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「僕たちは社会関係奉仕部」第49話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

変身・・・2

鎮守の森・・・僕の心の港・・・・満天の星空の下、静かに変わらないその姿。
森へ入る一本の道・・・・最初ここに来た時は・・・まるで・・・年少へ送りこまれる少年Aの気持ちだったのだが・・・・
今は・・・・僕の心の翼を休める場所・・・そして・・・僕を必要としてくれる場所へ帰る・・・・・
車の停まる音を聞いたのか・・・・カオリと洋子が飛び出してくる・・・・そして・・・・・やはり・・・・

「あんたたち・・・誰?」
「やだ・・・カオリ姉さん・・・あたし・・・ミサ・・・・」
「じゃあ・・・・そこのもう一人は・・・・・Q・・・Q太郎?」
「えっ・・・Q太郎って・・・何?カオリさん・・・・」
「ああ・・・委員長のあだ名・・・・」
「あの・・・・ここでも・・・・俺・・・・・出来れば・・・部長とか委員長とか・・・・のほうが・・・いいんですけど」
「でも・・・・あなた・・じゃない・・・委員長は・・・・ここでは・・・・神主代行だから・・・・・代行とか・・・・」
「やだ・・・それじゃ・・・・」
「面倒ね・・・・じゃあ・・・権兵衛・・・名なしの権兵衛・・の権兵衛は?」
「よ・・洋子さんまで・・・権兵衛は・・やだ」
「いちいち・・うるさいわね・・・・そうねえ・・・・」
「ねぇ・・・いいじゃない・・・Qちゃんで・・・」 声を潜めながらミサがささやくように・・・・
「あたしの言うこと聴くのよねぇ~」
「わかりました・・・・いずれ・・・優子にもバレるのは時間の問題ですから・・・・Q・・でいいです。ちゃんづけは・・・・やめて・・・・・」
「だめ・・・・可愛くないから・・・・Qちゃん・・・決まり!」

「くっそ~・・・失敗したな・・・折角・・美味しい中華を食べさせようと思った・・・・優しさが裏目になるとは・・・」

まあ・・いい・・・・返事しなければ・・いい話・・・・でも・・ちょっと待て・・・何か・・僕忘れている・・・そうだ・・・この人たち
・・・・・元スケ番だもんな・・・・・・

「まあ・・・かわいそうだから・・・神主にしておくか・・・・なあ」
「カオリさん・・・ありがと・・・・」
「さあ・・・・中に入ろう・・・・ちょっと寒い・・・・」

まあ・・・女性が4名揃うと・・ウルサイ!・・「馬子にも衣装・・・」だとか・・・「よくまあ・・・ここまで化けてとか・・・」
「ミサのセンスはいいとか・・・」「僕の今までの格好は・・・・ガキだとか・・・」
よくしゃべり・・・よく・・食う・・・

「そろそろ・・・帰ってくる時間だぞ・・・・神主・・・隠れろ・・・・」
「えっ?・・・・」
「ちょっと・・・・優子さん・・・驚かしても・・・・いいかも・・・・ね」
「そういうわけで・・・隠れろ・・・」 

どういうわけでしょう・・・でも・・・逆らったら・・・・4対1・・まあ・・ミサは・・・少しは手を抜いてくれるかもしれませんが・・・
ここは・・・おとなしく言う事を聞いておいたほうが・・・利巧かもしれません・・・・僕・・・・後ろへ廻りこめるように・・・
社務所に・・・・隠れまして・・・・
丁度いい・・・タイミングで・・・優子が帰ってきました・・・・

「ただいまぁ~」 
「お帰りなさ~い」 女性陣全員のお出迎え・・・・
「あれ・・ミサが帰ってきているということは・・・・・うちの人は?」
「それが・・・・・・」
「それが・・・ですね・・・・」
「何よ・・・・みんな・・・暗そうな顔をして・・・・・・ま・・まさか」
「ええ・・・その・・・・・・あの・・・・・」
「まさか・・・けいさつ・・」
「いえ・・・そうじゃないんですけど・・・・・」

僕は・・・・背後から忍び寄り・・・・いきなり・・抱きしめ・・・・・

「おかえり・・・優子!」
「ば・・・ばかぁ・・・・あ・・あんたたち・・・・・よ・・よくも・・・・騙したわね~」

優子の声が鎮守の森にこだまする・・・・久しぶりに全員が揃い・・・・にぎやかな夜になるのだろうか?

「そ・・それより・・・・姉さん・・・交渉の結果は?」
「もちろん・・・OKに決まっているじゃない。・・・駄目だったら・・・やめればいいだけでしょう?」
「な・・・なにが?」
「うん・・あのね・・・あたし・・・・外来に移ることにした・・・日勤だけ・・・・ねえ・・・いいかげんに・・顔・・見せてくれない?」
「姉さん・・顔より・・まず・・・全体・・見てくださいよ・・・・・」
「えっ?」

僕は抱きしめていた・・優子を放すと・・・前に廻ってみせた・・・

「よ・・よく・・・・・そこまで・・・・化けたわね・・・・・」
「み・・・みんなして・・・ヒドイ事言うよね・・・・人をお化けみたいに・・・・もう・・いいよ・・・・やっぱ・・・・こんなの・・・着ないから・・・・」

「それは・・・・だめぇ!」

鎮守の森に巣食う・・・魔女たち全員の声が響きわたっていた・・・僕も本当は・・・結構気に入っている・・・この格好。

「僕たちは社会関係奉仕部」第50話へ・・・続く・・・・・









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