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マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ⑥ [2011 台北の旅]

第6章 時の流れに・・・判らなくなっちゃった

ありきたりだけれど、その辺の高級ホテルとは、品数を比べてはいけないけど、

美味しい朝食をビュッフェスタイルでいただき、「いってらっしゃいませ!」の声に送られ、

外へ飛び出してゆく。

「もうちょっと・・喰っておけばよかった・・・」

「はあ?あれだけ食べたでしょ?」

メストドは懐かしく、大好物であった肉デンブをお粥に載せ、オストドと同量程度食べた。

オストドは「足らなきゃお代りすればいいじゃん!」方式で、取りあえずの量を皿に載せた。

「しまったよなぁ~お代り禁止されるとは・・・・」

「健康のため!カッコイイ叔父さん目指しなさい!特に・・そのお腹!」

「すみませんねえ~」

「しかし・・アンタほど体型が変わるのも珍しいわよ!」

「うん。昔はジャニーズ系だけど・・今はもうちょっとで相撲界系って言いたいんでしょ?」

「体重計のメモリ読んでビックリしたわよ・・・ダイエットしているんじゃなかったっけ?」

「落ちないんだよね・・・俺の体重と乗った飛行機は・・・」

「馬鹿言っているんじゃないの・・・今日はトコトン歩いてもらいます!」

「げっ!」

ホテルの最寄りの駅は中山站なのだが、乗り換えもメンドーだし、地下道もつながっているので、

台北車站まで歩くことにした。

「先生!ひとつ質問!」

「はい!オストドクン!」

これではまるで修学旅行の生徒と引率者である。あるが、メストド1号の方が台湾だけは詳しい。

「あのさ・・さっきから洋服屋さんとか下着屋とかあるけどね!なんで日系って書いてあるのかな?」

「それはねえ~日系のほうが物がいいと思われているからよ・・・」

「そういえば・・同じデザインぽいけど・・・日系の方が、相当高い・・・」

「コラ!あんまりジロジロみないの・・」

「でもさ・・おかしいよね・・コレなんか日本人着るのか?」

「さあねえ~まあ、日本の物の方が信用あるんじゃない?」

「そうかな?この辺で売っているのって・・夜市あたりで仕入れていたりして・・・」

昔はバスに乗るかタクシーしかなかった新店へもMRTで行ける様になった。

聞いた話によると桃園空港へもMRTが伸びるとか・・・

「便利になったよね・・・」

「そうねえ~」

新天站に降り立ち、地上へと出て見る。ここからブラブラと歩いて戻る予定だ。




(駅前のバス亭・・・)

















「喉渇いた・・・」

「お水は・・あっ!あたしの分しか持って来なかった・・・じゃあ!マックに入る?」

「うん。そろそろ・・昼だな腹時計が正確なら・・一服もしたいし・・・」

「はいはい・・」

オストドの腹時計と体内時計は正確に時差を調整しているらしい。

時差が何時間あろうと・・勝手に針を進めたり、遅らせたりしながら正確な時を刻む。

「おっ!何だこれ!日本のマックでも売ればいいのに・・・」

「あんたはそれでいいの?」

「うん!腹減らしておかないと・・・後で小龍包食べるし・・・」

ここまで来る間に市場を見かけると、わざわざ入りこみ、天敵の鶏が締められて売られている所を

眺めたり、名前も判らない大きな魚が輪切りにされ、売られているところを見たりして歩いてきた。

美味しそうなモノも売られては居たのだけれど、衛生上とちょっと個人的事情ゆえ、

メストド1号に禁止されていたわけだ。何しろ、オストドは台湾でなく、国内某所に居る。

そういうことになっているわけだ。検疫を喰らうわけにもいかないし・・ましてや、

そう・・隔離されることだけはするわけにはいかない。





「あっ!外のテラス席なら吸っているのがいる・・・」

「判ったわ!外に移りましょう」

「大体さ・・・嫌煙権は判るよ!でも・・女性の化粧品の匂いも時には、公害だよ・・・」

「あたしは無香性か微香性ですけど?」

「うん。だからさ・・・」

「また屁理屈始まるの?小龍包無しになるけどいい?」

「止めときます・・・タバコ吸えればいいや!」




(マックのあった交差点)

「そんじゃあ~行きますかね!まだまだ・・やること一杯あるんで・・」

「そうね・・」

ガソリン?を入れたオストドの足は軽い。ちゃんと痛みどめの薬も飲んである。



「おっ!台湾名物が出た!」

自転車のおっちゃんとタクシーのおっちゃんが口喧嘩を始めたのだ。

「やれやれ!」

「煽らないの!」

「台湾名物だもの・・」

自転車のおっちゃんはわざとタクシーの進路を妨害し始め、タクシーのおっちゃんはクラクションを

鳴らし続けた・・・

「ああ!面白ぉ~」

「ったく・・相変わらず、ヤジ馬なんだから・・・」

「ヤジトドの間違い!」

そんなやり取りをしながら、景美橋を渡る。北新路からは逸れて歩いている。













オストドとメストド1号は徒歩で台北市へ戻ってきたことになる。

市場と聞けば覗きたくなるのがオストドの性分。何か面白いものが見えるかも知れない。





ダウンやセーターを着ている人々が買い物をしている中、上半身裸の威勢の良いおっちゃんを

眺めては歩く。

「写真は止めておきなさいよ!メンドーだから・・・」

「おっちゃん撮る気はないよ!」

これはオストドの本音でもある。若いお姉さんだったら・・望遠で狙うところだ。

時々、ここまで来る途中、不動産屋を覗きこみ、ついでに学習塾を覗いてきた。

「これくらいなら・・買えるかな?」

「買ってどうするわけ?」

「商売でも始めるか!サイドビジネス・・・」

「はあ?」

「何するの?」

「日本語学校でも開くか?ついでに生徒集めに苦労している学校とタイアップして・・・」

「タイアップ?」

「そう!こっちは徴兵制あるじゃん?」

「まあねえ~」

「好きこのんで、息子を兵隊に差し出したい親って居る?」

「中には・・居るんじゃない?」

「金持ちならどうかな?そこでだ・・生徒集めを苦労・・・」

「呆れた・・でも、儲かるかも?」

「でしょ?Yとタイアップしてもいいな・・可愛い子は学校じゃなくてYのところへ送りこんで・・・」

「今のお仕事はどうする気?」

「二足のわらじは・・・ムリか・・体力持たねえわ!」

「でしょ!いい加減に週休二日制にしてもらったら?心配なのよね・・」

「まあ・・・いずれ・・いつの日か・・・社長になったらね!」

オストドだって休みたい。身体も悲鳴を上げているのは事実だし、毎月メンテナンスも

欠かさず受けねばならない。毎日服用している薬代だって馬鹿にはならない。

「休めないよね・・・・」

「ええ!休めません!死ぬ寸前まで働かされる会社ですからねぇ~」

偶に、お医者様。まあ、オストドはメカニックとも整備士とも呼んでいるのだけれど、

半分、自虐的に休めないと強調している。唯一の楽しみと言うべきか、骨休めはこうして

旅の空へ仕事とは関係なく出かけることぐらいだろう。

「ねえ?」

「あん?」

「足・・疲れない?」

「疲れてないと言えば嘘だなぁ~痛みどめは飲んでいるんで痛みはないけど・・・」

「もうちょっと歩く?」

「ええと・・出来ればこの辺で切り上げて・・・烏龍茶入りの小龍包でも食べにいかない?」

「そうしようか?でも・・・台北車站からは歩くからね!」

「了解!1皿追加で手を打つ・・・マッサージも2時間ね!」

再び、MRTに乗りこみ・・台北車站からは歩くわけだけど、長春路にあるお店目指すことになった。


マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ⑦へ続く・・・・




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inacyan

奥さまは歩くの強いんですね!私ではとても付いていけないかも知れません(^^)
しかし体重と乗った飛行機は落ちないってnice(o^_’)bです。
by inacyan (2011-01-28 09:12) 

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