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オストドの旅後始末「カユマニスジンバランin バリ島VOL2」 [旅行記・旅関係]

-「レート?そんなもん両替してみりゃ判るだろ!」-

「多分・・・こっち」酷い話で、そのまま、トランスファーへ進む。

エスカレーターを上り、Uターンすれば、喫煙所がある。

「一服させろぉ~」と喫煙所への”天国の扉”を出る。

景観台を兼ねた屋外に出れば、そこはパラダイス(愛煙家には・・・)

タバコを2本吸うと、頭が冴えてきた。確か、家には香港ドルの使い残しが

あったはずだが、失念して忘れてくるほど忙しかったのだ。

「来年はもうちょっと遅めがいいな・・」ぽつんと呟く。

「ねえ!これ幾ら?」

「値札ついているだろうが・・・」

「レートはいくら?」

「そんなもん。そこの両替カウンターに金出せばわかるじゃん!」

オストドが、5000円札を差し出すと、334香港ドルになってきた。

約15円/ドルなのだろう。面倒だから、15円で計算することにする。

「腹減らない?」そう言い残すと、オストドの足はエスカレーターへ

「貴賓室」と書かれているほうへ上がる。

ラウンジへ飛び込み、香港~デンパサール間のボーディングパスを出す。

「うんうん・・・ラウンジのメシだけは良さそうじゃん・・・」

冷蔵庫からコーラを取り出し、お皿には、蒸しエビ餃子が山の様に載り、

三明治(サンドイッチ)にトードマンプラー(さつま揚げの様なもの)と

海老ワンタンスープをオーダーする。

すっかりと平らげると、「ヒマに襲われる」。つまり、身体がニコチン供給を

要求している。喫煙所へ戻り、そしてショップを覗く。

「う~ん大したものは・・・」

では、両替したお金はどこへ消えたのか?

答えはお菓子類である。お菓子を買い込み、ポリポリと食べている。

「いいのか・・・太るとまずいんじゃ・・・」

「ほへぇ~」

でも、心配は杞憂に終わることになる。この日は、一日で一万歩以上歩いた。

つまり、全然歩かない日の優に10倍以上歩いた計算になる。

お菓子を食べて時間を潰し、搭乗ゲート205へ向かう。

乗継便の出発は、19時20分。5時間以上食べているか、歩いているか、

タバコを吸って過ごしていた。

成田~香港間は、本当ならA333のはずが、A332だった。香港~デンパサール間は

A332から、A333へ変更されていて、1-2-1の配列。

「う~ん。」

もっと深く考えれば判るはずだった。

このフライトは、午前0時半にデンパサールに着き、早朝、香港へ戻るのだ。

機内で「アメニティ」が配られた。本来なら、バンクーバー線やロサンゼルス便で

配られる代物だが、2月から運休になるので、在庫処分なのかもしれないけど、

ありがたく貰えるものは貰っておく。

「腹減ったけど・・・食べれるモン出てくるんだろうな」

「まだ・・・食うってか・・・」

「喰う!」

散々、暴食したはずだが、道のりはまだ遠い。

多分、ヴィラに入るのは、午前2時。眠るのは4時頃だから、「喰える時に喰う」

これが正解なはず。機内食を完食したどころか、お代わりのパンを貰い、

ついでに言えば、日は変わってはいるが、ヴィラで備え付けのクッキーを

半分ほど食べることになる。

喰うか寝るかしていると、最終着陸態勢に入っている。

滑走路侵入経路は、海上のハイウェーの上を通過して、運が悪ければ海に落ちる

パターンでの着陸になる。日本人はビザが免除されているけど、その代わり

長蛇の列に並ぶ羽目になる。まあ、並んで入国審査を受けても、荷物はまだ出ない。

「こいつら毎年何しに来てんだ?」と怪訝顔の入国審査官に愛想笑いを浮かべ、

真っ先にに出てきた荷物をピックアップする。

「迎え来ているかな・・・」

「一応、頼んであって・・・」

「お前の英語力でか・・・」

ツアーではないので、ホテルに送迎車を頼んでる。

姿は見えないけど、”オストド”と書かれた(本名を書くな!)ボードを見つけ、

ドライバーと合流。勿論だけど、そのまま車に乗る気はない。

「一服すっか・・・」とドライバー氏を誘ってみる。

「イエス!」

ドライバー氏は、オストドの差し出したタバコに火を点け、美味しそうに吸っている。

このドライバー氏には、これから散々世話になるのだが、それは後日のこと。

ジンバランは、空港に最も近いリゾート。

飛行機好きのオストドには、飛行機のエンジン音は、子守歌に聞こえる。

今夜から、500平米あるヴィラが、オストドの休息場所になる。

案内されたのは、フロントにもレストランにも近いヴィラ。

運ばれてきたウエルカムドリンクを飲み干し、おつまみを口に放り込むと、

毎度のことながら、荷ほどきもせず、着てきた服と共に仕事まみれだった

疲れを一緒に脱ぎ捨てると、プールに飛び込んだのは言うまでもない。

-我儘な朝食とマッサージはいかが?-に続く。


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