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「真夏の夜の夢」第9話 [高1・・・・の夏休み ちょっとえっちな話]

「さよならパーティー」1

「あ~腹へった。」
「奥さ~ん。メシ何?」

「お疲れさまでした。・・あなた皆さんにお風呂入っていただて・・・・ウフッ[揺れるハート]!」

また・・・出ました。恐怖のウフッ[揺れるハート]!です。きっと何か企んでいる・・そうとしか思えません。

「う・・うん・・・・じゃぁ・・・風呂入るか!」

「あら・・・あなた・・・お手伝いしてくださらないと・・・・・ウフッ[揺れるハート]!」

勿論・・・逆らえる・・・はずもありません。

「わ・解ったよ!・・ゆ・優子さん。」
「さん?・・優子でしょ?あ・な・た」

もう・・すっかり・・俎板の上の恋・・じゃなかった鯉です。

「じゃぁ・・な・・・・・あとで・・奥さんと一緒に入れよ!」と仲間がはやし立てます。

「ば・ばかぁ・・・・・この・・・・」
「単細胞・・で~す。」仲間は走っていなくなりました。
「ね・・・ねえ・・・何・・企んでんの?」
「企む・・・ねぇ・・・人聞き悪いわよね・・・その言葉。委員長・じゃなかった・・ねえ貴方・・・ウフッ[揺れるハート]!」
「そ・・そうだよね。君は・・・一番(おっかない)くて、一番(何を考えているのか)だもんね。」
「その・・合間に何か・・言葉はいるのかしら・・・・例えばこわい・・とか何か?」

僕はこのとき・・大きな過ちを犯していた自分に気が付きました。・・でも・・もう・・手遅れです。

「あ・・あの・・・今日他のス・・じゃなかったお姉さま方は?」
「ええ・・・なんでも・・・今日は休みが多くて・・・あっ土曜日だわ。今日。だから・・みんな早く来れたのね」
「で・・でもいないじゃん!ま・・・まさか・・・・・また・・・・その」
「カオリ・・・は今・・買い物に行っている。それに・・・・・・」

するとそこに風呂場の方から・・・・・・・
「ギャァー!」

男たち・・そう仲間の・・・オオカミ見習いたちの・・・・断末魔が響き渡ったのでした。

「ま・・まさか・・・君・・・・」
「えっ!何のことかしら・・・・ただ最後の晩だから・・・・お別れパーティーするわよ・・って言っただけ」
「そ・・そう」
「信じられない・・・の?あたし・・・・・やっぱり・・・・信じてもらえない」
「ば・・馬鹿だな・・・君を信じないわけ・・ないだろ」
「じゃぁ・・証拠みせて!」
「しょ・・証拠ってねえ・・・・」

つい・・抱きしめてキスしてしまいました。・・・・・僕ってやっぱり・・・・愚かなんでしょうか?

「あはっ[揺れるハート]!」

[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

「こ・・これでいい?」

「ばかぁ[揺れるハート]し・・知らない!」

女・・・って生き物は理解・・不能です。まあ、この年齢で理解してたら・・・・ジゴロですけど。

「ねえ。頼みあんだけど・・・・・あの本返してくれないかな」
「あ・な・た・・・あたしという・・・・・なんちゃって[黒ハート]!」
「ねえ・・あいつら・・山の中に行くんだしさ・・・・頼むよ。」<
「そうねぇ~」
「それから・・写真返してくんないかな」
「あ・な・た・・あたしを捨てる気・・・・・」
「そ・・そんなわけ・・・」
「そうよね・・・・でも写真はダメ!だってあたし・・持ってないもん!」
「それから・・・・ミサ・・ミサちゃんは」
「まだ・・・少し気があるのかな?」
「と・・とんでもない!僕の好きな・・・」
「好きなじゃないでしょ・・愛・・でしょ」
「は・・はいそうでした。」

僕は・・・・孫悟空を思い出しました。・・いくら強がっても・・お釈迦様・・じゃなかった優子さんの手の内にあるんだな・・

「今・・カオリと一緒に行ってる。それでね・・・・あの娘に優しくしてあげて・・・・」
「えっ!・・だって・・また・・怒るでしょ?」
「あの娘・・・可哀想・・・」
「可哀想?」
「ううん。何でもないの・・・・あの娘に・・その・・・想い出をもっと持たせてあげたいの・・・」
「でも・・・想い出・・って」
「うん。あの娘の・・・願いを叶えてあげて・・・・でも・・・」
「でも?」
「あたしのところに必ず帰ってきてね」
「帰る?どういう・・・・・」
「ばかぁ[揺れるハート]!知らない!」

図に乗った僕は・・・・

「本当に・・怒んないよね」
「うん・・・」
「もし・・・・僕が」
「うん。そのときは・・・・・」

「ぎゃぁ~!」

そう・・僕は思い切り…締め上げられていたのです。
忘れてました・・・・・彼女・・・武道の達人だったのです。

それと・・もうひとつ・・何か・・忘れている気がするのですが・・・・・

「あっ!あいつら・・・」

そうです・・・・・悲鳴を上げた・・・・奴等・・でも助けにいく勇気はありません。
「ごめん。」
そう・・心のなかで彼等に詫びたのでした。

「真夏の夜の夢」第10話につづく・・・・
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