門の近くのベンチに腰掛けている。美希は時計を気にしている素振りを見せた。

「何かあるの?」
「うん[揺れるハート]。もうすぐ・・優子とかここへ来るのよ・・・帰りがけに下見を兼ねてね・・・」
「優子が?」
「うん[揺れるハート]知らなかったでしょ?」
「知らなかった・・・・そうかぁ~じゃあ・・鎮守の森へ帰るか・・・・」
「駄目に決まっているでしょう。明日からテストなんだから[揺れるハート]・・・」
「解っているよぉ~それに・・・アルバイトもあるしね・・・それに・・・美希と一緒に過ごす時間も・・ね。」
「ばかぁ[揺れるハート]~でも・・・うれしい。」
「あとは・・・ヘビの到着を待つだけだな・・・」
「へ・・蛇・・ってあの・・・ニョロニョロした奴。」
「うん・・・地区長に電話して頼んでおいた。マムシでもいいんだけど・・青大将なら送ってくれるって・・・」
「呆れたぁ~そこまでやるの?」
「うん。量が多ければ・・・合宿所にも放つからね。近寄っちゃぁ~駄目だよ・・・」
「そ・そうする。」
「まあ・・ここでの戦いではまず・・・監督を潰して・・・運が良ければ鬼クマも片付けるけど・・」
「あれは・・・ヘビより執念深いから・・・注意してね[揺れるハート]
「知っているよ。まあ・・子分を潰しておけばねえ~後は・・・合宿所に仕掛けたものを“中立”立場の各クラスの担任の先生方に見てもらって・・・・弱点を握ってもらう。」
「それでも・・・辞めさせるのは難しいわよ・・・きっと・・・」
「うん。あのね・・弱ったところでまた考えるさ・・・・3学期もあるし・・・」
「あなた楽しんでいるでしょう[揺れるハート]?」
「当たり前じゃん!一気に片付けてもいいんだけどねぇ~みんなにも楽しんでもらわないと・・・」
「どんな風に?」
「それは・・・秘密。知らない方がいいよ!俺らが放校になる前にあっちを放校にしてやる。」
「そうなれば・・ますます恨まれると思うけど・・・」
「うん。そうなれば・・・本当のタイマン勝負かな。もし、汚い手を使って来ようとしたら・・・Sさんに引き渡す・・・」
「Sさんって・・あの・・・ヤクザの・・・・」
「ヤクザじゃないよ・・あのひと。任侠の人だな。一生後悔させてやるさ・・・俺に喧嘩を売ったことをね・・・」
「あなたに危険はないのね?」
「もちろん。九尾の女狐も力を貸してくれるって約束したもん。」
「いつの間に?」
「この間・・・美希の身体に降りて来ていたの・・・・その時にね・・・」
「あっ![揺れるハート]ば・・ばかぁ~」

ミサが運転する車とカオリが運転する車の2台が、グランドへ滑り込むように走り込んで来た。
そのために・・美希はグランドの正門の施錠を外しておいたのだ。
次から次と車から降りてくる巫女’sの面々。仲間たちは車の音を聴きつけ、片付けを終えてダッシュで駆けよってくる。

「お疲れさん!優子・・・」
「あなたぁ~準備は?」
「上々・・・後は最終兵器の到着を待つだけ・・・」
「最終兵器?」
「うん。蛇を地区長に頼んでおいた・・・・」

優子は目を丸くした・・・そしてにっこりほほ笑んだ。言葉にこそださないが・・さすが私の旦那と顔に書いてある。
美希は打ち合わせが気になったのか話しに割って入ってきた・・・

「カオリぃ~打ち合わせはどうだった?」
「それがですねえ~美希先輩。あれ・・相当、頭に血が上っているみたいですねぇ~」
「そうなの?」 僕はその内容を聞きたかった。
「そうらしいわ・・・カオリ!みんなに話しておいた方がいいわね。・・・」 優子がカオリを促す。
「ええ。なんでも・・・耐久力がないからって・・・毎日20キロマラソンさせるとか・・最終日には学校までそのまま行軍させるとか言ってたわ・・・」
「やっぱりね。兄さんの情報どおりか・・・そうだ!強力な下剤あるよね・・・手に入る?」
「私んち・・病院なんだけど・・・お父さんに“処方”させるわ。」
「うん。それをさ・・・栄養剤って二人に渡せるかな?」
「つまり・・・それを飲ませろと言うことね?」
「うん。下剤入りのお酒は仕掛けておいたけどね。そうだ・・救護所の設置場所は?」
「テニスコートですって・・どうせ・・次々と倒れるだろうからって・・・」

ミサがカオリに代わって答えた。僕たちの読みは正しかった。つまり・・・小用ならその辺の雑木林でも事足りる。
しかし・・・“急な催し”にはトイレへ走るしかない。でも救護所は女性軍団ノエリア・・・走るとしたらグランドの隅の僕たちのワナが待ち受けるトイレしかない。

「狙い通りだ。じゃあ・・・交代でテニスコートのトイレ“封鎖”して・・・」
「解ったそうする。・・・当日は養護室から1名とあたしと洋子とミサが来る。もちろん美希先輩も養護係・・・」
「いくらくれるって?」
「日当2万円。3日正確には4日になるし、夜間だからって・・一人10万円ずつだって・・」
「へえ~どおりで・・うちの学校。授業料が高額なわけだ・・・」

僕たちの学園の授業料は世間相場より高い。まあ・・私学だし・・しょうがない。それに・・お金を出せば“裏口”もあるらしい。

「ここなら・・・裏道で1時間で来れるわ・・・」
「そうなの?優子・・・」
「うん。私はミミとあと数人と万一に備えて待機するからね・・・近くで待機するからね・・・」
「うん。1日いや・・数時間で決着を付ける!佐々木ぃ~忍者部隊に緊急連絡。“進路妨害”の指示を・・」
「了解!」
「それから・・・釣り研いや・・買ったほうが早いか・・・透明な丈夫な釣り糸を・・・1000mほど・・・」
「おう!」

優子は僕の手を引っ張って車の陰へ連れてゆく。その間にみんなは差し入れのお菓子ヤラジュースを飲んでいる。

「ねえ~あなた[揺れるハート]・・・」
「ん?何?」
「あのね・・・あなた達が本気だしたらあたし達勝てなかったわよね?」
「さあねえ~最初のメンバーだけじゃ・・・勝てなかったと思うよ。それに・・・」
「それに?」 優子が先を促す。
「うん。俺ら女の子を殴る拳は持ってないよ・・みんな・・・」
「そうなの?」
「当たり前でしょ・・・俺らジェントルマンだもん・・・・」
「でも・・・あたしのこと押し倒そうとしたわよね・・・」
「うん。でも・・無理やりはやらなかったじゃん。」
「あのときね・・・本当は・・・あなたなら許してもよかったんだけどね[揺れるハート]・・・」
「それなら・・そうと・・・あ~ん!」
「ばかぁ[揺れるハート]~それより・・・ヘビは私が運んでくる。」
「うん。試験の最終日に鬼クマたちがここへ来るからその前日がいいな。地区長によろしく伝えて・・・」
「解ったわ・・それより[揺れるハート]・・・」
「うん。」

僕と優子は車の陰でキスをしていたところをみんあは・・ばっちり見ていたけど・・・
優子たちを乗せた車は、僕たちの出したゴミを回収して帰ってゆき、僕たちもグランドや合宿所を施錠して、美希の“引率”され各自、家路に着いた。もちろん僕と美希は一緒に帰ることはできないので、途中までは佐々木クンたちと行動を共にして、美希の待つ紗江子のお店へ向かうことにしたのだ。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第35話へ・・続く・・・ 




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