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「ちょっとだけ人より長い・・・・夏休み!」-2章- [闘病記]

- 「♪ たん・たん・タヌキの○○は~」 -

やはり、検査の結果は芳しくなかった。オストドの会社の休みは通常4日なのだが、2週間の休暇を申請。前半の1週間は妻と娘、娘の友人をつれて、房総へ海水浴等。後半の1週間が入院・自宅静養と決める。そのころのオストドの患部は「うずらの卵対あひるの卵」の状態になっており、まるで、「タヌキの○○状態。本来は一刻の猶予もなかったのだが、A医師に「お願いだから・・・・」と懇願し、許可を無理やり出してもらう。ついでに会社のPCから「遺言」をCDロムに写し、友人Tに預ける。その頃の心境は・・・・・複雑だった・・・・のである。

-貸し別荘2泊3日の旅-

マンションタイプ(プールも備えられている)の貸し別荘(2LDK)を借り受け、愛車で出かける。娘の友人は前日から来ており、都合4泊5日行動を共にする。海やプールではしゃぐ娘達を見つめながら、「来て良かったな」とつぶやくと妻は少し怒ったように「縁起でもない・・・まだ、頑張ってもらわなければ・・・」と言う。「そうだな。せめて娘を嫁がせるまでは・・・」とオストド。妻であるメストド1号は「私の老後はどうなるのさ」とポカポカ泣きながら私を叩く。プールサイドでバーベQ・夜には花火。楽しい日々は容赦なく駆け抜けてゆく。娘の友人が帰った後、入院の支度をする。妻にサイフを丸ごと預けたのが、今にしては大失敗。きれいに中身(10数万円)はなくなってしまった。また、その頃の妻は携帯電話を持ってはいなかったので、万一に備え娘やその他に連絡用に渡しておく。(勿論、「危ない」データは削除して・・だが。)入院日当日は朝から雨。妻の心づくしの朝食も味が分からない。妻と二人で病院へ出かける。娘は部屋から出てこない。後で聞いたところによると部屋で泣いていたらしいのだが・・・・・。

-最後?になるかもしれない昼食-

「12時に病院へ来るように」とA医師に言われていた。最寄駅に11時過ぎに到着。「お昼ごはんないんだってさ。何か食べる?」とメストド1号。だが、私には食欲はなかったのだが、タバコは吸いたい。ドーナツショップでドーナツを食べながら、「もしかしたら・・・・」と言った途端、「怒るよ!」と返ってきた。だが、万一に備えてパスワードは伝えねばならない。しかし、メストド1号である妻は聞こうともしない。しょうがない、メモを病室に残しておくことにした。病院に到着すると、すぐ病室へ案内される。下着を着けずに持参の浴衣1枚に着替える。妻がトイレにたった隙に「メモ」をバックに滑り込ませる。剃毛(恥ずかしい。若い看護婦に剃られた。思わず・・・・。)私の玉には名前がついている。2号・3号。今回で2号とは永久におさらばになる。点滴の針が腕にさされ、尿道にはチューブが差し込まれる。自力でストレッチャーによじ登る。まだ意識はあるのだが、「黒い影」が「おいで・おいで」」と手招きをする。


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