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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第35話         [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「嵐の前触れ・・・」7

「ただいまぁ~」

僕は紗江子の店に飛び込む。そういえば・・・夏休みに突入する前の“試験休み”に“強制労働”で鎮守の森へ送られて以来、本来なら帰るべき家と言うか・・・実家には一度も戻っていない。
まあ・・・「帰ってくるな!」と言われているんだから、帰る必要もない。僕は兄さんこと学年主任に“お預けの身”になっていることに・・・一応はなっているんだけど、学年主任の妹・・つまり、優子と結婚(法律上は認められていないけど・・)をしたことにより、「まあ・・優子がいいんだったら・・・いい。」と自由気ままにさせてもらっている
優子の言い分は、「兄さんの所に置いておいたら・・・栄養がどうのとか・・・病気になっちゃう」と言う理由で、
とりあえず・・・名目上は“横浜のママ”である楊ママのところから通っていることになっているんだけど、僕がどこに棲みついているかは、多分知っているはずだが・・・口にはしない。兄さんの言葉を借りれば、

「まあ~お前は野性の日本オオカミの末裔だもんなぁ~縛りつけておくわけにはいかん!」 

おかげで・・毎日充実した日々を過ごさせて貰っている。入学した頃の敵対関係は今では兄弟なんだから、人生は面白い。

「あ帰りぃ~レン!ちゃんとお勉強してきたぁ[揺れるハート]~?」
「そのために・・・合宿に行ったじゃん。成果は・・横で笑っている美希に聞いて・・・」
「美希ぃ~レン・・ちゃんと“お勉強”したの?」
「そうねぇ~数学と物理はミミに教えれるくらいの実力はあるわ。数学と物理なら・・そうねえ~東大とかは無理だと思うけど・・・どこかの国立には潜り込めるくらい。後は・・・まあ・・・“暗記力”だけはいいみたい。」
「うん。お陰様でお二人をはじめとする皆様に鍛えられたから・・“暗記力”だけはよくなりまして・・・・」
「ど・・どういう意味なのよ。レン[揺れるハート]!・・・・」
「そうよ・・・“鍛えられた”って部分が引っ掛かるわねぇ~」
「意味ねえ~・・・まず譜面の暗記。その他モロモロとかで鍛えているからねえ~色々と・・・」

モロモロ・・それに色々の意味にやっと気が付かない美希と紗江子。それじゃあ“思い出してもらわなければ”いけない。でも・・その前に身体を洗わないといけない。何せ、身体は泥と土と砂と石灰で汚れている。

「今日も・・・レン’sナイト営業?」 僕は試験期間中でもアルバイトをしなければならない。
「もちろん・・・2ステージしてもらうわよ・・・・」 紗江子は、にっこり微笑んでいる。
「紗江子ぉ~“大事な試験”があるのよ!」 

美希が血相を変えて、紗江子に抗議する。まあ・・傍から見れば出来レースの気もしないではないけど。

「解っているわ。試験期間中は・・・スペシャルナイトで・・1ステージ。2時間だけ・・お願い!」
「うんいいよ。2時間・・ワンステージね。了解。それより・・シャワー貸して・・・身体中痒くて痒くて・・・」
「ちゃんとお風呂沸かしてあるわ・・・・」
「さすがぁ~・・・あっ!そうだ・・・“神泉”運んでおかないと・・・・」 

僕は昨日カオリの車に積み込んで運んでもらった“神泉”の行方がきになっていたのだ。

「大丈夫!運んでおいたわ。お部屋に2タンク。ここには3タンク。」
「そうなの?美希?」
「うん。台車とエレベーターがあるからね。車でマンションの前まで運んで貰って・・ちゃんと入れてあるわ!」
「それを聞いて安心したよ・・じゃあ・・・お風呂に入って少しピアノを練習して・・・・明日の試験に備えるか・・・」
「明日はどんな試験なの・・レン?」
「ええとぉ~物理と歴史だったけ?」
「うん。そう。そのあと・・・芸術もね。芸術の試験受けてないでしょう・・・・」
「そうか・・・俺らは大半が音楽だけど・・・美術を選択した奴らは・・・・どうなるんだろう・・・」
「音楽は・・・自由課題だって・・・あなたはピアノでしょ?」
「そうねえ~歌はご存じのとおりだから・・・ピアノ演奏しかないじゃん・・・及第点とれそうなの他にないもん。」

そう言い残し、僕は2階へ駆けあがり、次から次へと着ているものを脱いでゆく。お風呂場にたどり着いたときには・・・全く何も来ていない状態だった。
お風呂場を開けると・・・そこには何故か“バラの香り”が充満していた。

「はぁ・・・しょうがない・・背に腹は代えられないもんな!」

呟きながら・・・手早く身体をシャワーで流し、湯船に飛び込んだ僕。湯船にはこれでもか!と言うくらいバラの花びらが浮かんでいる。それに・・・かすかに・・赤ワインの匂いもする。

「どぉ~湯加減はぁ[揺れるハート] 
「気分は最高って言いたいけどね!オスカルじゃあるまいし・・・まあ・・水風呂よりはね・・・」
「やあねえ~水風呂なんか入れるわけがないでしょう・・・」

水風呂で思い出したけど・・僕・・何回“露天風呂”ならぬ・・”露天池”つまり・・・鯉とかが泳いでいる池に投げ込まれたことか・・・・まあ・・夏場だったからいいけど・・今なら凍死するか・・風邪をこじらせて・・・地獄へ真っ逆様に落ちているだろう。それか・・・僕の僕自身にくっついている玉は・・もう少しで喰いちぎられそうになったこともある。それに比べれば・・・天国にはちがいない。

「まあねえ~でも・・何か足りないようなきがするんだよねぇ~」
「ばかぁ[揺れるハート]解っているわよ。でもグショグショにされるから・・ちょっと待ってて[揺れるハート]
「そういえば・・美希は?」
「うん。昨日ここで・・大宴会だったから・・・お掃除と洗濯して来るそうよ。ついでにお夜食の下ごしらえもしてくるって・・・」
「ふぅ~ん。晩ご飯は?そういや・・昼飯も碌なもの食べなかったよな・・・」
「ちゃんと準備してあるわ。牛肉のしょうが焼とカキフライそれにエビフライでしょう。きんぴらに・・・」
「ワァオ!」

別に・・・好きなものが並べられたからではない。いつもなら・・下着姿でお風呂場へやってくる紗江子なんだけど・・・既に“やる気満々”のごとく・・当然でしょ!と言わんばかりに“一糸纏わぬ姿で、バラの花を一輪口に咥え、お風呂場に入ってきたのだから・・

「さ・・紗江子ぉ・・・・」
「だって・・いつもずぶ濡れにされちゃうしねえ~どうかしら[揺れるハート]?」

僕は紗江子が差し出したグラスを受け取り、一気に飲み干した。そこには冷たく冷やした“神泉”がなみなみと入っていた。

「どぉって言われても・・・つまり・・そのぉ~」
「うん[揺れるハート]そおつもりなんだけどなぁ[揺れるハート]~」

まあ・・今日に限って言えばちょっと“欲求不満気味”の僕。だって・・せっせと・・自分が使うわけでもないのに・・
“抱っこちゃん人形”を膨らませ、セクシーランジェリーを装着したり、昔散々たらいまわしに“お世話になった”裏本を眺めながら・・セットしてきたわけで・・・それに・・今飲んだばかりの“神泉”はいつの間にか身体中に廻って、僕の僕自身もバラの香りとお風呂に惜しげもなく投入されている赤ワインにすっかり酔っぱらって・・思考回路はシャットアウトを要求している。まあ・・後は“本能の赴くまま”に行動すればいい話だ。
丁度・・その頃、美希は洗濯機を廻し、部屋の掃除をしようとしていたらしいし、仲間たちは、“赤沼クンの家”でいつものごとく・・・“お勉強会”をしていたのだ・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第36話へ・・・続く
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