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「トラブルコンダクター ものがたり」⑰「地獄の沙汰も・・・」(2) [暴露ばなし]

~パンストとビキニ・Gパンのはなし~
これもまた昔のはなし。
お客様の「ご指名」で今は体制崩してしまった「S国」へ行ったときのことだ。
このツアーが決まった時は「食い物は不味そうだし・・・寒そうだし・・・行きたくない」と言うのが本音で、廻りの先輩に「行かないで済む方法ありませんかね?」等と質問していた「若き日」のオストド。
先輩方からのアドバイスは、「パンスト・ビキニ・Gパン持っていけば面白いよ!」とレクチャーを受ける。
「あのさぁ~。安いのでいいからパンストとビキニ・Gパン用意してくれる?」と妻に頼むオストド。
「アンタ。頭大丈夫?まさか、女装に目覚めたとか?」と妻の弁。
「いやさ、ちょっとしたワイロなんで宜しく!」
パンストを30足・ビキニ5着・Gパン3本を荷物に押し込む。
腹を決めてS国へ飛び立ったのだが、早速『税関』で荷物検査。
ここで『持参』のパンストを男性職員2名に一足ずつプレゼントする。
その後の荷物検査は全て『簡素化』された。やはり『地獄の沙汰も・・・・』である。
到着口にちょっと眼つきの悪い・・・・男性と、思わずため息をつきたくなるようなブロンドの髪。服の上からでも解るほどの「ボン・キュー・ボン!」。おまけにこれまたむしゃぶりつきたくなるような美女のお迎え。まるで『美女と野獣』みたいである。
男性の方は、その地域だけの担当。女性の方は全行程の担当。思わず『良からぬこと』を考えたのだが、出発前に「女は気をつけろ!」とレクチャーされていたので、
「まずいよな!」と思い返す。まるで、ご馳走を目前に晒されお預けを喰った犬の心境である。
早速、市内観光。その後、ホテルへ案内される。
この国のホテルには、各階に「関所」が存在する。重厚などっしりとしたデスクには、
まるでブルドッグのごとくの「オバちゃま。」監視のためにいるのだろう。
このオバちゃまのご機嫌を損ねると、お客様は大丈夫だとして、もしかしたら「北の未開地」に幽閉され強制労働させられるかもしれないので、オバちゃまに「パンスト2足」をプレゼントする。あんまりにも嬉しかったのだろう「熱い抱擁」を受けてしまった。部屋へ戻るとガイド2名が「打合せ」と称してやってくる。
まあ「行動」すべてが「現地旅行社」という隠れ蓑の下の監視に置かれているので、
どうしようもない。まあ「まな板の鯉」といったところだろう。
早速「チップ」としてパンストを両名にプレゼントする。
試しに男性ガイドに「それどうするのか?」と聞いたところ「彼女へのプレゼント」とのこと。男性ガイドの「仕事」は今日で終わりとのこと。1人で帰ってゆく。
翌日からの行程をガイド嬢と打合せをする。ここで少しt「先輩のレクチャー」を試してみることにした。
「あのさ・・・・これ・・穿けたら上げるけど」とスーツケースから、Gパンを取り出す。
目の前でいきなり着替えだすガイド嬢・・・・・・思わず・・つばを飲み込む。
「ね?穿けたでしょ!貰っていいよね」と言われ、我に返る。
「いいよ。似合うね!」ともちろんプレゼント。
また、思いつくスケベ根性丸出しのオストド。
「あのさ、これも持ってきたんだけど・・・・とビキニの水着を取り出す。」
(まさか・・多分・・・バスルームで着替えてくるだろうけど・・・・・)と思っていたのだが、
これまた・・・・・ここで、この話を読んでいる方に告げておく。これは妄想でも夢でもない現実にあった話。
絶世の美女が目の前で・・・・・ビキニを着用を始めたのである。あの時の光景はオストドの許容量少ない記憶装置(脳みそと言うらしいが)に今でも鮮明に焼きつくほど。ここで聡明な男性諸氏でもいかにオストドの涎がMAX状態になり、頭の中の「オオカミ」と「理性」が戦っていたのか?想像していただきたい。
寒い大地・・・暖かい部屋・・・・ベッドもある・・・・・傍らには水着に着替えた美女。
いきなり抱きつかれ、「サンキューオストド。」とキスの嵐・・・・。もちろん彼女の体温はオストドに伝わり・・・・もちろんプニュプニュ・・・失礼!
まあ、男性なら一度は・・・・の世界。味わったものでしかわからない「幸福感」。
頭の中は様々な思いがグルグル廻る。幸いというか残念と言うか「理性」が打ち勝ったので、・・・・「そ・・そろそろ・・・夕食の時間だよね・・・」とかろうじてその彼女の香りの束縛から逃げ出す。
「そうね。そろそろだわね。私の部屋。隣だから・・・・」とウインクをする美女!
「へたに踏み込まれたら・・・」とか「もしかしてスパイにされるのでは?」と一生懸命に本能を押さえ込む。
夕食を終え、部屋に戻る。勿論、施錠をしチェーンも掛け、ドアに「椅子」を積上げ、スーツケースもおく。
こんな日はさっさとシャワーを浴び寝るに限る。
ベッドへ潜り込むのだが、彼女の残り香がまだかすかに匂っている。その匂いをかぎながら、目をつむるのだが、彼女の一糸まとわない姿が走馬灯のようにグルグル廻る。「ワォーン!」と北の大地にあるホテルの一室から、「獲物」を逃した哀れなオオカミの遠吠えが鳴り響いたのは言うまでもないことである。
その後は一体どうなったのであろうか?
何故か解らぬが・・・ガイドが2回も代わり・・・・ブロンド・黒髪・赤毛全て美女。
全部・・・記憶にあるのは・・・・・・である。
まあ、手持ちのパンスト・ビキニ・Gパンは全て北の大地の人々にプレゼントをし、
帰国の途についたのである。
「まもなく、成田・・・・」のアナウンスを聞いたとたん。「ホッ!」とため息がこぼれた。


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